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う~ん〇

「穴があったら消えたい…」


宿屋に連れ帰られたオレは、ベッドの下に潜り込んだ。

暗がりでも幼なじみでも他人に尻を見られたダメージは甚大だった。



「う~ん1」


「う~ん3、よっしゃ右手抜き」


健と真一は何故かベッドの上で指遊びをしているらしく“う~ん”をやたらと連呼している。


―ウンコしてた当てつけか!?


二人はもっと気を使え。


しかも、なんでかあの直後に照明弾なんて異世界らしからぬアイテムまで打ち上げてくれたよね!?捜索隊が出てるから知らせないととか言ってくれたが、暗がりが石まで見えてくれましたよ。まだ尻でてたのになかなか離れてくれないし真一はポケットティッシュに興味津々で済んでないのに奪おうとするしデリカシーがなさすぎだ。


やけっぱちで「男の尻見て楽しいかっ!」って叫んだら「綺麗な尻だから問題ない」とか「お年頃だから大丈夫」とかイミフな事いわれたわ。


―絶対いつかコロす!


終いにゃお尻仕舞った所で抱きかかえられて旧市街の入口まで爆走しやがったよ。


さらに、そこには逞しい男衆がたくさん居て、「みんなにお礼言っとけ」と二人から促された。



恥ずかしいやらで座り込みたいのを抑え雨風強くなった中フードバッサバッサ音させながらお礼言ったオレを誰か誉めて…。

もし、マジモンの女の子だったらあいつ等も執拗に見なかっただろう。

マンガの描写でよくある、風呂覗かれて“キャー”とかならまだかわいいわ。

尻ふく姿なんか見られたら、メンタルが弱い娘さんなら自害してておかしくない。


男二人に見られた男のオレが言うんだから間違いない。


ああもう!恥ずかしいやら悔しいやらでどうしてくれようこの馬鹿共!!


これにて行方不明編は終わり。

次は、遠出になるけど三人で海に行きますよ。


件のフードにより、草や魔物への影響が薄くなるのでいよいよ魔物がでるかもしれません。


サハギン

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