ドロウ・ザ・カーテン
お食事中の方はご遠慮ください
ぴろぴろぴろ~♪
ぴ~、ぷ~♪
裾をたくしあげたまま物陰で致していると、チャルメラと豆腐屋さんが近づいてくるのが聞こえた。
※…チャルメラとか版権あるんだろうか?
廃墟を歩く音楽隊とか想像して身震いしてしまったが、チャルメラと豆腐屋なら、健と真一ッポイからなんとか耐えられそうだ。
もし違ったら別の意味で怖い。コッチの住人でチャルメラと豆腐屋を演奏しながら歩くとか怪奇すぎて洒落にならないわ。
てか、音からして確実にコッチに向かってくるんだけど、今オレは壊れた箱の裏にある側溝と第二ラウンドの真っ最中なんで遠慮しちゃもらえませんか?
音源として思い当たる二人にまつわる話にこんなのがありますがね。
学校で大しようとしてる時に限ってワザワザ付いて来たり、健の家のトイレを借りようと動くと先にトイレに入り込むはた迷惑な幼なじみいましたね。
―でも、このタイミングはデンジャラス!?
雨の中で尻丸出しにしてるだけでも結構な苦痛なのに、“来ちゃう”んですか?
お腹が落ち着かないから、このまま一回やり過ごしたいっす。
頭を下げて、箱の裏で身をかがめる。
お尻も拭けないし、どうかやり過ごすだけの気遣いを…。
“ピロピーロピぴろぴろぴろ~”“ぴ~、ぷ~♪”
ザッザッザッと歩調を合わせ二人がが歩いてきた。
いや、なんか〇シアとか〇朝〇軍みたいな跳ねかたしながら演奏してるけど、その2つの音でどうしてそんな協調性を生み出されたのさ?
ザッザッザッ…ザッ!!
「左向け左!」
ザッ!
二人がオレが雨宿りしてた張り出し屋根の付近で立ち止まった。
「其処だけ濡れてないね」
「まだ温かい?さっきまで居て移動したばっかなのか?」
いやまぁ、尻出してそんなに時間たってないですが、後生だからコッチさがしたりしないでよ?
「雨強くなってきたから無理してどっか入り込んだのかな?」
「普通じゃ入れないけど、影丞なら体小さいからありえるかもな」
ちょこっと覗いてみると、現場検証を始め、周囲をキョロキョロと見渡す二人が見えた。
「アソコの路地から行ってみようか」
「わかった奥まで続いてるみたいだからはぐれるなよ?」
「そんな影丞じゃあるまいし」
「それもそうか…」
とりあえず、お腹も落ちついててきたからポケットティッシュを取り出して腹の様子を探ると、波のほうは無事に収まったようだ。
尻出してたらまたお腹おかしくなると思いながら後ろを振り向く。
「ポケットティッシュなんかあったんだね?」
「…いや、お前何見てんだよ」
居た。
二人が。
尻見られた。
「う゛ああ゛あ゛あ゛~~!!」
―オレ絶叫
この尻に色気はあるか!?




