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35歳会社員、ダイエットアプリだと思ってDLしたら謎の超人育成プログラムだった件  作者: 須藤 蓮司


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9.『禊の森』攻略①

 結局、土曜日は夕方まで「禍津日森林公園」で探索を続けた。


 その甲斐あってレベルは4まで上がり、『禊の森』の探索も大詰めといった所まで来ている。

 【亡者】共を撃退しつつ先へ進むと、現実の方の「禍津日森林公園」で歩道脇にたたずむ園内MAPを発見。

 どうやらこの先には石段があり、更に行くと無人の神社があるらしいのだが…そこで行き止まり。

 つまりは、その神社がBOSS部屋って事なんだろう。


 罰当たりなゲームだなぁ~…いや、無論行くけどさ。

 とりあえず今日は帰って日課のトレーニング。



 で、一夜明けて日曜日。

 地図にあった石段に辿りつき、いざ昇り始めたら道中出現しなかった新たな敵が湧き始めた。

 

【ケガレ】Lv.5


 なんとも曖昧な名前だが、見た目は半透明の骸骨といった感じだ。

 手には何か長い棒…いや、どうも青銅の剣を握り締めているようだ。

 どうやらガイコツさんは古代の人らしい。


 そんな古代ガイコツが石段の上からおりてくる…って、結構早いぞコイツ!

 【亡者】は老人並のスピードだったけど、コイツは駆け足の老人並に早い!

 …まぁ、結局老人は老人。早いと言ってもその程度だ。


 画面をタップして「フレアアロー」を発射!!

 よし直撃!!…って、殺れて無いだとっ!?

 慌てて追加タップすると、振り抜いた手斧が【ケガレ】を頭から真っ二つに両断した。


『10ポイントの経験値を獲得しました。』



 …っぶねぇぇぇぇっ~!!


 まさか一撃で仕留められないとは…迂闊だった。

 …そうだよ、良く考えたら俺、魔力の値はあまり高くないんだった。

 【亡者】が一撃だったからと言って、他の敵も同様とは限らないよな。


 流石に舐めすぎてたわ…これはマジの反省案件だ。


 …そしてマジで装備してて良かった、手斧。

 今回のMVPはお前だ、手斧。

 素手よりも僅かにリーチが伸びていたおかげで、【ケガレ】が攻撃モーションに入る前に先制出来た。

 助かったぜ…やっぱ持つべきは斧だな。





 …あっ。





『【青銅の長剣】を入手しました。』





 …さよなら手斧、君の事は忘れない。


 いやいやマジで、時代はリーチ最強の長剣っしょ!?

 なんせ名前に「長」って入ってるからね!「長」って!

 それに比べて…「斧」ならともかく、「手斧」って(笑)

 ハンドアックス(笑)


 …と、一人でバカやってる場合じゃ無かったな。

 

 ちゃんとアイテムの詳細を見ると、【手斧】は攻撃力:6、【青銅の長剣】は攻撃力4だった。

 …つまり、攻撃力なら【手斧】、リーチなら【青銅の長剣】ってコトだ。

 ごめんな【手斧】、お前やっぱ強かったわ。


 って事で、一応【手斧】はサブアームに。

 

 え?【手斧】の方が攻撃力高いなら、そっちを使えって?

 …いいか諸君、レベル4に達した俺のステータスは、こんな感じになっている。



 ■氏名:夢野 新作

 ■性別:男   ■年齢:35歳

 ■身長:175cm ■体重:77kg

 □LV:4(+2!!)

 □HP :30(+8!!) □MP:15(+4!!)

 □力 :35(+4!!)

 □知恵:11(+4!!)

 □魔力:6(+2!!)

 □体力:36(+4!!)

 □速さ:9(+4!!)

 □運 :8(+2!!)

 □TP :0

 □SP :4(+3!!)

 ▼Login Bonus (デイリーボーナス)TP:+1

〔所持スキル〕


〔所持魔術〕

 ◆【火魔術】─フレアアロー:消費MP2


 上記の通り、力の値は35に達している。

 【手斧】と【青銅の長剣】の攻撃力の差は2。


 …もうね、誤差のレベル。

 だったらリーチで勝る【青銅の長剣】一択でしょうよ。


 気を取り直し、石段を登って行く。

 神社が近づくにつれて、【ケガレ】とのエンカウント率もどんどん上がっていった。

 先程の反省を生かし、遠距離からの「フレアアロー」二連撃を主体で倒していく。

 稀に耐えきって接近を許した奴には【青銅の長剣】を叩き込んだ。


 …これ、MP大丈夫かなぁ?

 一応、時間経過で回復するみたいだけれど…目算した感じだと一時間で全快ってペースだ。

 …連戦が長引くとかなりキツいな。


 園内MAPを見た感じだと、そろそろ上に着いても良い頃なんだけど──


 そんな心配をしていると、赤い鳥居が視界に入った。

 おお、アレだアレ!やっと到着したぞ!

 ホッとしてスマホの画面を見た俺は──自分の眼を疑った。

 そこに表示されていたのは、禍々しいオーラを放つ「黒い鳥居」。

 …そしてそこから溢れ出る様に這い出して来る、【ケガレ】【ケガレ】【ケガレ】【ケガレ】…!!

 ──雪崩の様な量の白骨の山だった。


 なんだこの数!?ムリゲー過ぎるだろ!!

 撤退撤退っ!!

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