合法ロリの困った姉貴 恐怖の痴漢電車
ウ〜ン、帰宅時の電車って、こんなに混んでたっけ?
都市部に向う電車でも乗車率が高くて、座席には余裕で座れずドア付近の手摺に掴まる。そこから少し離れた場所にいるレイナちゃんは、ショルダーバッグを肩がけにし車窓からの風景をボンヤリと眺めていた。
痴漢か…………。確かにレイナちゃんは、小学生とは思えない位スタイルが良い。Gカップは余裕であるだろうオツパイと、ピッチリとしたジーンズに浮かび上がるヒップライン。
い、いかん。俺が興奮してどうする、上から下まで舐めるように見ていては不審者認定されちゃうだろ。
「………………………」
レイナちゃんがコチラを見て視線が合う。前髪を整えながらイタズラっぽい目をして笑いかけてきた。
余裕だな。コチラは緊張してガチガチなのに。
レイナちゃんから痴漢の話しを聞いたのは、昨晩の夕食時だった。
「エッ!! 痴漢の対処をして欲しい?!」
「ハイ、玲奈には怖くて………お兄ちゃんに守って欲しい」
怖いと云う割には、隣の席から俺の二の腕に腕を絡ませ、 オッパイを密着させてくるアクティブさに余裕を感じるのだが。
「玲奈ちゃん、また痴漢さんにあったのですか?」
反対側、隣の席から姉貴がビールを飲みながら話し掛けてきた。
「またって、何度も痴漢被害にあってるの?大問題じゃん!大丈夫だった?」
ちょっと気色ばんで尋ねると、姉貴の飲んでいるビールを 羨ましいそうに見ていたレイナちゃんは、俺の耳元に唇を 近付けそっと囁く。
「嬉しい!玲奈を心配してくれて。フ〜〜ッ」
耳の穴に息を吹き込むナ!俺は慌てて身体をのけぞらせ 退避した。
「フフッ、今年に入って2回目です。1人目は頭を肘で 固定し、溝落ちに膝を叩き込みました。2人目はナックルガードをハメて顎をショートアッパーで撃ち抜き沈めました」
エッ!!!サラリと怖いコト言ってるんですケド……。
「あ、あんまり暴力に訴えるのも問題だと思うんだケド」
怖い!!怖過ぎる。レイナちゃんが、こんなに武闘派だったなんて!
「人間如きが、玲奈の肌に触れるなんて許せません!!!玲奈はお兄様専用ですから」
反論するべき発言内容が部分的にあるのだが、武闘派厨ニ娘と判明したので黙っておく事にする。
レイナちゃんとの話し合いの間、姉貴は自分のチンジャオロースの皿からピーマンだけを抜き取り、俺の皿へと、せっせと移し変えていたのだった。
深刻な話題のハズなのに、女性陣のコノ平和さ…………。
そんな事を思い返していると、問題の駅が近付いてきた。どうやら、この駅で痴漢が乗車して来るらしい。
駅に停車し、乗客の乗降が終わり発車する。
一人ひとり乗客を観察する。あの武闘派のレイナちゃんがビビる相手だ、多分ヤクザか半グレ、或いは巨漢の変態野郎。
しかし、オカシイ。該当する乗客が見当たらない。
目立たない様に、それとなくレイナちゃんを見ていると、推定20代の女の人がレイナちゃんのバックポジションに ついて、お尻を撫で回し始めた。
つづく