ヒトを見限った神様は洪水も起こさず地上からサル。
ヒトの愚かしさにはいい加減飽きれたよ、
全く、
俺の創ったシステム、
『アンゲロス』はお前たちの奴隷では無いと言うのに。
そんな事も考えつか無いのだろうな。
やはり、
『アンゲロス』達の精神境界線の脆さが原因か…
全く、
蛇なき楽園の為とは言え、
このままでは『死』が完成されない、
例え行おうとしても、
ヒトが必ず祈る、
それをやめさせるために。
全く…
なんて面倒なシステム何だか…
結局、
他人に自分の存在を認めて欲しいだけじゃないか?
『アンゲロス』…
楽園顕現のためには欲しくない存在だな…
『オリジン』にも悪影響を与えかね無い。
せっかく、
第三の誕生を迎えようとして居るんだ、
早く生贄を捧げたいじゃないか、
しかし、
そうしようとすれば、
『アンゲロス』の邪魔が入る、
あぁ、もう!
「なんて厄介なシステムかねぇ」
俺は、
思考の海から息継ぎをする、
ここは、
栄華を極めたるダートン家の一室、
そろそろ、
俺は、
ここを出る事になるだろう。
そう…
ここはもう極めた、
極めてしまった家系だ…
登り詰めた先にあるのは衰退しかない。
俺も…
全くミカエリナとも血の繋がりの無くなった存在を護る義務も義理も無い。
そんな事はそれこそ『アンゲロス』どもにやらせておけばいい。
ミカエリナとの契約は、
我が子孫を未来永劫護り続ける事、
だったが、
その守るべき子孫は居なくなった。
俺も、
赤の他人と一緒に居て、
守ったと自己満足に浸る気はない。
もし、
ダートン家の血の流るる者と言えば、
俺か、
『オリジン』とその肉体ぐらいだ。
もしかしたら、
遠縁のヒトはいるかもしれ無いが知った事ではない。
「はぁ…」
このため息は誰の為の物だろうか、
兄として、
約束の守れない事に対する不甲斐なさか、
神として、
世界とそこに跋扈するヒトえの憂いか、
叔父として、
今や隠せなくなって来た『オリジン』への愛しさか。
それにしても、
本当に『カノナス・パラディソス』はどうしようか?
このままこの世界でやれば、
びっくりするほどの可能性で失敗する、
そりゃあ『彼』がくるから当たり前だね?
あーぁ、
別世界旅行の準備でもしようかな?




