生成と精製
閉鎖的な現実世界での生活の窮屈感からの脱出から思いついたものであり
元々は、なろうに近いエロ妄想でAIにぶちこんで
遊んでいたのを自分なりにかみ砕いて、健全な内容で描いてみようと
思い至りました。とはいえ、大部分は切り貼りしたようなテンプレ内容ですので
落としどころをみつけて完結までかければと、考えております。
【5】
僕の手に握られていたのは幼い頃の記憶から複製した
【星獣剣】伸縮式の刃と鍔の中央に配された星獣のエンブレムが
特徴で、設定上では素の状態でも戦車を難なく切り裂くほどの
切れ味を発揮するが、剣に込められた星獣の力とギンガマンの持つ
アースとを一つに合わせることで、より強力な技の数々を
繰り出すこともできる代物だ。
だが所詮は記憶からの複製品であるため、剣自体の刀身は短く
安全性に配慮して刃もぺらぺらなプレスチック性となっている。
お世辞にも3000年前のバルバンとの戦いから使われてきた武器であり
この戦いで共にバルバンに立ち向かった星獣たちから初代ギンガマンに
授けられ、以来バルバンの封印後も現代に至るまでギンガの森の
民の中でもアースを正しく使える者だけに代々受け継がれてきた剣とは
思えないほどに、DX玩具な見た目をしており、剣を横に振ると
刃部分のプラスチックがぼわんぼわんと音を鳴らしながら愉快に踊る。
僕はリチャーズ博士に馬鹿な質問をしてみた
「あのリチャーズ博士 具現化させた武器ですが、本来の性質を付与
することは可能なのでしょうか?」
「残念だが不可能だ。それはあくまでも記憶から抽出した複製物だ
君がその剣のチカラを実際に肌で感じ、使用したのなら別ではあるがね
私の見解と君をプロファイルしたデーターを参照にしたうえで
詳しい解説をするとだ・・・・・君は虚構と現実の境目を正しく
認識している。つまり歳を重ねすぎている
年端もいかない年齢であれば、君が望む物を生成可能だったろう
実に惜しい。。。」
そういってリチャーズ博士は顎髭をいじりながら、つりグミみたいに
伸ばした上半身を再び隔離室の向こう側にある制御パネルに前でいる
下半身のほうへと縮めていき、室内に繋がるアナウンスで呼びかけた
「だが理論だけでは実証できないこともある。すべては実験とそれを
求める結果を立証するまでの過程が重要になる
ダミーをこれから数体出現させてみよう。君は物体を生成してみせてくれ」
【リード・リチャーズ】博士
僕がこの超が何個も頭にひっつく天才の脳内を
理解することは一生叶わないだろう
彼は僕が寝ている間に、世界を宇宙を何度も救い
例えそれが射精後の低下したIQでも彼は大学入試問題を難なく解き明かし
新元素の発見か新しい発明のアイディアが浮かぶだろう。
僕が想像しうる限りでも、それくらいの知能の差があるのだ
彼が僕を実験したがっているのは、ひしひしと伝わってくる
正直、はじめは頭を解剖されて脳細胞をいじくり回され、培養液に詰められる
最悪の結末を想像したが、どうやら彼はまだ正気を失っていないらしい
そう信じて床から出現したのっぺり顔ナシのダミー人形の一体を
さきほどから手に握っているDX【星獣剣】で試しに軽く小突いた。
プラスチック製の刃の先端がくにゃりと曲がったかと思った瞬間
風船が目の前で破裂したような音が響くと同時に衝撃が数倍になって
ダミーのボディから波状となって僕の身体を勢いよく押し倒した。
驚くと同時にここに来てから初めて他人に対する殺意を
少し抱いたのかもしれない。
痛みよりも苛立ちが勝ったのだ
だが不思議なことに、床に転がった剣は消えることなく残っていた
相変わらずのプラスチック製だが故障個所はなく、強度は健在のままだ
「物理法則を超越して実体化させている影響だ。
いわゆる小規模の事象の書き換えが起こっている証拠でもある
実体がある残像と呼んだほうが、わかりやすいだろう
記憶から抽出された情報を実体化させる際にポイントとしてつぎは
なるべく記憶の薄い物を生成してみてくれ。」
リチャーズ博士は制御室内で機械類に腕を伸ばしながら
片手間にわかりやすく解説をしてくれる
僕は彼の言葉に従い、なるべくうっすらと記憶にある物体を生成してみるべく
再び記憶の引き出しの中身を開け閉めしていく
銃口がシルバーでスケルトンになっている発売元不明のやっすいトリガーを
捻ると銃撃音を奏でる光線中が掌に顕現した
だがやはりどれだけダミーに照準を絞ってトリガーを引こうが
光線が発射されることはなく、虚しい銃撃音が鳴り響くだけであり
予想だにしない挙動をすることはなかった。
なんの成果も得られず、リチャーズ博士もついには自ら実験の終了を
打診してくれた。
「今日はこのくらいにしておこう」
「ありがとうございました・・・・・・・。」
僕は彼とは二度と対面出来ないような気がした
聞かぬは一生の恥
僕はは限りある知識を総動員させ、いかにも博識ある質問者を装い
リチャーズ博士にセッション終了後に尋ねてみた
「基底世界を再生するのならば、ポケットユニバースを創り出せる
その、、ご子息のチカラを使って上手いこと出来たりはしないんですか」
「すでに実証済みだ。だが失敗した」
「原因はなにが」
「君の持っていたスマートフォンから抽出した情報だけでは不完全だった。
ネットの広大な情報の海を丸ごと使っただけでは我々が観測出来ていた
形には至らず、基底世界には必要のない要素が有史以前から混入していた
創造主であるフランクリンの意思が無意識に世界に溶け込み
要素として反映されていた。ヒーローやヴィランの誕生が社会形成に
組み込まれていたのだよ。創造は主となりえる存在が要素に大きく
関わってくる。私としては君は重要な存在だとおもえるのだが
評議会や他の研究セクションは、先日のケガのこともあり
正直言えばだいぶ、君に対する風向きはよろしくはない
今回のセッションも結果次第では私は別の研究に移される
他のリードたちから懐疑的にみられている立場にあってね」
責任ある立場の人間の言葉だった。
ノーマッドの僕とは違い、彼には成果と結果が常に求められている
帰路につきながらカフェテリアに立ち寄り、食欲がなかったので
ドリンクサーバーから緑茶を紙コップに並々注ぎちょびちょびに飲みながら
喉の渇きを潤すことにした。
お茶はどこで呑んでも大体、おんなじ味がする
マスターヨーダが飲んでそうな沼みたいなの味はまだ知らないが
いつもと違ったエリアのカフェテリアで飲んでいるからか
味が少し違った気がした。
もう一杯飲むかとサーバーのカップをセットして緑茶のボタンを
タップしたところで、不意に話しかけられた。
視覚外ということもあり不意に身体がビクついてしまい
きもい挙動をしたが、振り返ると頭部がジェラードアイスみたいな色と
形状をした女性が立っていた。
僕を驚かせたことを詫びると「おめでとう」とだけ言ってきた
「はい?」
「ニュース観てない感じか。見つかったみたいだよ基底世界が」
見知らぬ女性から告げられた朗報を僕はにわかには信じられなかった・・・・。




