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狂っちゃったおれと俺

やゔぇ…主人公のイカれ具合が半端ないです…


これ絶対昨日みたダークナイトの影響受けてる。


はぁ…


この時間で何度目かになるため息を吐く、


原因は目の前の眠り姫、

テティスさんに在る。


だが、

それだけだったら俺はため息など吐かないで、

生唾を呑みながら本能を理性で押さえつけて居るだけですむだろう。


しかしそうでは無い理由はひとえにテティスさんが寝ている場所に在る。


俺の…部屋だ。


俺は現在1人暮らしで、

アパートを借りて居る。


収入は神様から貰った『能力』で何とか成って居るからな。


この世界の常識である『チカラ』が使え無い以上、

欠陥と見なされまともな職につけないしな。


それに俺はいま高校生だし。


そして話を戻すが、

何故、テティスさんが俺の部屋で寝て居るかと言うと理由は二つ在る。


まず一つがテティスさんの住んで居るマンションが分からなかったというのと、


もう一つが…


下校中に会ったあの不思議な子供だ。


あの子供はテティスさんの事を知っていたようだし、

テティスさんも知らぬ仲ではなさそうだった。


だけど、

気に成った理由は其処では無い。


彼に付き従うかの様に現れた少女の方だ。


彼女が言って居た『ゴシュジンサマ』…


この言葉と方事の言葉は母さんを殺した犯人を思い起こさせる物があった。


それをあの子供の事を知っているであろうテティスさんに、

少女の事を聞こうと思ったのだ。


つまり、

自分勝手な俺の独断だった。


「はぁ…俺って最低だな…」


ただヒトしれず漏れた独り言、

其れは返事を求めた物では無かった…しかし


「わかって居るならば早急に死ぬ事をお勧めします、テティス様を誑かしゴシュジンサマにも愛され無い救い用の無いクズは生きる価値も有りませんから」


ッ⁈


俺はその突然の声よりも内容に驚きを隠せなかった。


別にこの世界では突然部屋にヒトが現れるなんて珍しい事では無い。


まぁ、そんな事に成らない風に普通なら能力によってテレポート対応の障壁をはる。


普通なら自分の能力で簡単にできるだろうことも、

俺は母さんが死んだあとは出来ないしな、


「…へぇ…俺って嫌われてるのかい?」


「生きる価値も無い『祝福為れぬ者』よ」


冷たい眼が俺を貫く、

中々きついな、


「別に俺はテティスさんを…」


「黙りなさい、下郎!ゴシュジンサマ からすら失望為せたこの…」


しかし、

その言葉は最後までいまれなかった。


其れはまた突然の声のせいだ、


「やめなさい!それ以上夏彦君を侮辱するのは彼に助けられた私を侮辱為れるも同じよ!」


テティスさんが目を覚ましたらしい、


「テティス様…しかし」


「これは[創造主としての命令]です!」


すると少女の眼から光が消えて居た。


「お、おい、何を?」


「夏彦君は黙ってて!」


はい…


「今再び[創造主として命ずる]何をしに来たのか言いなさい、リーム」


しかし、

まるで感情の無い声が其れを告げる。


「モウセマセン、ゴシュジンサマ ヨリ、イタダイタ、『大命』ユエニ」


「何故⁈『創造主』として登録為れてるのはわたしのはず!」


「エェ、タシカニ、テティスサマが、ワタクシノ、『創造主』トシテ、アリマスガ、ワタクシニソレヲマモル、ギムハ、ゴザイマセン」


「そんな…!」


と、

テティスさんは驚いて居るがとてもでは無いけど俺にはわからない。


「クルエルトキニチツジョヲ」


え?

何だって?


ただでさえ混乱に陥って居た俺は、

この時全く気づいて居なかった。


この『星』の生命を全てを犠牲にしてでも行われようとして居た狂宴(ふくしゅうげき)に…



☆☆☆



☆パラケラススの目線☆


あのゴーレムも無事『テティス』に接触出来たかな?


あれは相当歪んで居るがアレに与えた『能力』は格別だ…


単なるメイドゴーレムとして造られたのが不思議な程にな。


まぁ良いさ、

奴らはおれの意思を自動的に汲み取って勝手に行動するだろうしな。


アレで『十三使徒』が揃った、


無論の如く裏切(ユダ)りの席など有り様が無い。


おれへの絶対の忠誠心を基盤に造られた新造ゴーレムだ。


そうヤスヤスとなくなっては困るからな。


「だが不安要素が全く無くなった訳では無いか…」


『十三使徒』には万が一にもテティスに危害を加えれ無い様に成って居る。


それではナツヒコくんのココロを壊すのは難しいかもしれないな?


有りもしない幻影に踊らされ、

身もココロもゴーレム達に恥辱されれば言う事無しなのだがね?


まぁ今は取り敢えずこの幼児スタイルがどうにかならんかね?

ってところだな。


こんな姿だとやはり迷子だと思われるからな、

実際ゴーレム達思われてたし。


故にゴーレムよりも幼い容姿をして居るマイボディが街に出たら交番へレッツゴーだ。


全く…

この世界は秩序立ちすぎて居る、


故に狂って居るんだ、


だからこの狂える世界を輝かせる為にな、


あぁ、倫理やモラルなど狂って居る、

くだらないな、


愛は詞の中にある、しかし、

憎しみは猫の中にこそ在る。


イヌの遠吠えはヒトの吐く虚像に塗れた愛よりも美しい。


まるで虚ろな其れは詩情にこそ輝けるのだ。


だからこそ…


「壊して創ってまた壊そう、この星とナツヒコくんのココロさ!」


ん~♪

やはり身体はいけないな、


おれまで狂って来ちゃったよ?


ん~俺はナツヒコくんを殺したいけど、

おれは弟は頃したく無いみたいなんだよねぇ…?


あぁ、理不尽だ、

俺はアルファで、

おれはオメガだ。


豊穣なる狂える秩序、

偽善と嘲笑に塗れた失われた楽園、

懺悔は壊れた、


羊は祝福為れぬ、

毛糸はほつれたんだ、


もうおしまいだな?


悪が正義を産み出した、

悪こそが正義の生みの親、


母なんだよ、

悪こそが正義を生み出す要因だ、


ならばおれは秩序の母に成るよ?


秩序は非秩序から産まれるんだよ?


狂気に塗れて、溢れて、法の無い正義、

混沌が『生命』に成るんだよ?


世界は完遂為れた一片の狂いも無い統制為れた美しいシナリヲで成り立っている。


でも万人が喜ぶ美しさなど有りはしない、


崩れたモラルの先に新世界の運命が溢れて居る。


さぁ、

動く時間だ愛しき使徒達よ…


この不完全な秩序の世界に…


狂える時に秩序を!







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