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ゆとり的な終わりかた。
オレの目の前には細長い石が置かれた。
「…これはなに?」
「化石です」
一晩中心配させておいて朝方、帰ってきた男達は満面の笑み。
「恐竜の化石を見つけたから、化石を掘りにいかないか?」
それは勿論行くに決まっているが鞘とか柄はどうなった?
それより眠い。
…すぴー。
◇
カッカッカッ。サッサ、サササ…
カッカッカッと小さなトンカチとノミで削り、削ったカスをサッサとハケで掃く音。
「…オレはいったいなにを。」
バリを取られたプラモみたいな棒が幾つも足元に転がり、オレの右手にはトンカチ左手にノミとハケ。まるで何かの作業をしていたかのような体勢。
「…え、今まで寝てたんですか!?」
正面にいた雅美ちゃんが驚いているが、まるで何かにとりつかれたかのように作業していたのだと言う。
笑いの神あたりが降りてたのだろうか。
「ウンチクとか地層とか。恐竜の生活なんかを延々しゃべってたんですけど…」
なにそれ怖い。




