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俺の過去、私の未来  作者: 葉月友翔
第四章:~楽しい楽しいゴールデンウィークⅠ~
22/30

第21話:ゴールデンウィーク2日目~買い物~その壱

第21話です。久しぶりの更新です。学校が始まり執筆する時間も少なくなってしまいました。今後も更新のペースは遅いかもしれません。申し訳ありません。

 ゴールデンウィーク2日目の朝。

 私は今朝ごはんを食べている。ちなみに私は朝は白いご飯派だ。パンも良いけどやっぱり白いご飯じゃないとやる気がでないんだよね。男の頃はお茶碗2杯は余裕だったのに今じゃ1杯でもお腹いっぱいになっちゃうよ。最初は、これくらいの量は食べれるなと思ってたけど半分も食べれなかったことが何回もあった。でも今はそういうことはなくなった。脳の方も私が食べることができる量をだいぶ把握してきてくれたみたいだ。


「ん~…お姉ちゃんおはよ~…。」


「おはよう雪華。もう8時だよ?」


「昨日ちょっと遅くまで起きてて…。」


「夜更かししてると成長しなくなっちゃうよ?」


「…お姉ちゃんは十分に育ってるよね。」


 雪華が私の体を見ながら言う。気のせいかある一点を見ながら言ってるような気がするけど…。


「えっ? 私、女になってから身長低くなっちゃったから育ってないよ?」


「身長じゃないよ、私が言ってるのは?」


「ふぇ? じゃあ何?」


「なんでもないよ。」


 その後、雪華は何も言ってくれなかった。結局雪華は何が言いたかったんだろう? 私には全くわからなかった。

今更だが朝の雪華はテンションが低い。いわゆる朝に弱いタイプだ。だから母さんみたいに私に襲ってきたりはしないから安心だ。…この説明だとまるで母さんが猛獣みたいになっちゃうね。……みたいじゃなくて猛獣だね、あれは。少なくとも私の中では母さんのあの暴走状態は猛獣だよ。うん。


「あら、雪華今起きたの?」


「うん、おはよう母さん。」


 …噂をすればなんとやらってやつかな?


「おはよう。昨日は夜更かししたんじゃないでしょうね? 夜更かししてると成長しないわよ。」


「うっ…母さんまでお姉ちゃんと同じこと言う。」


「本当のことを言ったまでよ。」


「うぅ…」


 …ちなみに男の頃はよく夜更かししてたって事を今更言えない。誰だって夜更かしはしちゃうよね。


「お姉ちゃんは何時に起きたの?」


「私は7時に起きたよ。」


「休みなのに早いね。」


「うん♪ 今日は日曜日だから♪」


「日曜日? …あぁ、そういえばお姉ちゃん特撮好きだったね。」


「毎週日曜日の特撮は私の楽しみだからね♪ でも、たまにゴルフとかマラソンのスポーツ中継の放送がやってる時の残念感はもの凄いんだけどね。」


 特撮は小さいころから好きで、今も欠かさず見ている。とくに仮面の戦士は毎回見ている。今やっているのは右左の体の色が違う仮面の戦士で、確か先週の回でパワーアップしたばっかりなんだよね~。いわゆる最強形態になった回だね。今週はどうなるか楽しみだな~♪あの形態の活躍が早く見たい♪


