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ダラダラした日

「記憶が飛んでる!?」


脱げかけた服にまさしく半裸と呼ぶに相応しい姿で目を覚ました。


しかも、うつぶせ寝だ。


なんてことはない、朝起きて着替えの間に、ベッドの上で座ったまま二度寝していたらしい。この世界は、灯りが少ないので日が落ちたら寝るのが一般的だ。アルコールランプや大松は長い時間焚いていると高くつくから夜街くらいしか灯りを灯すことはない。

そんな訳で普段はだいたい夜明け前に目が覚めてしまうのだが、地球的に示すなら9時を回っている感じだ。

うむ、ベッド類は気持ち良すぎていろいろ大変だ。


お布団大好きです。



「おはよう。」


フワフワした足取りで階段を降りていくと、健と真一が笑いながら挨拶してきた。

いやもう二人はとっくの昔に朝食を片付たみたいだけどね。


「お、やっときたか。」


厨房から大将が顔を出して笑っている。


「おはよう大将」


「…その顔じゃまだ寝ぼけてるみてぇだな、顔くらい洗ってこい。」


「現在進行系で眠いですぜ。」

部屋に戻って三度寝もいいかもしれないね。

このままだと朝食を出してくれなそうなので仕方なく裏手の井戸で顔を洗って来ることに。


服の裾で軽く拭いて気がついた。


今着ているのは浴衣並みに丈がある浅黄色の改造甚平、普段からこれを寝間着にしてる。


うむ、素晴らしい。

寝ぼけて寝間着にもう一度着替えていたらしい。



昼過ぎに二人ともまた出掛けた。


オレは出かけるのも億劫なので今日はそのまま長家のほうでチマチマと内職をする事にした。


まず薬草を乾煎りします。


空焚きしている中華風鍋に薬草を適当に投げ入れバッサバッサと揉みしだきます。


まんま、お茶葉を作ってるイメージでよかです。


何度も繰り返し出来上がったらさらに天日で水分が抜けるのをまちます。


それまで時間がかかるので一寝入り。



…ぐう。





目がさめたら暗かった。

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