1.2赤のネリネ2
ギー族(仮)の子育て方針はごく単純、放置だ。放置といっても飯は出るしずっとこちらを除いている。俺が何かを言えばあたふたと走り回る。ただ走り回るだけだ。非常にかわいらしいが、当事者としては非常に苛立たしい。
数か月たつと時々来るやつらの中でも特によく来るエルフの女や背中に木が生えてる女達がいろいろやってくれるようになった。寝床も場所は変わらず村の中心で野ざらし状態だが、寝床に藁を敷いてもらい、さらに腰の鎖も外してもらえた。来る頻度もほぼ毎日、違う女たちが来るようになった。そんな毎日これる距離にいるのかと思いきや、首の長いでかい山羊が走ってるのを見かけてしまった。ホラーだ。あいつらに乗ってるんだろうな。颯爽と走るエルフのイメージが崩れ去った瞬間だった。
何はともあれこれは誤解が解けて貴賓扱いされてようやくウハウハ生活だななどと考えていたけども、イージーモードとはいかないらしい。いやもう十分ハードなわけだが。エルフママと背が木ママの交代制で英才教育が始まった。毎日毎日ひたすら単語を覚えさせられる。なんか英語っぽい単語も多い。ずっと昔にも俺以外に来た人がいて~っていう物語とかもあるのかもしれない。しかしいくら似てるからと言っても簡単に覚えられるわけがない。こちとらまだ生後1歳程度のつやつやベイベーである。いくら吸収できるとしてもこんなガキにそんな勉強させるとか全然ファンタジーじゃないよ。。。
なんだかんだで2年くらいで言葉は大体わかるようになった。前世の記憶が邪魔するかと思ったが流石赤ん坊、すんなり覚えられてうらやましい。俺の体なんだけど。
途中からエルフママ達の目にも恐怖の色のようなものが浮かぶようになった。そりゃそうだ。3歳(24+3歳)である。もうおっさんの域に達しているのに合法的に赤ちゃんプレイできるのである。勃起のし過ぎで股間が痛くなるほどの興奮だ。しかも服装がやばい。体のラインの出る薄い服装をしている。抱き上げられると当然おっぱいの感触を充分に感じる。さすがに吸わせてくれないが吸う振りぐらいは許されるだろう。赤ちゃんの特権だ。吸うたびに困ったように眉を八の字に寄せるのがまたいい。絵になる。人によっては頭をはたかれて怒られる。赤ちゃんの頭を叩くなんて怪しからん奴だ。〇沢君みたいになったらどうすんだ。ひねくれて皮肉しか言わなくなるぞ。たいていの場合はママーママーって言ってりゃハッとしてまた抱っこしてくれる。エルフちょろい。
そんなチョロママたちも授業の時は真剣だ。特に神話と歴史の説明をするときは真剣だ。ママとしか言わないエロガキに授業したところで理解できると思っているのだろうか。でも彼らは少しも疑っていないようだ。なおかつセクハラしたときと違って気迫のこもった顔をする。まじめな内容ではあるが特にすることがないからかどうにも結構面白い。この世界にはあまりしっかりした国境のようなものがないようだ。まあ電気も道も通ってないような場所だ。ここは紛争地帯だったりするのかもしれない。世界には大きく2つの勢力があって、両方ともクソ野郎だと言っていた。片方は破壊の限りを尽くす蛮族で、もう片方は世界中を支配しようとするクソ野郎らしい。エルフたちは両方とも好かず勝手に暮らしているようだ。なかなかハードな世界に放り込まれたようだ。
どうしたものか。のんびり系かと思いきやめちゃくちゃシリアス政治系転生物語なのか?まあ正直チョロママ達とエッチでドキドキな日々を過ごすのもアリだがおっさんになってこの生活を続けるのは難しそうで悩ましい。




