谷越え
飛行船はふわりと飛び出した
ただ飛べる時間は短い
速く村に到着しなければ谷底に真っ逆さまだ
飛び立ってから3分たった
滑り出しはとても速かった
もう谷の2分の1を終えようとしてきた
だが一つの問題が起きた
「体力考えてなかった」
この飛行船の動力は人力、初めに焦って飛ばし過ぎて体力が切れたら終わりだ
幸いまだ調整ができる
調整を初めてから2分たった
いい調子だ
ただ気がかりなのが少し遅いかもしれないことだ
もう少し速度を上げとほうがよいかもしれない
スタートしてから7分たった
初めに見えていた村の面影はもう目と鼻の先だ
ラストスパートを駆け出し始めた
何分たったかはもう当てにならないくらい時間がたった
「急げぇ」
村まであと30mをきった
だがここで飛行船の耐久値が底を尽き、まばゆい光を発して消えた
「クソ、ここまでか」
目が覚めるとそこは部屋の一室だった
「起きたか」
そこには誰かがいた
魔術師風の男だ
年は自分よりもとっているように見える
「自己紹介が遅れたな」
「俺の名前はアテレッツっていうんだ」
「どうも僕の名前はアミダレンです」
「変わった名前だね、どこの国の人?」
変わった名前なのか
それより国はどうしよう
何かしら無いか
そうして少し目を別の場所へやると地図のようなものが見えた
〘ウッディ王国〙
言ってみるか
「ウッディ王国から来ました」
「そうか、そういえば君何で谷を落下していたんだい?あの位置じゃありえないと思うんだけど」
どうする?飛行船のこと言うか?
言わないでおこう、今の文明がどれぐらい発展しているか分からないからな
「そこら辺はあまり覚えていなくて、ただ落下しているところを助けてくれてありがとうございます」
「いいってことよ、そういえばこれから行く当てはあるのかい?」
「ありません」
「ならうちに泊まってきなよ」
「いいんですか?」
「ここで話したのもなんかの縁だ泊まってけ」
「ありがとうございます」




