bookend3 種族設定
今回は種族の設定です。
作者自身の脳内設定の整理整頓でもあります。
【人間族】
・身体能力……普通。可もなく不可もなく。
・数……非常に多い。
・種族としての強さ……一部を除き弱い。後述の【覚醒】をした者は果てしなく強い。
・種族固有能力……【覚醒】。ある一定の条件を満たした時、全身の細胞が丸ごと置き換わる。この条件は人によって違うが、『崖から落ちて瀕死の時に遭遇した魔物と戦って覚醒』『強盗に何度もナイフで突き刺され、死にかけながらも反撃した時に覚醒』などと言った前例から『死にかける事』が第一条件であるようだ。そのため、覚醒できる人間族は非常に少ない。ただし、覚醒した人間族は生物として一段階上位に上がると言っても過言ではない程の力と肉体を得る。覚醒した時の能力は千差万別、多種多様。
・代表例……イラ・ペルト(未覚醒)
・備考……覚醒した人間族は恐れられる対象になるが、基本的には人間族は『半端者』と揶揄される事が多い。だが、手先は機人族に負けないレベルで器用であり、また発想力も柔軟であり、この種族がなくてはこの世界の人々はここまで発展できなかったであろう。
また、拷問器具を生み出すなどの“悪意”も人間族が一番強い。これは、半端者と揶揄されるなどの、いわゆる他種族へのコンプレックスが原因の一つとして考えられる。
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【機人族】
・身体能力……高い。機械だから当然だけど。
・数……少ない。
・種族としての強さ……強い。ただし、精神攻撃に対してはかなり弱い。
・種族固有能力……【機能】。機人族一体一体に備え付けられた、十人十色な能力。体に備わるボタンやダイヤルなどを操作することで発動する者、音声認識で発動する者など様々。似たような機能こそあれど、完全に同じ機能はない。
・代表例……リュー・アクセル
・備考……機人族は他種族と違い、繁殖行動を用いずに種を増やすことが可能である。そのため、造られた時からずっと姿形が変わることは無い。背は伸びもしないし縮みもしない。太りもしなければ痩せることもない。
また、機人族は他の種族に比べて簡単に“複製”する事が出来る。そのため、己のアイデンティティを重視する傾向にある。
それは例えば、特徴的な一人称や語尾などの喋り方のクセを付けたり、ファッションセンスを奇抜にしたり……と言った様子である。とにかく、他者と同じ事を激しく嫌い、避ける。
常に他者との違いを考え、実行しているため、芸人などのエンターテインメントに長けた機人族も多いと言う。
また、肌の質感などは他種族と変わらないため、見た目だけでは機人族かどうかを判断出来ない……のだが、先述した通り彼らは話し方やファッションが特徴的なので、意外と見分けは簡単。
後、基本的に飲食は行わない。味などは感じられるが、消化器官がないために飲食した後は、食べた物を取り除くためにメンテナンスをする必要があるからだ。
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【獣人族】
・身体能力……基本的に高い。動物の“型”によってはその逆もある(亀型の獣人族など)。
・数……多い
・種族としての強さ……中の上。将棋で言うと桂馬とか香車みたいな感じ。
・種族固有能力……【獣化】。己に宿る動物の“型”の要素を強化する。例えば犬型の獣人族の場合は身体能力における犬の要素が強まり、猫型の場合は猫の要素が強まる。出力を最大にすれば、自分の型の獣そのものになれる。例えば、犬型の獣人族ならば完全に犬と化す(記憶や思考能力などは若干野生の本能に揺さぶられる程度で特に問題は無い)。
結構微調整も可能。例を挙げると、犬型の獣人族の場合は嗅覚だけ強めて麻薬などを取り締まったり、蛙型の獣人族の場合は見た目そのままで舌だけ伸びるように出来たり、と言ったように。
・代表例……ベガ・アルタイル(犬型)
・備考……普段はちょっとしたコスプレ程度にしか獣要素はない。人間ベースに犬耳が生えていたり、猫の尻尾が生えていたりと言った具合に。だが、獣化を使う事によりどんどん獣要素が強まっていく。例えば、全身に体毛が生えたり、顔が獣の形になったり。一部の界隈では、その獣要素を強めた辺りが性癖に刺さる、という人も多いらしい。
少し知能は低めだが、種族間で大きな差が出来る程ではない。そのため、他種族と同じ学校に通っても問題は皆無と言っていいだろう。獣人族の学者なども多々いるし。
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【森人族】
・身体能力……低め。だが、バランス感覚や体の柔らかさなどは他種族と比べ群を抜く。
・数……普通。
・種族としての強さ……強い
