出会いは不完全の補完と共に
これまた考えられ無い程カヲスな状態に…
自分でも頭大丈夫か心配に成ってきました
夕焼け…
この色を見る度に何故か今はもう会え無い母さんを思い出す。
俺は前世の記憶と言うのを持っている、
母さんと言うのはそちらの方でもあり、
この世界での母さんでも在る、
こちらの世界での母さんは俺が産まれた時から父さんが死んでしまって居て、
女手一つで俺を育ててくれた大事な家族だった。
しかしそんな母さんも死んでしまった…
殺されてしまった。
理由は俺と言うこの世界にとって異分子のせいだ。
唯一超能力の発現しないヒトの俺…
当然誰もが調べようとしたし、時には強引な手立てで連れ去ろうとした奴らも居た。
しかし、
そんな連中から護ってくれたのが母さんだった。
そして、
また在る時に複数人の奴が現れたらしく、
母さんが出迎えに行って居た、
俺はその時母さんに隠れて居るよう言われて居てそいつらの顔を見る事が出来なかった。
数時間ばかり経って母さんが帰ってこ無い事を不審に思った俺は玄関まで行った…
そこに居たのが既に冷たく成った母さんだった…
俺はあの時母さんを護る力があったはずだった、
超能力何か無くても俺は母さんを護る事が出来たはずだった。
だから俺は夕日を見ると思い出すのかも知れない、
あの時の後悔と決意の色そのものだから…
いつか必ず犯人を見つける、
そして二度と大切な何かを失わない、
そう決意した。
犯人の手がかりは在る、
何処か方言の言葉としきりに言って居た『ゴシュジンサマ』と言う言葉…
「おい!ナツヒコ!サボってないで掃除しやがれ!」
って、ヒトが決意を固めてる時に何だよ!
「そーだよ夏彦君、そんな風に箒に体重かけたら痛んじゃうでしょ!」
テティスさん…
そう言うあんたも箒に体重をかけてるジャ無いか…
☆
今は学期末テストも終えて大掃除の時間だ、
こう言うのは前世でもあったので安心する、
最初はファンタジーな世界に飛ばされるモノだとばかかり思っていたからな。
そして、
そんな掃除の時間も終わり帰りのSTの時間と成った。
「えぇー皆さん掃除お疲れ様でした、ではまぁ、これで終わりですね、部活など在るヒトは頑張ってください、これから帰りのヒトは最近不審者が現れて居る様なので同じ方向のヒトとはなるべく固まって帰る様にしてください」
☆
固まって帰るって言ってもなぁ…
俺おんなじ方向のヒト居ないしなぁ?
「夏彦君、一緒に帰ろう?」
声がした方向を振り向くと日本人離れした美貌を持った女子生徒が居た。
この前一緒に補習を受けたテティスさんだ。
「え?家一緒の方向だっけ?」
普段ヒトと余り関わりを持た無いためそう言う事は全然知ら無いのだ。
「あれぇ?知らなかった?私毎朝夏彦君の事見てるんだけど?」
え、マジか、
全然気がつかなかったや。
まぁ、断る理由も無いし一緒に帰るか…
☆
テティスさんはクラスの中でも人気が在るヒトで、
これまでも何度か告白をされたらしい。
正直俺も綺麗だと思うしな?
「ねぇ、夏彦君の家ってどのへんにあるの?私がいつも見かけるのって大通りの辺りなんだよね?」
「ん?俺の家、あぁ、まぁ大通りはよく通るからな…」
俺の家はなんて説明したら良いんだろ?
そんな風に悩んで居た時の事だった、
俺の前に一人のフードを目深に被った三歳程の子供と出会ったのは。
☆テティスの目線 同時点☆
私の前に子供が居る…
距離はおそらく10mも無い。
この自分自身の存在すら朧げに霞ませてしまう程の存在感…
ただの一睨みで腰を抜かしてしまいそうな威圧感…
間違いない…
叔父様だ。
「やぁ、テティス、この数年間楽しかったかい?」
叔父様は和やかにまるで世間話をするかの様に私に語りかけてくる…
その言葉の一言一言がまるで刃の様に成り私の身を貫く…
其れは恐怖だった。
「だが、そろそろ帰る時間だよ、夢を見たと思えば諦められるだろう?」
嫌だ…
私はまだ帰りたく無い…
ここでチラリと夏彦君を見る、
彼は不思議そうに叔父様を見ている、
彼は叔父様のこの威圧感を感じて居無いの?
「さぁ、おいで、ゴーレム達を待っている」
叔父様が私に向かって手を伸ばす、
きっと何もして居ないはずなのに私の身体は見え無い糸に引かれる様に叔父様の方に引き寄せられる。
「テティスさん?」
夏彦君が不思議そうに声をかけてくる、
でも今は応える余裕は無い、
「き…い、嫌です、戻りたくありません!」
私は漸くそれだけを叫ぶと気を失った。
最後に見たのは口に笑みを浮かべた叔父様と、
驚いた顔をした夏彦君だった。
☆またまた夏彦君の目線 同時点☆
テティスさんが叫んだあとに、糸がきれた様に気を失った。
どう言う事だ?
「やぁ、始めまして、ナツヒコくん、君には色々とお世話に成っているね」
はぁ?
お世話に成っている?
いやいや、
俺お前なんかにあった事も無いんだが?
「ふふふ、君のお義母さんは残念だったね、死ぬには若すぎた」
⁈
母さんの事を知っている?
しかもお義母さんってのはどう言う事だよ?
「君のお母さんなのだからね、ならばこの言い方で正しく無いはずが無いさ」
どう言う事だよ、
混乱してきた…
「まぁ、今日はここら辺かな?本当はテティスを連れ戻したかったけど本人が嫌がるならね…」
すると突然メイド服を着た女の子が現れた。
「ゴシュジンサマ、オムカエ二アガリマシタ」
「うん、ご苦労様、じゃあねナツヒコくん、テティスを宜しくするよ」
そう言って現れた時と同じ様に突然消える…
「何だったんだ…?」
結局俺は目を覚まさ無いテティスさんを家に送り届ける為におぶって居る間、
其れを考える事に成った。




