表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
合法ロリの困った姉キ  作者: ひろ.U
9/24

合法ロリの困った姉貴 恐怖の痴漢電車


 ウ〜ン、帰宅時の電車って、こんなに混んでたっけ?


 都市部に向う電車でも乗車率が高くて、座席には余裕で座れずドア付近の手摺に掴まる。そこから少し離れた場所にいるレイナちゃんは、ショルダーバッグを肩がけにし車窓からの風景をボンヤリと眺めていた。


 痴漢か…………。確かにレイナちゃんは、小学生とは思えない位スタイルが良い。Gカップは余裕であるだろうオツパイと、ピッチリとしたジーンズに浮かび上がるヒップライン。


 い、いかん。俺が興奮してどうする、上から下まで舐めるように見ていては不審者認定されちゃうだろ。


 「………………………」


レイナちゃんがコチラを見て視線が合う。前髪を整えながらイタズラっぽい目をして笑いかけてきた。


 余裕だな。コチラは緊張してガチガチなのに。



 レイナちゃんから痴漢の話しを聞いたのは、昨晩の夕食時だった。


 「エッ!! 痴漢の対処をして欲しい?!」


 「ハイ、玲奈には怖くて………お兄ちゃんに守って欲しい」


怖いと云う割には、隣の席から俺の二の腕に腕を絡ませ、 オッパイを密着させてくるアクティブさに余裕を感じるのだが。


 「玲奈ちゃん、また痴漢さんにあったのですか?」


反対側、隣の席から姉貴がビールを飲みながら話し掛けてきた。


 「またって、何度も痴漢被害にあってるの?大問題じゃん!大丈夫だった?」


ちょっと気色ばんで尋ねると、姉貴の飲んでいるビールを 羨ましいそうに見ていたレイナちゃんは、俺の耳元に唇を 近付けそっと囁く。


 「嬉しい!玲奈を心配してくれて。フ〜〜ッ」


 耳の穴に息を吹き込むナ!俺は慌てて身体をのけぞらせ 退避した。


 「フフッ、今年に入って2回目です。1人目は頭を肘で 固定し、溝落ちに膝を叩き込みました。2人目はナックルガードをハメて顎をショートアッパーで撃ち抜き沈めました」


 エッ!!!サラリと怖いコト言ってるんですケド……。


「あ、あんまり暴力に訴えるのも問題だと思うんだケド」


怖い!!怖過ぎる。レイナちゃんが、こんなに武闘派だったなんて!


 「人間如きが、玲奈の肌に触れるなんて許せません!!!玲奈はお兄様専用ですから」


 反論するべき発言内容が部分的にあるのだが、武闘派厨ニ娘と判明したので黙っておく事にする。


 レイナちゃんとの話し合いの間、姉貴は自分のチンジャオロースの皿からピーマンだけを抜き取り、俺の皿へと、せっせと移し変えていたのだった。


 深刻な話題のハズなのに、女性陣のコノ平和さ…………。




 そんな事を思い返していると、問題の駅が近付いてきた。どうやら、この駅で痴漢が乗車して来るらしい。


 駅に停車し、乗客の乗降が終わり発車する。


 一人ひとり乗客を観察する。あの武闘派のレイナちゃんがビビる相手だ、多分ヤクザか半グレ、或いは巨漢の変態野郎。


 しかし、オカシイ。該当する乗客が見当たらない。


 目立たない様に、それとなくレイナちゃんを見ていると、推定20代の女の人がレイナちゃんのバックポジションに ついて、お尻を撫で回し始めた。



               つづく



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