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Dance with The Weapon  作者: まっしー
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第4章 第17話

「はーっ、思い出すだけでまたお腹痛くなりそう!

 遠ざかっていくスピさんの叫び声…あははははっ」

『しばらくネタにされそうだな…不覚だ…』


第8エリアに来た俺たちは、ひとまず宿屋に入っていた。

HPの自動回復が早くなるという効果のある宿屋だが、

パーティーしか部屋に入ることができないという特性から、

他人に聞かれたくない会話をするときに使われることの方が圧倒的に多い。



「さーて。

 スピさんと笑いものにするのはこれくらいにしてっと。

 さっきのボス戦で見てもらったけど、

 改めて僕のスキルを紹介するよ。」

『わ、笑いものにしてる自覚はあったんだな。』

ドリッピーの笑いが落ち着いたところで、改めて本題だ。


「僕のスキルはさっきも言った通り★★★質実剛健。

 先月実装されたばかりの新スキルだよ。

 新スキル実装のイベントでがっつりやり込んで

 運よく手に入れられたんだ。」

「それでそれで、その効果は?」

自慢気なドリッピーに喰いつくSeregrance。


「手に入れるまでの苦労話をしてあげたいところだけど、

 話すと長い上にどうせ興味無いだろうから、

 手っ取り早く教えてあげましょう!」

ビシーッ!と腕を振り上げるドリッピー。


「防御態勢効果が常に1段階上がります!

 …

 あれ、反応薄い?」


『うーん…

 その説明だけだとイマイチ凄いスキルに聞こえない。』


「む、そうか。じゃ、詳しく説明するよ。

 知っての通りダンスには

 通常防御、弱防御、強防御態勢があるよね。」


「うん、それは分かるわ。通常防御態勢は、

 とりあえず盾でガードすれいいのよね。

 効果は、ダメージを軽減できる。」


『弱防御態勢は、相手の攻撃方向に重心を置いたり、

 肩や腰といった身体の一部を支点にして盾を構える。

 効果は敵の攻撃による転倒が防げる。』


「強防御態勢は、膝を着いたり両手で盾を構えたり。

 相手の攻撃による削りダメージが無くなったり、

 転倒に加えてのけ反りやノックバックもなくなる。」


「正解!色んな防御のやり方があるから、

 全部を説明するのは難しいけど、2人の理解で大体合ってるよ。

 そして両手武器でのガード時は、防御効果が1段階下がる。」

ドリッピーの顔をみてうなずく。


「一方このスキルは、盾を装備してる時限定の効果だけど、

 その防御態勢効果が1段階あがるの。

 通常防御態勢で弱防御態勢の効果、

 弱防御態勢で強防御態勢の効果になるってこと。」


『じゃぁ、さっきのボスののけ反りは、

 強防御態勢を取った時にもう1段階上がってる

 そのスキルの特別な効果ってことか。』


「おっ、さすがスピさん!理解が早いねーっ!

 通常の強防御態勢だと、相手の攻撃に合わせて弾きを入れると

 たまにのけ反り効果が発生するって程度なんだけど

 このスキルを持ってると100%のけ反りが発生するよ。

 しかも中ボスだろうがボスだろうが、必ず。」


「★★★守り上手の盾版ってことね。

 でも、守り上手に比べると、かなり強いわね。

 使う場面は限定されそうだけど。」


「セレさんも良く分かってるねー。

 正直、1対1の対人戦だと微妙なんだよね。

 のけ反らせたところで、

 相手が型を育ててるとキャンセルがあるし、

 こっちは強防御態勢だから、

 すぐさま反撃に移れる体勢じゃないし。」


『でも、対ボス戦での威力はさっき実感したし、

 多人数の対人戦なら崩れない盾役ってのが大きい訳か。』


「そういうことーっ!

 元々パーティープレイが好きだったから、

 僕はこのスキル、すっごい気に入ってるんだ。

 他のスキルから乗り換えた人の中は

 残念スキルだって気に入らない人もいるみたいだけどね。」


装備したままの盾を見つめながらドリッピーがつぶやく。

「キャラ作り直す前から、この盾だけは

 現状で最強の物を手に入れてたって自負もあったしね。

 こいつを最大限に活かしてやれるスキルだもん。」


「さぁ、これで僕の自己紹介は終わり!

 このエリアではやっておかなきゃいけないこともあるし、

 さっそく出かけようか!」


『あぁ、その前にちょっといいかな。』

ドリッピーの言葉に続けてSeregranceに問いかける。


『セレ、リッピーには俺たちの状況を伝えておこうと思う。

 いいかな?』

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