「本当お姉ちゃんは特撮が好きだね。」


「だってカッコいいもん。」


「…子供みたい。でもそんなお姉ちゃんも可愛いよ♪」


「桜花は常に可愛いわよ♪」


 あっ、ヤバい。雪華の目が覚めてきた。じっくりと集中してテレビを見たいのに。というか母さんも反応しなくていいから。


「そういえば、お姉ちゃん今日はお出かけしないの?」


「今日もするよ。今日は買い物に行く予定だよ。集合する時間が10時からだから、まだ時間はあるよ。」


 今日は皐一と光里と一緒に買い物に行く。確かイ〇ンだったような。あれ? ジャ〇コだっけ? 未だにどっちなのかわからない。どっちも一緒に思えてしまう。


「いいな~、私もお買いもの行きたいな。」


「桜花、雪華も連れてってあげなさい。」


「えっ!? ど、どうしてっ!?」


「別にいいじゃない。雪華を連れて行って何か都合が悪いことがあるの?」


「ないけど…。」


「じゃあいいじゃない。」


「おねぇ~ちゃん♪ 私もお買いもの連れて行って♪」


「うぅ…、分かったよ…。でも、あまり迷惑はかけないでね。後、欲しいものがあっても自分のお金で買ってよね。」


「はぁ~い♪」


 こうして買い物に行くメンバーが一人増えてしまった。今日もうるさくなりそうな予感…。




--------------------





 時間が少し経過して、今はイ〇ンの入口で皐一と光里が来るのを雪華と一緒に待っている。

ちなみに目的地までは自転車で来たんだけど…サドルの高さが高すぎて乗れなくてショックだったことと、スカートを履いた状態で乗るのはすごく恥ずかしいなと来るときに思い知らされました…。だって…母さんが買った洋服にズボンなかったんだもん!! しかもスカートは全部ミニスカだったもん!! 母さん曰く『桜花の絶対領域をいつでも見れるようにしたいから』と言っていた…。えっ? だったらショートパンツでいいじゃないかって? それも聞いたよ…。そうしたら母さんは『スカートの方がエロいでしょ♪』と言ってたよ…。なんで止めなかったんだ!! 第6話の私!!  えっ? バスで行けばいいじゃんだって? ふふっ…そんなこと目的地に到着してから気づいたよ…。今更遅過ぎるよ…もう…。


