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世界はこの一冊の本によって変えられた  作者: 未知風
7章 ツインソードガール 前編
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4節 頼み事

私はその場で立ち尽くしていた。私の腹あたりを眺める。

今まで突かれていた槍も穴もない。ただそこには未だ止まることのない血がゆっくり流れていた。

そして私はその場で足を強打してその場に倒れ伏せた。



しばらくして私は柔らかく暖かい物に頭を乗せていた。私は撫でるかのように下にあるものに触れる。


「んんっ……」


女性の声が真上から響く。

その声で私は目が覚めた。そこには二本の剣を持つ下着姿の女性がそこにいた。


「ごめんなさい」

「なぜ謝る?私はあなたと向こうにいる女の子を殺そうとした。それなのに君はここまでして守った。挙句の果てまでなぜ謝る?」

「いや、足を手で触れたから」

「私は君らと同じ人間の一人だ。それなのになぜ謝る?また、あいつらと同様に差別をするのか?」


いや、女だからと言おうとしたが、彼女の表情が険しい表情だったので何も言えなかった。


「それは私が寝てたら足が疲れただろうと思ったからだよ」

「まぁ、いい。とにかく謙也(けんや)……谷崎謙也(たにざきけんや)というのは先ほどの槍を持った男だ。その男から受けた傷は手当させてもらった。なぜかそんなに傷はついてなかったが。そんでもって君たちにお願いがある。私の手助けをして欲しい」

「何を?」

「私を狙ってる奴らを共に倒して欲しい」

「まぁ、ここで断ったらあなた一人で行くだろうから心配のため、その願い承ってやるよ。しかしメアに聞いてこなくては」

「あの子、メアというのか。そなたはそのまま床で寝てろ。動いたら私が殺す」


私はそのままの体勢でしばらく待つことにした。そんな時間が長く感じた。

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