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序章 日常の破壊者

閉鎖的な現実世界での生活の窮屈感からの脱出から思いついたものであり

元々は、なろうに近いエロ妄想でAIにぶちこんで

遊んでいたのを自分なりにかみ砕いて、健全な内容で描いてみようと

思い至りました。とはいえ、大部分は切り貼りしたようなテンプレ内容ですので

落としどころをみつけて完結までかければと、考えております。

      【1】


朝起きて一番にすることは?


歯磨き。それはちょっと違う


自分の身体が分子レベルに引き裂かれていないことを

確認するところから始まる。

手足をぷらぷらさせながら、”あ”~と声を出してみる

防音壁のおかげなのか外部の音が聞こえてこないのは

不気味ではあるが、五体満足なのは確認できた。


16畳ほどしかない僕のプライベート空間には

僕の記憶から抽出された情報を基に

ベッドからトレーニング用のマット、壁にあけた穴まで

すべて再現されている。

支給されたマットレスは記憶よりも心地よく

小汚い自身の体臭にまみれた布団で寝ていたころよりも

快適さが増している気がする。

平積みされた漫画の上に置いたデジタル表記の時計は

僕がここへ来た日から覚えている日付で入力してある

8月29日────・・・・・・おおよそ二か月くらい経過している

あと数日で夏休み延長戦に突入するだろう。

ここでの生活は楽しい・・・というより、日々発見の連続だ

知らない現実、知らない事象が目の前で起こっている


もう【軍服を着たクマ】に怒鳴られるのは慣れた・・・・とはいっても

向こうの年齢は二回り以上年上、史実を知っている身としては

長生きなことは喜ばしいことではある。

僕は社会人としての一般的常識からは逸脱したいわゆる落伍者だ

ギャンブルや酒やタバコはしないが、いわゆる極度の面倒くさがり

正直、髪型を整える習慣をこなさなくてもいい現状には感謝している。

あと支給された服装に着替える必要もない、戦うチカラを持たない僕に

与えられた役職はいわば、ノーマッドという存在しない役職

放浪者とかそういった意味のようで、特別視されているわけでもない

むしろ提出したスマートフォンのほうが彼らにとっては重要な情報源であり

活動に貢献している。

持ち主である僕がここにいまだに籍をおいてもらっているのは

「基底」「ゼロ」「アース001」「根底」「夢のはじまり」エトセトラエトセトラ

人によって呼称は異なるが、僕がそう呼ばれる現実から放り出された

被害者であるという事実だけが存在理由となっている。

ここに来てから何回も「あんたみたいなのが、なぜ?」と耳にタコが出来るくらい

言われ、僕自身うんざりしているが、そう言われても仕方ない

好き好んできたわけじゃないが、求めている人物はもっと勇敢で性格も

まともな主人公気質な男でも女でも何がしかの能力者だったろう

彼らと接するのは、どこか申し訳なさがあり、いまだに距離を縮めることが出来ていない


ここのプライベート空間にはキッチンや冷蔵庫など

居住者には欠かせない設備も整っているが

僕はほとんど、利用したことはない。

洗面台の鏡の前に立ち、顔面がこれ以上、崩れていないことを確認して

すぐさま部屋を出る。

ここの扉はスイッチを押すと上下に開閉する宇宙船タイプのカッコいい扉だ

ドアノブを前後に押して、開閉するアナログな方が良かったが

立て付けが悪く首絞められた鶏みたいな音を響かせるため、ドアだけは

本来の施設に基づいた機構にしてもらった。

廊下に出てみると、灰色と白を基調としたこれまた銀河帝国の基地のような

シンプルな無機質な空間が広がっており、割り振られた個別の金属の扉が

ブロックごとに数部屋割り振られているのだ。

すると、隊列を組んだトルーパーの連隊が目の前を通り過ぎていく

同系色のボディアーマーと携えたブラスター、そのマスクの下は

