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Dance with The Weapon  作者: まっしー
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第5章 第16話

Seregranceやドリッピーにも付き合ってもらいつつ、非公開闘技で練習してみたのだが、

毎回5分で追い出されるのがめんどくさい。

かつ、付き合ってもらっている間は、相手の時間を丸々奪ってしまう。


2人に付き合ってもらって練習するのは、早々に諦めた。

とはいえ、町の外に出てモンスター相手に練習するのでは、人目が気になる。

宿の中では武器が装備できないので練習にならない。


困ったものだと悩んでいると、ドリッピーが手を鳴らした。

「あっ、そっか。」


「何かいいアイデアが思い浮かんだの?」

Seregranceが尋ねると

「スピさんの練習なんだから、相手はプレイヤーじゃなくてもいいでしょ?

 初心者エリアにあったカカシでも。」

『うん。他人から見られない場所で武器が持てて、攻撃が当たる相手が居れば

 プレイヤーじゃなくても良いと思う。』


「でも、スピ一人で逆走させても、初心者エリアまでは戻れないんじゃない?」

さらっとSeregranceが酷い事を言っている気がする。


「うん、初心者エリア以外でも人目につかずにカカシ殴れる場所思い出したんだ。」

『へー。簡単に行けるとこ?』

「超簡単。行こうと思えば今すぐにだって行けるよ。ただし、今の僕たちでは行けない。」

『なんじゃそりゃ?ナゾナゾみたいになってるぞ。』


「あはは。別にクイズにしてるつもりはないよー。

 その場所ってのは、ギルドの本部なんだよ。」


どうやらギルドを作ると本部という建物が与えられ、

その中にはギルドに所属するメンバーしか入れないらしい。

そして、そこには武器が装備できてカカシを殴ったり、

模擬戦ができるエリアが用意してあるということだった。


「じゃぁ、ギルド作ればいいのかしら。」

「うーん、ギルド作るにはクエストいくつもクリアしなきゃいけないからねぇ。

 それまでに誰かに絡まれること間違いなしっ!」

『そうなると、どこかのギルドに入れてもらうってことになるんだろうけど…

 今のこの事情を共有できる人だけが集まってるギルドなんて無いぞ?』


「SCARSとか?」

ドリッピーが意地悪そうな笑みを浮かべて口にした瞬間

「絶対ダメです!」

Seregranceが即座に却下。

「だよねー。」

分かっててSeregranceの反応を楽しみたかったようだ。


「大丈夫。ちゃんと解決策を思いついてるから話したんだよ。」

両手を腰に当て、エヘンと胸を張るドリッピー。


「ほら、僕キャラ作り直したでしょ。

 昔のキャラがギルド作ってて、ギルドマスターなんだよねー。」

『そうか。そのギルドに入れば良いってことか。』

「そうそう!もうギルドに残ってる人も居ないし、安心して使えるよ。」

「じゃぁ、早速ギルドに入っちゃいましょ。」

「オッケー!じゃぁ、準備してくるね!」


ギルドメンバーの募集や申請、承認といった手続きを踏み、1時間程度であっさりと

ギルド本部の中に入ることとなった。

「ようこそ僕のギルド、Tempest へ!」

『えーっと、リッピーだよね?』


目の前には五十嵐 雫という名前のキャラクターが。

「そうだよ。別キャラがギルド作ってるって言ったじゃないかー。」

『いや、それは聞いてたんだけど…女性キャラ?ネカマ?』

目の前にいるキャラは、リッピーとは似ても似つかぬ低身長の女の子なのだ。


「なっ…」

「あら?スピ、気付いてなかったの?リッピーさんの中身、女の子だよ?」

『…まじでっ!?』


「スピさん、僕のこと興味なさそうだもんねー。」

「リッピーさん、許してあげてね。ずっとゲームばっかりしてるから

 ピンと来ないかもしれないけど、かなり深刻な状況だから、ね。」

「そうだったね。興味じゃなくて、余裕がないってことにしておいてあげるよ。」

『い、いや、しかし、なんでまたドリッピーは男性キャラにしてるんだ?』


「あー、このキャラ本名で作っちゃったんだよねー。しかも女の子でしょ。

 ストーカーみたいなのが湧いちゃってさー。

 てきとーにあしらってたんだけど、この名前が本名ってバレたら、

 リアルでもストーカーされるかもって思って。

 丁度負けが多くなったタイミングでもあったからキャラ作り直ししたんだよ。

 男性キャラなら変なのに粘着されることもなくなるかと思ってねー。」

『女性プレイヤー特有の悩みってことか。』

「まぁまぁ、昔の話はもういいからさっ。スピさんは修行に打ち込んで下さいな!」


第5章終了です。

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