第20話:ゴールデンウィーク1日目〜遊園地〜その参
第20話です。明日から学校が始まるので活動報告に書いてある通り更新ペースが落ちます。申し訳ありません。
私たちは今ゴーカート乗り終わったところだ。ちなみにゴーカートは二人乗りで私と皐一で乗った。その後、光里が私と一緒に乗りたいって言ったから次に光里と乗った。小さい頃はゴーカートが好きで何回も乗ったのに、今は一回乗っただけで十分だと思っている。そう思うとちょっと寂しい気持ちになる。
降りた時にゴーカート乗り場の列を見た。さすがにさっき乗ったジェットコースターよりはかなり人が少ないけどまあまあ人はいた。さすが有名遊園地だ。ゴーカート乗り場の列をよく見ると子供とその親のほかにカップルもいるみたいだ。
「ごめんね桜花ちゃん、二回も乗せちゃって。」
「大丈夫だよ。光里一人だけでゴーカートに乗せるのはかわいそうだと思ったから。」
「えへへ♪ 優しいね桜花ちゃん♪」
「光里は私の大切な友達だもん♪」
「ありがとう♪ 桜花ちゃん♪」
「桜花、もう落ち着いたか?」
皐一が私に話かけてきた。
「うん、もう大丈夫。その…ごめんね。抱きついたりして…。」
「気にするな。」
最近皐一がすごく優しいのはなんでだろう。昔と雰囲気も違うし。やっぱり私に気を使っているのかな?
「おい、早く次のアトラクションに乗らないと時間がないぞ。」
「あっ、そうだね~。早く次のアトラクションに乗ろう、桜花ちゃん。」
「うん。」
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その後、私たちは様々なアトラクションに乗った。定番のものやちょっと変わったアトラクションにも乗った。小さい頃はたくさんの遊園地に行ったけど、どの遊園地にもそこにしかないアトラクションがあって面白かった思い出がある。よくこういうアトラクションが思いつくなとしみじみ思う。絶叫アトラクションもそうだ。どうしてあんな怖いものを考えたんだ。あれは地獄だよ。
「たくさん乗ったね♪」
「私は桜花の写真がたくさん撮れたわ♪」
あっ、そういうば母さんいたんだっけ。さっきから出てきてなかったから忘れてたよ。
「もう暗くなってきたからそろそろ帰るか?」
「待って、まだ観覧車に乗ってないよ。」
「そういえば乗りたいって言ってたな。じゃあ最後に観覧車に乗るか。」
「やったー♪」
閉園時間までまだ少し時間があるから最後に観覧車に乗ることにした。
観覧車から見える景色が好きなんだよね。遊園地全体を見渡したり、遠くの建物がたくさん見ることが
できるからだ。私たちは観覧車のある場所に移動した。大型観覧車だから地図を見なくてもその大型観覧車がある方向を見ながら移動すればいいのですぐ到着することができた。時間も時間だからか並んでいる人は少なかった。
「これなら早く乗れるね、桜花ちゃん。…桜花ちゃん?」
「観覧車♪ 観覧車♪」
「観覧車が楽しみで聞いてないようだな。子供だなこりゃ。」
「にゃはは♪ 可愛い♪」
そんなことを言っている間にもうすぐ乗る順番が来るようだ。
「桜花のお母さん。」
「何かしら、皐一?」
「桜花のことで少しお話したいことがあるのですが、いいでしょうか?」
「いいけど、どうしたの突然? もしかして結婚する気に♪?」
「い、いえ。そういうのではなく桜花が…春人が女になってからについてです。」
「わかったわ。ここだと無理だから…あとで話せるときに話しましょう。」
「分かりました。」
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「光里見て見て♪ 凄い良い景色♪」
「そうだね〜♪」
「…桜花が幼稚園児で光里が先生だな」
「可愛いわ…♪ 桜花…♪」
私たちは今観覧車のゴンドラに乗って景色を見ている。といってもまだ四分の一しかいってないんだけど。それでも大型観覧車だから景色は良いんだけどね。どうして観覧車に乗るとこんなに胸が躍るんだろう。何歳になっても観覧車には必ず乗るんだよね。子供っぽいって言われても構わないもん。
「天辺まで行くのってわくわくするよね♪」
「そうだね〜♪良い景色が見れると思うと楽しみだよね♪」
「今更だが良かったな今日は晴れてて。」
「本当だよ。これで曇りだったら最悪だったね。」
天候に恵まれてよかったよ。…確かに天候のことに触れるのは今更だったね。普通最初に天候のことを言うべきだよね。
「おぉ~♪ だいぶ高く上がってきたよ♪」
「ほぅ、良い眺めだな~。」
「皐一もそう思うでしょ♪」
その時、母さんは私をカメラで撮りまくっていた。もう連写連写連写って感じで撮りまくっているよ。だからフラッシュも何回も光るので凄く眩しい。
「うわっ!? 母さん!! 私を撮るんじゃなくて景色を撮ってよ!!」
「景色よりも桜花の方が綺麗よ!!」
今の母さんは暴走モードに入ってしまっているようだ。これがなければ本当に良い母親なのになぁ…。
「桜花ちゃんのお母さん♪ その写真後でわたしにもください♪」
「いいわよ♪」
……光里もそれがなければ良い友達なのに。
「ほんと、賑やかだよな。」
「そうだけど、もう少し落ち着いてほしいかな~って思う。まぁそう思うのは主に母さんだけど。」
「良いお母さんじゃないか。お前のことをよく理解してくれてる。」
「そうだけど…。」
「多分、お前の母さんはお前を元気づけるためにああいうことしてるんじゃないか?」
もしそうだとしたらやり過ぎじゃなかなと私は思うんだけどね。
