2節 飯の色がおかしい
私がリビングに着くなり、ご飯の配膳が始まる。セロリアさんは平然とした顔でいる。どうやら、怒ってはないらしい。
「ほら、ちゃんと食べろよ?」
あぁ、普通のごはんなら食べてやると思ったよ。白いご飯なのが黒いのはなぜだ?サラダの中にいる生きているウナギはなんだ?どこから持ってきた?そしてこの真っ黒いのはなんだ?
「食いたくねえ。お前ら、人の家で何しとんじゃー!!」
「住みついてます」とジョルダーさん。
「生きてます」とメアちゃん。
「いわゆる事故ですね」とセロリアさん。
何なんだ、この三人は。まぁ、セロリアさんの解答だけは許そう。
「ご飯もそうだが、湯船に炭入れたの誰だ?」
「俺だ」
お前かよ、ジョルダー。まさか、住みついてますって炭のほうか?
「じゃあ、このウナギは?」
「私だったのだ。川で釣ってやったぞ、参ったか。ふん!!」
メアちゃんは自信満々に答える。生きてるねえ。
待てよ、事故とは何だ。
「セロリアさん、どうして止めてくれなかったんですか?」
「事後でした」
事故ではなく、事後かよ。しょうがない。
「三人ともごめん、道端で少し寝てくるわ」
私はそういって後ろを振り返る。
「すまん、悪かった。ご飯ならここにある」
ジョルダーさんの声がすると思って振り返ったら、彼はお菓子や缶ジュースを広げていた。その冗談は最悪だ。
そんなときにインターフォンが鳴ったので私がそれを取る。
「クロロクロロ。お待たせ。バーべキューに連れて行くよ?」
そこにいたのはクローバーさんだった。
「はい、分かりました」
私は身支度を済ませると、玄関にいたセロリアさんに言われる。
「海塚君は風呂入ったんだからこの家にいれば?」
くっ、セロリアさんにそう言われると先ほどのこともあったので何とも言えない。それでもなお私は……。
「行きます」
そう言うと彼女はにこやかに笑って、「おいで」と行った。そして扉の先にいたクローバーさんに案内されながらバーベキューをするであろう場所にクローバーさんの傘で移動するのだった。




