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秘されし赤林檎  作者: 敬重感泣
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プロローグ

じこまんまんぞく

 なんてことない大学生、それが俺だった。なとなくそこそこの大学へ行き、そこそこの大学生活を満喫していた。いや、家は問題だらけだったか。まあでもそれ以外は本当に標準的な大学生、いや大学院生だった。途中で生活がきつくなって大学院を休学しているがまあ平凡な大学生活だ。


 先生も事務員さんも適当な人で誰も休学なんて気にせず届もあっさり受理されバイト頑張るマンが誕生した。


 休学中はバイト以外は何もすることもなく毎日酒とたばこだけを楽しんでいた。楽しむというより惰性だが。


 俺は酒を飲むと感情的になるらしい。よく記憶が飛ぶのであまり自覚はないが飲んだくれるとだめらしい。前友達が撮影したものを見せてもらったが狂気じみていた。知らないおっさんと肩を組んで大声で歌いながら風俗街を闊歩していた。歌っていたといっても俺の知らない曲を二人それぞれバラバラに歌っていた。


 そんな感じで俺は酒を飲むと自覚しないうちに変な行動に出るらしい。深層心理で何かあるのかもしれないが。すごい昔、そんな感じのことで親に叱られた気がする。全然思い出せないが思い出せないならたいしたことではないんだろう。記憶に残っている最後の日、俺はなぜか自分の研究室のある建物の屋上までのぼっていた。そのあと悲しくなってそのまま建物の下を見ていたのは覚えている。すごく夜景がきれいに感じた。


 俺はきっとその時悲しくなって。自殺したんだろう。

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