合法ロリの困った姉貴 なんとなく、猫って食べれるのかな?って姉貴に聞いたら、1週間、口を聞いてくれ無くなった件。
「クシュン!クシュン!ハ〜〜クチュン!!!」
「姉貴、大丈夫? じゃぁないよね? こんな所で、生死を賭けて戦ってたってしようがないよ。もう、十分でしょ?」
店内の至る処に猫がくつろいでおり、姉貴の膝の上と俺の周りもにも猫がいるのだが、猫アレルギー持ちの姉貴にとっては、拷問部屋じゃあないんだろうか?
「クチュン!!ゼェ〜、ハァ、ハァ、弟くん、何を言ってるのデス!まだまだ足りません!見て下さい、愛らしい猫ちゃんを!にゃ〜ん❣」
その可愛い猫は、姉貴の気迫に恐れをなして、膝から逃げ出そうと藻掻いてるんですがねー。無理矢理に抱き込み、 撫で回してる姿に同情する部分も多少は感じるが、動物虐待じゃぁないのかとも疑問を憶える。
ニャンニャンカフェという、姉貴にとって試練の場は、 月1位で訪れている。割高な料金を支払い、猫と触れ合い 癒やされるって趣向の喫茶店だ。
「猫にゃ〜ん❣ つぶらな瞳が可愛いニャン❣」
「トラジマちゃんのアメリカンショートヘアもモフモフ君のペルシャちゃんも堪りませんが、シッポの先が、ちょこんと黒いヒマラヤンちゃんと長い耳が可愛い、アビシニアンちゃんも捨て難いデス❣❣」
…………………凄まじい。3重マスクと粉塵防護メガネを 装備して、嫌がる猫を撫でクリ回してる姉貴の姿に、やっぱり精神力は肉体を超えるのかと畏怖しながら、姉貴の痴態を眺めた。
「お姉様。いい加減にして下さい。お兄様に心配を掛け過ぎです、それに買い物をする時間も無くなってしまいます」
怪しげな雰囲気を醸し出してるレイナちゃんが、紅茶を飲みながら話し掛けてきた。何故、怪しげかと云うと、ゴスロリ服を身に纏ったレイナちゃんに、5匹の黒猫が側に付き従ってるからだ。
長い黒髪に黒いゴスロリ服。その膝回りには5匹の黒猫。
何故か黒猫だけ。 ちょっと怖いんですが。
「玲奈ちゃん!もうちょっとだけデス!ほら、玲奈ちゃんの、お膝の黒猫ちゃんが大きな欠伸をしているのデス❣ キャワ〜〜❣」
レイナちゃん。ジロリと下を向くと、黒猫の首根っこを捕まえ、姉貴に放り投げた。
「キャーーッ!!なんて、酷い事をするんデス!!猫ちゃんが可哀想ですぅ〜〜!!」
「フン。獣の体温は気持ち悪いですから」
そんな酷い扱いを受けたのに、黒猫は姉貴の手を逃れ、レイナちゃんに寄り添って行く。ナニ、コレ。レイナちゃんって魔女なのか?
「猫ニャン 可愛いニャ〜〜〜ン❣❣ ハ〜クチュン!」
姉貴の断末を予感させるクシャミが、店内に響き渡った。
結局、姉貴を背負って帰る事になった。
熱も上がってるし、体力と気力の限界に挑戦した姉貴は、歩行すら困難になったのだ。
癒やしの為の、ニャンニャンカフェ。戦場を後にする様な有様に気が滅入る。
仕方がないな〜〜。背中の小さな姉貴に、溜め息混じりの苦笑い。
その姿を隣で見ていたレイナちゃんが、物欲しげな瞳で 見つめてくる。
「どうしたの? レイナちゃん」
「いえ、玲奈にも犬アレルギーがあったコトを思い出しまして。明日にでも、お兄様とワンワンカフェに行かなければと」
………………レイナちゃんの家。犬を飼ってるし、一緒に散歩もしてるじゃん。
終わり




