イベント -種目決定-
「…と言うわけだ。で、それぞれどれに出たい?っとさっき言い忘れたが一人で全部に出るってのは無しだぞ?そもそも規約で一人が挑める種目は個人種目二つまで…って決められているからな」
「それ速く行ってくださいよ…でもどうしてですか?」
脇道にそれすっかり忘れていたことをセナが愚痴る。だが俺が言いだすまで全員が忘れていたのだからこれは連帯責任だ。
微塵も自身の不手際を認めずに俺はセナの質問に答える。
「単純に言えばレべリングを防ぐためだ。始めたばかりの初心者のチームに、初心者が商品を手に入れるためにそれなりに戦えるプレイヤーを招いてしまえば、そのプレイヤーだけで商品を手に入れてしまうだろう?だからレギオンの全体的な戦力を見るために個人種目には出場制限がある。複数参加が必要なものは重なることもあるからその限りではないがな」
「へ~考えられているんですね~でもでも!それでも大きなレギオンだと好きな仕合に出られない人やそもそも仕合に出られない人とかが出てきちゃうんじゃないですか?師匠?」
運動会を思い出します…と遠い目をするミストの言葉に、むしろ俺は出られなくてラッキーじゃん、時代は変わったなと思う。まあそんな話はどうでもいい俺はその質問の答えを返す。
「まあ、大きなレギオンって言ってもゲーム性の都合上大体64人くらいが最大だからそんなに問題はないが…そういったレギオンは大抵イベント前に一軍、二軍、三軍を決めて、それぞれで仮レギオンを作って挑むんだ。例えばリヤンショワ-セカンド-みたいにな。これで一応出場できるようになる…それでも出れない種目とかあるし、むしろ一人でやりたいという場合は連続バトルになってきつくなるがソロで参加することも可能だ。ポイントの付け方で一応ソロでも優勝できるようになっているから不公平はないってことになってる」
そして俺は一旦、紙を手に取り続ける。
「そうそう。不公平と言えば各種目のポイント差にもそれを防ぐための措置があるな」
「種目のポイント?なんで?」
ユーリが小首を傾ける
「当日は多数のレギオン、ソロが参加するからな。どの種目も全員一緒に戦う…ってことはできない。となるといくつかグループ分けで戦いをすることになるわけだ。でもそのグループ分けで強い奴が自分のところだけにいて戦うことになる…そんな状況で高いポイントが付いてしまうってのは不公平だろ?だからそう言った差をなくすために基本的に同時参加数の多い種目ほどポイントが高いんだ。この中で言うとバトルロワイアルと陣取りだな。この最終戦たちは例外的に全てのレギオン、ソロが代表を出して一つのフィールドに入って戦うことになるからポイントが他の種目より高い…逆にこのカウンターバトルやタッグデュエルはポイントが低めだ」
俺は紙を置き、自分がこっそり作り上げた自身を模した駒を持つ
「なにそれ?」
「俺が作った駒、戦略会議にはいるだろう?」
「とげとげしてますね?サボテンですか?」
「いや、これは混沌を現した…」
「俺だよ俺!!炎皇だよ!!」
「えっ!?」
ミユまで一瞬、素に戻って情けない反応をする。そんなに似てないか!俺の作品は!俺はこっそり用意していた仲間の分を机の下に心の中で涙を流しながら隠した。
そして自身の駒をスマッシュデュエルとバトルロワイアルの上に置く。
「まあ、ポイントが高いものをお前らに任せるのも不安だからな、バトルロワイアルと…あとはまあ適当にスマッシュデュエルをいただいていこうかな」
「あ、ずるい!!バトルロワイアル狙ってたのに」
「バトルロワイアルには俺が出る!!」
戦闘狂の二人が反論してきた。だがここは譲るつもりはない。
「だめなものはだーめ。その代り最後の陣取り以外の複数人種目には参加しないからそれで我慢してくれ」
「しかたない…」
「っち」
「じゃあ、ボクはこれに」
「私はこれでいきますよ~!!」
その間にもミストとセナは種目を決めた。
「な!じゃあ俺はこれで!!」
「余り物…」
そして流れで残りの二人も決まる。
「まあ、余り物には福があるとも言うしな…。じゃあこれで登録するぞ?登録は俺がやっておくから四人は先に開会式会場にいって待っててくれ」
こうして俺達は会場に向かうことになった。




