第2章 第9話
こうして俺は、最新エリアまで進んでいる上級者でも難しいと言われる
レア固有スキルの選別のため、更なる戦績悪化にいそしむことになった。
初心者エリアのボスを何度も倒し、一発逆転を狙えるレア固有スキルを手に入れてやる。
まずはボスをすぐに倒せるように、ダンジョン内で拾った強化材料を使い武器を強化していく。
まさか最初の100回程度で★★★★や★★★★★の固有スキルが出るなんて思っていない。
これから1か月程度は、効率よく周回するための準備期間と覚悟しよう。
ダンジョンを探索し強化材料を集め、モンスターを倒し初心者エリア武器も手に入れる。
ひとまず最初から持っていた片手剣を+10まで強化しながら周回を進める。
3周もすると強化値が+10になった。そして手元には新たにモンスターから入手したメイスと槍。
+10になるだけで、ボスを倒す時間は半分程度まで早くなっている。
しばらくボスの処理時間はこれで満足しておこう。
とりあえず手に入る武器は全種類+10まで強化することにした。
ただひたすらボスを倒すだけの作業だったら、どこかで心が折れそうだが、
初心者エリアだからこそ同時にできる作業があったのはありがたい。
こうして、ボス周回のお供に武器の強化が加わった。
**********
改めて武器の種類や能力を確認してみる。
片手剣。攻撃速度が速い。攻撃力が平均的でリーチは若干短い。盾が装備可能。
両手剣。攻撃速度が遅い。攻撃力が高くリーチは若干長い。盾が装備不可能。
短剣。攻撃速度がかなり速い。攻撃力が低くリーチはかなり短い。盾が装備可能。
盾の代わりに両手に1本づつ短剣装備も可能。
メイス。攻撃速度が若干速い。攻撃力が高くリーチは短い。盾が装備可能。
クリティカル時に眩暈効果を付与することがある。
槍。攻撃速度が速い。攻撃力は若干低くリーチは長い。盾が装備不可能。
弓。攻撃速度が若干遅い。攻撃力は若干低くリーチはかなり長い。盾が装備不可能。
矢が無くなると攻撃できなくなる。
20周もすると全種類の武器が+10の状態で手元に揃う。
ものは試しと矢を強化してみたら、強化できてしまった。
だが、撃ったら無くなった。強化してられるか!
ちなみに短剣は2刀流を試してみたくて2本揃えてある。
武器は、手に入れた順番にある程度使って熟練度も上げている。
一度ボス直前で入手した両手剣を、いきなりボスとの対決で使ってみたら酷い目にあった。
攻撃速度の遅さに慣れてないうえに、熟練度不足で当たらなかったり弾かれたりと、
ボスを倒せないまま自分が死にそうになり、慌てて使い慣れた片手剣に持ち替えたのだ。
それ以来、入手した武器は一通りモンスターとの戦いで使って熟練度を上げるようにしている。
**********
50周もすると、+10の武器が手元に大量に貯まるようになる。
そろそろ+11以降の強化、いわゆるオーバーエンチャントをはじめてみようか。
とりあえず全種類と2本目の短剣を含む7本の+10の武器を残したまま、
残りの全ての武器18個を強化してみる。
全部強化した結果、+11になったのは12個。一瞬で6個の武器が失われた。
手元に残しておいた+10武器と+11になった武器を入れ替え、再度+10武器を強化。
7本が4本になった。
+12の強化に挑戦する。最初と同じように7本の武器を手元に残し9本を強化する。
あとは最後の1本になるまで一気に強化してみよう。
+12への強化では3本が消滅し、6本の武器が残った。
+13へは4本が残り、+14で残り2本となる。
残ったのは短剣1本とメイス1本。
短剣から強化してみる。…成功。+15になる。
メイスを強化してみる。消滅。
ひとまずここまでか。




