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世界はこの一冊の本によって変えられた  作者: 未知風
11章 この世を動かす者たち 中編
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4節 騙す女

そこに立っていたのはメアちゃんとセロリアさんだった。彼女たちは止まっているロボットたちを筆術などで飛ばして近寄ってくる。


「クローバーさん、私たちを騙してたんですね?」とメアちゃん。

「えぇ、否定はしないわ。ほら、早くその鎌で私の心臓を貫きなさいよ」

「じゃあ、お言葉に甘えて」


セロリアさんは彼女に向けて鎌を振り落とす。しかし私の剣がそれを妨げる。


「みんな、私、よく分からないんですけど?」

「海塚君、君はこの副隊長に騙されたのよ。ここで修行して強くなったとあなたは思ったのかもね。でも彼女は違う。彼女はあなたを殺すつもりでここにいる。そして今日が十一月二十三日ということを踏まえてね」


十一月二十三日?どこかで見覚えが。


「えぇ、そうよ」


私はゴム製の腕時計を見る。今日は二十一のアナログ数字が書かれていた。スマホの時計も確認する。同じだった。


「ちっ、海塚君、運命には逆らえない時もあるんだよ」


彼は私の剣の刃に足の裏を付けようとしていた。私はその足をかわし、未だにセロリアさんの鎌に交えている。

時を知る女。そして彼女たちとボスの反応の食い違い。そうか、すべて理解した。


「クローバーさん、自己犠牲なんてことしないで下さいよ。あなたはボスにだけホントのことを伝えてるんですよね。それに……」


私はその剣でセロリアさんの鎌を振り払う。


「セロリアさんもそんな力じゃ、人は殺せませんよ。いや、むしろその気なんてないですもんね。鎌を交えた際に髪の毛で顔を隠してますが、その瞳から落ちた愛情は大事ですから。だからそのまま鎌を……」

「うああああああ!!」

「ちっ、聞かされた同じ展開は困るぜ」


そう言って喚きながら自分の鎌を首に当てようとするセロリアさんの鎌をボスが足で止めるのだった。静かな空間の中でロボットがゆっくり倒れそうだった。

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