・種族固有能力……【魔法】。内に宿す魔力を“詠唱式”によって解放する。魔力を不定形な粘土のようなものであるとするなら、詠唱式は粘土を加工するヘラや色を付ける筆などの道具である。ただし、詠唱式を覚えればいいという訳ではなく、ちゃんと特訓しなければならない――特訓の密度は本人の資質などによって左右されるのだが。マット運動でも、初めから倒立が出来る者もいれば前転すら出来ない者もいるだろう。それのようなものだと思ってもらえればいい。
・代表例……ウィンニュイ・ヴェーラ(ハイエルフ)
・備考……森人族は通称『エルフ』とも呼ばれる。耳は長く先が尖っており、容姿は端麗な者がほとんどである。
森人族にはとある性質がある。その性質は、肉体や魔力を大幅に向上させるなどの変化を身体に起こす事が出来る。ただし、失敗の方が多く、また、その性質を起こすには幼い頃から過酷な“調教”を施さなければならない。
以下、その性質について記す。
森人族には大きく分けて四種類いる。『エッグエルフ』『ノーマルエルフ』『ハイエルフ』『ダークエルフ』の四種類だ。
一つ目の『エッグエルフ』は、端的に言ってしまえば幼い森人族の総称である。齢一三歳以下の、魔力や肉体の質が決まっていない少年少女達の事。
二つ目の『ノーマルエルフ』は『エッグエルフ』の時に特に調教を受けずに成長した森人族の総称。基本的にはノーマルエルフがほとんどである。身体能力も魔力も森人族の中では平々凡々。
三つ目の『ダークエルフ』と四つ目の『ハイエルフ』は纏めて紹介しよう。
まず、森人族はエッグエルフの頃に調教を受ける事で魔力の質が上がり、肉体もそれに合わせて変化するという性質がある。その調教の内容とは、様々な拷問や姦淫行為などによって恥辱、屈辱、恐怖などを味合わせるというものである。この調教を行う事で生まれるのが『ハイエルフ』である。
エッグエルフの未熟な魔力は感情の高ぶりによって大きく性能などを上昇させる。ただし、喜びなどの一般的に『良い』とされる感情には限度があり、また最大限の“揺さぶり”を与えるのも難しい。しかし、恐怖や絶望などの悪感情には限度がなく、最大限の“揺さぶり”を与えるのも至極簡単である(鞭で延々と打ち続けるだけでもかなりの恐怖を与える事が可能である)。そのため、拷問などの過激で非人道的な行為が“調教”として行われる。
ダークエルフとは、その調教によって生み出された失敗作。ハイエルフの出来損ないである。大抵調教は失敗に終わるため、ダークエルフの方がハイエルフよりも圧倒的に数が多い。
ハイエルフは調教によって魔力の質が向上しており、また肉体もその魔力の受け皿になるために進化している。進化したが故の透き通るような白い肌もその特徴の一つ。ハイエルフの使う魔法の威力は絶大で、たった一人で戦車五〇〇台分とも言われる程。
ダークエルフは、向上した魔力の質に肉体の進化が追いつかず、全身が魔力に犯されているため、肌が暗い褐色になっている。ダークエルフになった森人族の末路は、全身を犯す魔力が原因で、長くても五年以内に全身が溶けるように蒸発するという悲惨なものである(記録上の最短は八時間。ダークエルフになってからの八時間を苦しみに苦しみ抜いて死んだという)。ダークエルフも魔法の威力はハイエルフと同等である。ただし、魔法を使えば使う程余命は縮む。
最後に一つ付け加える。この森人族に対する“調教”を行うのは森人族ではない。森人族は根幹の仲間意識が強いため、滅多な事が無い限りは同種族に対して残虐行為は働かない。ならば、どの種族がこの悪意に満ち溢れた“調教”を行うのか――その答えは【人間族】である。
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【地人族】
・身体能力……高い。特に力に関しては抜きん出ている。俊敏性などは少し劣るが。
・数……少し少なめ。特筆する程ではない。
・種族としての強さ……中の上〜上の下辺り。
・種族固有能力……【超怪力】。筋肉の量や質などを大幅に増強する。訓練すればどこの部位でも超怪力を用いられるが、基本的には腕や足などの筋肉へしか使われない。
・代表例……ダッシュ・ステイル
・備考……『ドワーフ』と呼ばれる事もある。超怪力を生かして土木系や鍛冶師などの職業に就く事が多い。特に超怪力を用いて打った武器や道具は、まさに天職であると全種族から賞賛される程。その結果、鍛冶師系統の職業は現在地人族がほとんどの割合を占める閉鎖的な職業環境となっている。
酒に強く、体格は大柄。地人族の女は大柄な事をコンプレックス……に思っているらしいが、態度から見るにそんなに気にしてなさそうである。
全種族で一番『ガハハハハ』という笑いが似合う。
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【吸血族】
・身体能力……高い。身軽で俊敏性に長けるが、力に関してはお世辞にも高いとは言えない。
