助けられた子猫
その女性が気付いていた時、子猫はもう最後の一匹になってしまっていました。
その子猫もすでにかなり衰弱していて今にも死にそうな雰囲気です。
彼女は残されたその子猫を抱き上げ、急いで病院に連れて行きました。
その子猫こそかぎしっぽの彼でした。
病院でしっかり治療された彼は彼女の家に迎えられる事になりました。
彼はキッドと名付けられ、彼女、ケイトのもとで暮らす事になりました。
ケイトは小さな雑貨屋さんを営んでいました。
決して繁盛こそしていませんでしたが彼女の人柄もあって、細々とですが何とか生活出来るくらいのお客さんは来ていました。
常連さんしか利用しないような小さなお店です。
キッドはそこの看板猫になりました。
かぎしっぽのキッドはすぐに常連さんたちをトリコにしました。
おかげで店の売上は少し伸びました。
しかしそれはキッドの養育費分のプラスになるかどうかくらい。
雑貨屋は相変わらずギリギリの生活のままでした。
それでもケイトは笑いながら言うのです。
あなたが来てくれただけで幸せ
あなたを助けられただけでも幸せ
そのかぎしっぽがきっと私達を引き合わせてくれたのね
私が頑張るからあなたは何も心配しなくていいからね
ケイトのその言葉にキッドは亡き母猫の姿を重ねるのでした。
何も心配しなくていいと言われてもやっぱりキッドは少しの居心地の悪さを感じていました。
このままじゃ彼女に苦労ばかりかけてしまう。
折角のかぎしっぽなのに何もこのお店に貢献していない。
何とか彼女に感謝の気持ちを伝えられないかな…。
キッドがケイトのお店に来て一年後、お店の売上は相変わらずでした。
暇な店内でケイトはスマホで猫動画を見て暇をつぶしていました。
それを見たキッドはある名案を思いつきました。
そうだ!いい事思いついた!