「だとしたらもう少し自重してほしいかなって私は思う。」
「まぁ、お前は親を大切にしろよ。。あんなに自分の子供のことを考えてくれる親なんて他にはいないからな。」
「…うん、わかってる。」
母さんの過去を聞いてから、私はあの家族を大切にしようと決心したんだ。あんなに私の事を思ってくれる家族は母さんと父さんと雪華しかいないんだ。そして…
「親も…家族も大切にするけど…皐一や光里のような友達も大切にするよ。これからもずっと。」
「そうか。」
ありがとうな、皐一。
「ねぇ桜花ちゃん♪ もうすぐ天辺だよ♪」
「本当!? 皐一、もうすぐ天辺だって♪」
「聞こえてるよ。」
私たちが乗っているゴンドラはついに天辺まで行った。そこから見る景色はとても綺麗で印象的だった。今日は来て本当に良かった思えるくらい素晴らしい景色だった。また次のゴールデンウィークもこのメンバーで行きたいなと思った。その時はもしかしたら、新しい友達が出来て増えているかもしれない。そうしたらもっと賑やかになってさらに楽しくなるかもしれない。そう思った。……ジェットコースターはもう勘弁してください。
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~皐一視点~
観覧車に乗った後俺たちは遊園地から出て、桜花の母さんの車に乗って帰宅をしているところだ。ちなみに桜花と光里は二人で喋りたいと言って後部座席に乗って今は眠ってしまっている。だから俺は助手席に座っている。ほんと桜花は子供みたいだな。まぁ疲れているなら寝ちゃうよな。
それにしても…今日は桜花に無理なことさせちまったな…。まさかジェットコースターがあんなにダメだなんて…俺、何回あいつが泣いてるところを見たんだろう…。あいつは女になってから昔の面影がなくなってしまった。唯一残ってたのは喋り方や雰囲気くらいだったが、最近はそれもなくなってきている。
「皐一くん。」
「何でしょうか?」
「桜花も光里ちゃんも寝ちゃったし今なら話してもいいんじゃない?」
「…わかりました。」
遊園地で観覧車に乗る前に桜花について話したいと言ったことを覚えていてくれた。確かに今なら桜花は寝ているし、桜花が元は『小鳥遊春人』という『男』だったことを知らない光里も寝ている。話をするなら今しかない。
「で、桜花のことで話したいことって何かしら?」
「桜花…いや春人はだいぶ昔のような感じじゃなくなってきたことです。」
「昔って、あの子がまだ男の子の時のこと?」
「はい。」
「確かにだいぶ変わったわね。女の子らしくなったって感じね。」
「あなたも…そういうことがあったのですか?」
「……。」
俺は桜花の母さんの過去を前に聞いた。春人が桜花に性別が変わったようにこの人も性別が変わってしまった。さらに親からも見捨てられてしまい辛い日々を過ごしてきたようだ。その時に助けてくれたのが今の桜花の父さんだ。桜花の父さんは桜花の母さんの幼馴染で親友だった聞いた。俺たちと全く一緒関係だ…。
「あったわ。最初は突然性別が変わったもの。私は男だって思い続けてたわ。でも、日が進むにつれて…女として生きていこうと思い始めてきたの。記憶の中で男だったと思ってもそれ以外は女になってしまった。だから最初は女になったこと受け入れられなかった精神も体や日常の変化によって変わったのかもしれないわ。」
「科学的に言うとホルモンバランスが影響したと言うべきでしょうか?」
「確かにそれもあるかもしれないわ。でも、あのまま男だと思ったのまま生き続けたら自分じゃなくなちゃうと思ってね。」
「自分じゃなくなる?」
「そう。無理をしたら身も心も崩れてちゃうのかなって思って。それに夏輝さんも…あっ、私の夫の名前ね。夏輝さんも私をいつも助けて支えてくれたから…。もうこれ以上苦労も掛けたくないと思って。だから女になったことを受け入れたの。受け入れるまでの時間は掛かっちゃったけどね。」
「そうなのですか。」
凄い強い人だな。この人も…旦那さんも…。
「桜花のことが心配?」
「えっ?」
「桜花のことが心配だから聞いたんでしょ?私の過去を聞いて参考にしようと。」
「あっ、その、…はい。」
やっぱり分かっていたのか。そうだよな。それ以外だったら普通こんなこと聞かないもんな。
「ありがとう、皐一くん。桜花のことを心配してくれて。」
「い、いえ。親友ですから。」
「ねぇ…皐一くん。」
「何でしょうか?」
「これからも、あの子の事を守ってくれないかしら?」
「もちろんそのつもりです。」
「感謝するわ。…皐一くん、一つ聞いて言いかしら。」
「何ですか?」
「もし…あの子が…桜花が皐一くんの事を好きになったら…皐一くんはどうする?」
「っ!?」
桜花が…俺のことを好きになったら…?好きになるってことは『恋愛』の方の好きだとは分かっている。もし…あいつが俺の事を恋をしたら…俺はどうすればいいんだ…?確かに今のあいつは可愛い。凄く可愛い。何回かときめいたこともあった…でも親友だから…好きになることもまでは考えてはいなかった…。ダメだ…今の俺には何も思いつかない…。
「すいません…自分でもまだ分からないです。」
「いいのよ。別に今すぐ答えなくてもいいってわけじゃないし。」
「すいません…。」
俺は…どうするんだ…どうすればいいんだ…。
「謝らなくていいわよ。これからも桜花の事をよろしくね。」
「はい、わかりました。」
「私も~♪」
「「っ!?」」
ひ、光里!? いつ起きていたんだ!? いや、それよりさっきの話を聞かれていたのか!?
