第5章 第3話
ギルドのメンバーに声をかけ、第7エリアに集合し、
24時間絶えず交代しながら、街とメインダンジョンを見張り続けた。
見つけたら即座に私に連絡すること。
私が居ない時に見つけた場合は、ダンジョンクリアの妨害に専念すること。
私が居る時に見つけた場合は、友好的なプレイヤーを装って時間稼ぎをすること。
このルールで見張ること5日。ついにヤツが見つかった。
第7エリア攻略に3人パーティーとはふざけた話だ。
他パーティーとの共闘を期待しているのならば、その目は潰しておこう。
幸いにも、これからダンジョンに行こうと話をしている姿を見つけたという事で、
先回りして準備することができそうだ。
連絡を受け即座にダンスにログイン。
メインダンジョン内でログアウトしていたため、
ダンジョンに先回りする形でログインできた。
メンバーに招集をかけつつ、右部屋に走る。
そして、中ボスを待っていたプレイヤー3名を問答無用で倒す。
そのまま今度は左部屋へ。
遅れてやってきたメンバーと合流し、左部屋でも中ボス待ちだった5名を
数の暴力で一気に殲滅。
ViertenSpielerの動向を逐次連絡させながら、
先行して8人を第8エリアに送り込んだ。
残るメンバーを左右の中ボス部屋にそれぞれ待機させ、準備は整った。
ここからは、しばらく私の単独行動だ。
★★★スキル隠密行動を発動し、ボス部屋の前で待つ。
戦闘に役立つスキルでは無かったので、手に入れた時には残念にも思ったが、
こうして使ってみると中々便利なものだ。
そしてあらわれた3人の動向を見守る。
3人一緒に行動されると面倒ではあったが、
チーターであれば効率を求めてバラバラに行動するだろうという想像もあった。
ほら、案の定3人がバラバラに動いている。
ViertenSpielerが向かった左部屋で待機していたメンバーを全員ログアウトさせ、
私だけでViertenSpielerのすぐ後ろを着いていく。
特に共闘は考えていなかったのか、ヤツはためらう事なく中ボスと戦い始めた。
中ボスとの戦闘を動画として録画しながら、遠目にViertenSpielerを監視する。
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第7エリアに来たばかりのプレーヤーが、あのスケルトンを一撃で葬るだと?
やはりあの強さ、チートとしか考えられない。
この動画は、ヤツがチーターであることの証明として効果を発揮してくれるだろう。
Dance with The Weaponの運営は、チートの取り締まりに厳しい。
通報から4日もすれば、きちんと調べた上で対応する。
今日、この動画と共に運営に通報しておけば、4日後にはヤツは追放されるはずだ。
このエリアで、ヤツのチートがしっかりと見られていた事を分からせ、
改めて第8エリアで取り囲み問い詰める。
最後はヤツの謝罪場面を動画に収めて公開すれば終わりだ。
さて、そろそろ門番の小部屋が閉まる。
スキルを解除してご対面の時間だ。