・数……少ない。
・種族としての強さ……身体能力などのスペックだけ見れば強いと言えるが、後述する太陽に弱いなどの特性も踏まえるとぼちぼちである。ただし、夜間に関してはどの種族にも引けを取らないだろう。
・種族固有能力……【血操】。生物の血を操る事が可能。ナイフなどの武器にしたり、紐のようにして一時的に何かを固定しておいたり、とまぁまぁ融通が効く。
生物の血にはその生物特有の“波”があり、血を操るにはその波を読み取り、その波に対してラジオの周波数を合わせるかのような作業をする必要がある。そのため、訓練しなければ初見の相手の血を操る事は不可能。
ほとんどの吸血族はわざわざ血を操る機会はほとんど無い為、宝の持ち腐れ状態になっている。
・代表例……二ュエル・ボルゴス
・備考……血を啜るための鋭い牙が特徴。ただし、最近ではわざわざ血を直接啜らずとも吸血族用の生き血を購入する事が出来るため、これまた宝の持ち腐れ状態になっている。
また、血液以外の物は基本的に口にしない。軽い物ならば口に出来るが(水やジュース、クッキーなどを数枚)、重たい物は消化器官に負担がかかってしまうため食べられない。
また、太陽に弱い。これは、己の内に秘める魔力と太陽光の持つ魔力の相性が悪いためである。
ニンニクは個人の好みであるため、種族を通して弱くはない。流水も平気で泳げたりする。十字架とかむしろ積極的にアクセサリーなどにしている。招かれてない家でも普通に入って泥棒とかできる。心臓を杭で打たれる、炎で焼かれるなどは、どの種族もそんな事されたら普通に死ぬので特筆する程ではない。
だが、基本的に日光を浴びられないため、虚弱体質である。後、血液しか飲んでないくせに妙に舌が肥えている事も多い。生意気な奴が多い。
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【怪人族】
・身体能力……人間族と同等。【変身】した場合はその変身後の姿に合わせて身体能力も変化する。
・数……普通。
・種族としての強さ……強いのもいれば弱いのもいる。
・種族固有能力……【変身】。普段は人間族と大差ない見た目をしているが、能力を行使した瞬間に異形化する。行使する際に調整が可能な獣人族の獣化とは違い、調整が出来ないため全身が変化する。獣化を音声ボリューム調整のツマミだとするなら、変身はON/OFFのスイッチのようなもの。ONにした瞬間マックスの出力が出る。
基本的には変身した後の姿は化け物である。骸骨や鬼、竜人など。
・代表例……スカル・シーリング
・備考……変身後の姿は醜いものが多いため、多くの怪人族は変身することを好まない。変身しなければ容貌は人間族と大差ないため、見分けるのはほぼ不可能。
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【天人族】
・身体能力……高い。
・数……とても少ない。
・種族としての強さ……最強。
・種族固有能力……【聖典展開】と【召喚】。【聖典展開】とは、それぞれが固有に持つ『聖典』の力を解放する能力。力は未知数。【召喚】とは自らが司るものに合わせた『神の使い』を召喚する事が出来る能力。現状、能力を二つ持っている種族は天人族のみである。
・代表例……バッカス・アンクリネス(酒神)(不浄)
・備考……『神』と呼んでも間違いはない。それぞれが万物の一つを司っており(酒、知恵、太陽など)、その司っているものに合わせた『聖典』を持っている。この聖典はどんな事をしても損壊することは不可能。
また、天人族には基本的に苗字はない。しかし、天人族の間で決められた『掟』を破った場合、純潔を司る女の天人族『アルテミス』によって聖典を取り上げられ、不浄の烙印を押されてしまう。
一度不浄の烙印を押されたものは、二度と天人族としての力を行使する事は不可能である。
ただ、烙印を押されても『使い』はちょくちょく心配して会いに来てくれる。バッカスの使いは会いに来るうちに酒にどっぷりハマり、アル中一歩手前まで来てしまっている。
後、さり気なく不老不死。神なので当然であるが。
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【神子族】
・身体能力……高かったり低かったり。
・数……とても少ない。
・種族としての強さ……強い。
・種族固有能力……【召喚】。基本的には天人族と同じ能力。召喚されるのは親となった天人族の使いである。
・代表例……ウラナ
・備考……天人族と人間族の間で生まれた子供。天人族と人間族以外の他種族の場合は、出来る子供は天人族ではない方の種族に依存される(天人族×人間族の場合は絶対に神子族が生まれるが、天人族×森人族の場合は絶対に森人族が生まれる)。
天人族特有の『掟』もなく、基本的に種族としても強いため生まれた時から既に勝ち組である。いいなぁ。