「光里ちゃん、さっきの話聞いてた?」
桜花の母さんが光里に聞いた。
「…ごめんなさい、最初から全部聞いちゃいました」
ウソだろ…俺と俺の通っている高校の校長、そして桜花の家族以外の人に桜花の過去がバレてしまった…。
「聞いてどう思った? 光里ちゃん。」
「正直、かなり驚きました。こんな可愛い桜花ちゃんが元は男の子だったなんて。今このすごく癒される寝顔を見ても信じられません。」
光里は桜花の頬を軽くつつく。
「うにゅ~…」
桜花は光里につつかれて反応するが起きる気配はない。
「にゃはは♪……こんなに可愛いのに…すごい過去を持っていたんですね。」
「光里は…さっきの話を聞いても…桜花の友達でいられるか?」
「いられるよ。」
即答だった。
「だってわたし桜花ちゃんのこと大好きだもん。だからわたしはずっと桜花ちゃんの友達でいる。わたしも桜花ちゃんを支えていくよ。」
「ありがとう、光里。後、このことは…」
「分かってるよ。誰にも言わないから。後、桜花ちゃんにも言わないでおこうかな♪ 反応が面白そうだし♪」
「…お前ってSなのか?」
「にゃはは♪どうだろうね♪」
「ありがとうね。皐一くん、光里ちゃん。これからも桜花をよろしくね。」
「「はい!!」」
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~桜花視点~
「んん…ふわぁぁぁ…あれ?皐一と光里は?」
「もうとっくに駅前について降ろしたわよ。よく寝たわね。」
本当にぐっすり寝ていたようだ。帰ったら二人にメールして謝らないと。
「もうすぐ家に着くわよ。」
「わかった。今日はありがとうね、母さん。」
「いいのよ♪ 桜花の可愛い写真がたくさん撮れたから♪」
…後でその写真を見て処理しておこうかな。
「…ねぇ、桜花。」
「何、母さん?」
「皐一くんと光里ちゃん…この二人の友達、ずっと大切にしなさいよ。」
「えっ? どうしたの、急に?」
「いいから、大切にしなさいよね。」
「わかってるよ。あの二人はこれからもずっと友達だよ。」
その後、家に帰った私はそのままお風呂に入った。今日はたくさん歩いたからヘトヘトに疲れたよ。
「ふぅ…お風呂気持ちいい♪」
そういえばこの体になってから風呂に入っている時間が長くなってきたな…。男の頃は入ってすぐ出てたのに。これも、女の子の身体になった影響なのかな…。
「体と髪の毛洗おうっと。」
もう洗い方や手入れの仕方も慣れてきた。髪の毛は特に大変だ。髪は洗うのも大変だがその後も大変だよ。でも慣れてしまった。体も…最初はこのドキドキしながら洗ってた。凄くスタイルが良いから…自分の体じゃない感じがして見ることもできなかったっけ。
「ほんと…慣れって怖いなぁ。」
体と髪を洗い終わった後、もう一度湯船に浸かりそしてお風呂を出た。もちろんその後に手入れもしっかりした。毎日のようにやっているから癖になっている。
お風呂から出た後は夜ご飯を食べて、自分の部屋に戻った。
「…今日は帰りに挨拶できなくてごめんね。明日もよろしくねっと。よし、送信♪」
皐一と光里にメールをした。
明日はゴールデンウィーク二日目だ。ゴールデンウィーク二日目は買い物に行くことになった。あの二人だけで買い物に行くのは初めてだ。明日も楽しみだな~♪
誤字脱字、方言で分からない文、その他おかしな点、アドバイスなどもありましたら、ぜひ感想に御書きください。最後まで読んで下さりありがとうございました。次話もよろしくお願いします。