全員が似たような声と顔をしている。クローン連隊はここでも闘いに従事している

そのために創られた生命ではあるが、自らの存在理由のためにも彼らは

闘っているのだ。

僕は罪悪感を抱えながらカフェテリアへと向かう

時間の概念が正しいか不明だが、ここは24時間365日 休まず可動している。

人気がないのか僕がいつも食事をする際は大抵、疎らだ

意図してそういった場所を選んでいる。


調理用とキッチンロボつまり腕がタコのように生えたのと、配膳用の

足が一輪で車輪が取り付けられた高速移動可能なロボットがキッチンに

常設しており、こちらが望んだあらゆるメニューの料理を提供してくれる

これもひとえに僕が提出したスマホから抽出したデーターが反映されているのだから

誇らしいといえば、誇らしい気持ちにはなる。

以前は簡易的で超高速に料理を提供するため、食券機型の調理マシンが常備されていたが

味気がなく、文明が先鋭化されすぎて面白みがないので、特別に旧型の調理風景が

楽しめるタイプのロボットを配備してもらった。要望を通すために、ロボット解放戦線なる

活動家を説得するために人間とロボットの上下関係ではない”友達”という

絆で結ばれた関係性があることを伝えるべく”ドラえもん”を彼らに伝えたところ

希望的観測ではあるが、検討の余地はあるとして、労働力として二体のロボットが

派遣されたのだ。

彼らはそれぞれ、調理担当である多腕型のロボット「にぎり丸」

寿司屋の板前として開発されたロボットであり、ハチマキ姿の角刈りで

いかにも職人といった風貌であるが、不気味な腕の本数がノイズとなった

見た目をしているため、夜中出くわした時に大声で叫んだことがある。

配膳担当である一輪型のロボットである「N-56」ロケットランチャーの

型式番号のようではある、【NANTANDO】が開発した世界初の自立型ロボットで

「ロブ」という愛称で呼ばれていたらしい。

それにしたってまんま、見た目が僕が知っている”ロボット”だが・・・・

いずれも2人とも気さくな存在ではある。


<ご注文ハ お客サン> 

すでにキッチン内のフリーザーから切り身を取り出そうと屈んでいる”にぎり丸”

日本人が全員、寿司が好きだと誤ったラーニングをしたようだ


「あーそうだな・・・・自分でやってもいい?毎日やらせてばっかで悪いからさ」


<ではお言葉に甘えて~我々は~休憩に~>


ふたりとも自分たちの自由意志を持っており、ラクができるならそうしようと

素直に行動するのだ。


<食材は冷蔵庫に取り揃えてありますので、ご自由に~>


カフェテリアのバックヤードに下がっていくふたりを見送り

無人となったキッチンへ僕はカウンターを乗り越える

三ツ口のコンロに寸胴鍋が二つ、フライパンが各種、大きさが大中小

鍋も大きさによって数種類取り揃えている。ほかにも調理器具や

盛りつけようのプレートから紙皿、カレーのルウを入れとく

コップみたいなのまである。

正面から左に並ぶ精肉や調味料や野菜類の冷蔵庫から海苔そして袋詰めされた

ウインナー、たまごを二個取り出し、カンタンでみんなが大好きなシンプルな

朝食のおかずづくりにとりかかる。

ここでの利点は何を調理しても文句を言われないことだ

卵を焦がそうが、ウィンナーをどれだけ焼こうが、炊飯器のご飯をどれだけ

よそってオニギリにしようがだ。

鼻歌で「ロマンスの神様」を唄いながら、大皿にボイルしたウインナーと玉子焼き

海苔のまいた塩むすびが二個を盛り付けた。

「うーし完成」

きちんとした栄養バランスの朝食もいいが、たまには自分で好き勝手やりたい

ときにこういったメニューにすることが僕にはある

ちょっとした日常のマンネリを打破するための方法だ

しかし、汁物の用意を忘れていた

キッチンから自分がさっきまで座っていたカフェテリアの席に大皿を

運んだ時点でそれに気がついたが、もう食欲が先行している





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