「ねぇ、お姉ちゃん。」


「どうしたの?」


「顔赤いけど…もしかしてスカート履いて自転車に乗ったの恥ずかしかったの?」


「あ、当たり前だよ。」


「そんなに恥ずかしいならタイツやレギンスとか履けばよかったんじゃ…」


「はっ!?」


 そ、その手があったぁー! なんで思いつかなかったんだ私はぁー! そうだよ、そういうのがあったことをすっかり忘れてたよ…。


「…お姉ちゃんって天然さんなのかな…。」


「えっ? 何か言った?」


「何でもないよ♪」


 今日レギンスやタイツとか買っておこうかな…光里にどういうのが良いか聞いてみようっと…。


「おぉ〜い、桜花〜。」


 おっ、皐一が来たみたいだ。


「こっちだよ、皐一♪」


「おう。あれ?どうして雪華ちゃんがいるんだ?」


「今朝買い物行くって雪華に言ったら、行きたいって言いだして…。それを聞いてた母さんも連れていきなさいって言われたから…連れてきちゃった。」


「おはようございます♪ 皐一さん♪」


「お、おう。おはよう。」


「ダメだったかな…?」


「い、いやっ!!大丈夫だぞっ!!全然問題ないっ!!」


何故か皐一は顔を赤くしながら答えた。


「良かった、ありがと♪ 皐一♪」


「…無意識に上目遣いでお願いしているお姉ちゃん…恐ろしい娘…」


「何か言った? 雪華?」


「何も言ってないよ♪ お姉ちゃん♪」


「…??」


 よくわからないけど一応雪華も一緒に買い物をしていいことを確認できた。…あっ、携帯で確認する方が早かったことに今気付いた。…もういいよね。


「光里はまだ来てないのか?」


「うん、まだ来てないよ。」


 10時になるまで後10分だけどまだ光里は来ていない。光里が来るのが遅いだなんて珍しい…何かあったのかな? 心配になってきた…。


「…♪」


 あ、あれ? 後ろに気配を感じる。この感じは前にもあったような…。確か前はいきなり後ろから胸に揉まれたよね…。


「同じ手は二度と喰らわないよ!!」


 そう言いながら私は後ろを向いた。


「あ、あれ?」


 後ろを向いたがそこには誰にもいなかった。

 おかしいな…確かに後ろに気配を感じたんだけどなぁ…。


「お・う・か・ちゃ~ん♪」


 光里に後ろからいきなり抱きつかれた。


「にゃっ!? びっくりしたぁ…。ひ、光里いつの間に来たの?」


「今さっきだよ♪」


 完全に油断してた。もしかしてさっき後ろを向いたとき背後にまわられたのかな。光里ってそんなに速く動くことができたの!? それより気になるのは…


「ねぇ…皐一…雪華…。」


「なんだ?」


「何?♪ お姉ちゃん♪」


「さっき私が後ろを向いたのと同時に光里が私の背後にまわったの…見た?」


「おう、ばっちりだ。」


「私もバッチリ見たよ♪」


「それなら教えてよぉ!!」


「まだまだ甘いね♪ 桜花ちゃん♪」


「うぅ…。」


 なんだかんだで最初は騒いだけどこれでやっと全員そろったね。みんな集合時間前に来てくれて嬉しいよ。


「そういえば気になってたけど、この子は誰かな?」


 光里が雪華を見ながら言う。光里は私に妹がいることは知ってるけどまだ一度も会ってないから知らないのだ。


「初めまして♪ 桜花お姉ちゃんの妹、小鳥遊雪華です♪」


「君が桜花ちゃんの妹さんなんだね♪ 初めまして、わたしは星野光里だよ♪ よろしくね♪」


「はい、よろしくお願いします♪」


 二人は軽く自己紹介をすると話し始めた。初めて会ったのによく会話が弾んでるような気がする。女の子同士はそういうものなのかな? 私にはよくわからないな。


「なぁ、桜花。」


「ん? どうしたの皐一?」


「あの二人、なんか雰囲気似てないか?」


「…そうかな? 言われてみれば分からなくもないけど…私は似てないと思う。」


「そうか、俺の思い違いか。それより中に入らないのか?」


「全員揃ったから入るよ。光里、雪華。そろそろ中に入ろう。」


「「はぁ~い。」」



--------------------



 私たちは店内に入った。

 女の子になったばかりの頃にもショッピングセンターには行ったけど最近のショッピングセンターってすごく広いよね。大型ショッピングセンターって言うのかな?小さい頃にも行ったことあるけど広すぎて迷子になっちゃったことがあったな~。


「女子組は何か買うものとかあるのか?」


「私は新しい洋服とかかな。」


「わたしも桜花ちゃんと同じだよ。」


「私もお姉ちゃんと同じです。」


光里と雪華は私と同じ服を買うみたいだ。ということは女子組と皐一で別れるということだね。


「女子組は全員洋服か。分かったなら俺は別のところでも見てくるよ。」


「えぇ~。皐一くんも一緒に行こうよ♪」


「えっ!?」


「そうですよ♪ 私達試着するので皐一さんの感想も聞いてみたいです。主にお姉ちゃんの感想ですけど♪」


「わ、私っ!?」


 どうして皐一が私の試着の感想を!? 別に光里と雪華だけでも十分だと思うんだけど。


「うん、わたしたち女の子以外の意見もほしいでしょ? だから皐一くんにも見てもらって参考にしょうと思うの。それに皐一くんと桜花ちゃんは恋人さん同士だからこういうことをしてほしいなって思ったの♪ まだしたことないと思って♪」


 そうだった。光里は私と皐一が恋人のフリをしているってことを知らないんだ。で、でも別に今は学校じゃないから別に恋人のフリしなくてもいいと思うけど…。でも光里がいるからそういうわけにもいかないよね…。


「こ、皐一はどうなの?」


「う~ん…まぁそういうことなら行くしかないな。」


 二人に言われたらそうするしかないよね。ここで断ることはだれにもできないと思う。しかも女の子二人に詰め寄られながらだからさらに男ならさらに断りづらい。その気持ちは元男だった私にはよく分かるよ。


「やったぁ。ならみんなで一緒に行こう♪」


 結局全員で洋服を行くことになった。と言っても主に洋服屋に用があるのは私達三人だから皐一はただ見るだけになっちゃうんだけどね。ごめんね、皐一。

誤字脱字、方言で分からない文、その他おかしな点、アドバイスなどもありましたら、ぜひ感想に御書きください。最後まで読んで下さりありがとうございました。次話もよろしくお願いします。

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