イベント -種目-
『レディース&ジェントルメン!!今日は皆が待ちに待ったイベント戦…ランキングイベント戦当日だ~!!このイベント戦は二日に渡って行われます。実況はワタクシ、ニール・カタルが行いたいと思います!!』
『そして解説は私、レーヴェ・スワンがさせていただきます。みなさん気軽にレーヴェちゃんと読んでくださいね?』
「「「「レーヴェちゃ~ん!!」」」」
『は~い!!それでは第一回戦フラッグデュエル参加者の皆さまは会場に移動してくださいね~!!』
「なんていうかすごい熱気ですね…」
辺りの雰囲気を見渡しセナがそう呟く。ミストもこの光景には目を輝かせているようだ。ミユは何かを考えているようだが何かあれば喋るだろうからとりあえず放っておいていいだろう。俺たちは現在フラッグデュエルの出場するユーリの観戦のために移動している最中だ。ユーリが一番手になった理由…それは数時間前に遡る…。
☆☆☆
「よし!集まったな!!今日からランキングイベント戦がスタートする…その前にそれぞれが出場する種目を決めるぞ、開幕式が始まる前にエントリーしないといけないからな」
そう言って俺は一枚の用紙を取り出す。それは今回のイベントの詳細が書かれた紙だ。
「まず…今回のイベントランキング戦はソロ…もしくはレギオン単位で参加することになる。その為に単純な今まで通りのデュエルだけではなく様々なデュエルが採用されている…具体的に言うとだな
一日目前半
フラッグデュエル
スマッシュデュエル
一日目幕間
クイズデュエル
一日目後半
チェイスデュエル
カウンターデュエル
一日目最終戦
バトルロワイアルデュエル
二日目前半
テイマーズデュエル
コンテストデュエル
二日目幕間
タッグデュエル
二日目後半
脱出デュエル
的当てデュエル
二日目最終
陣取りデュエル
…となっている。この競技の内、クイズ、タッグは二人組で参加する競技で、陣取りデュエルは全員参加だ。またバトルロワイアルは参加者自体は代表一名のみだが、代わりに全てのレギオンの代表やソロプレイヤーが一つのフィールド内で戦う。良くある大会のような仕様となっている…ここで質問はあるか?」
「はい!」
「なんですかミスト君?」
「全部師匠が出ちゃえばいいんじゃないんですか?一番強いんですし?」
身も蓋もないことを言うミスト。その言葉に自身の強さに自身を持つユーリとミユが反論する。
「はあ、一番つえーのは俺だろう!?」
「ぼこぼこにされた癖に何言ってるの?私はオジサンに勝ってる」
苦虫をかみつぶした表情になるミユと対照的に胸を張りドヤ顔するユーリ、セナは苦笑いしながら話を続けた。
「一応勝ったって言うならボクも勝ってるんだけど…」
「あ、そういえば私もコンテストデュエルに勝ってるんでした!!」
「お、お前らな…」
ここに来て驚異の勝率1/5、トッププレイヤーである俺がこんなに負け越してしまっている…というのは問題があるかもしれない、だがそれほど重要な事ではない。何せ俺には天下の宝刀があるのだ。
「そりゃ~お前たちと戦ったのがガチデッキじゃなかったからだよ…ほら俺がガチデッキを使った場合はしっかりと負けなしだろ?」
「そうだそうだ、デッキが違うんだ俺が負けても問題は無いんだ、一番強いのは俺だ!!」
「いや、それなんか矛盾してるでしょ…というかその逃げはズルイと思いますよ兄さん」
「あ、あれですね俺には隠された力がある…だからこれは負けではないお前を逃がしてやったのだ…ってことですね師匠!!」
「あ、その言い方やめて。なんか逆に心抉られる…」
ミストの心からの一言に地味にダメージを受ける俺、客観的に自身の言動を別の例として出されると余りのアレさに心が打ちひしがれる。
「ずるい」
ユーリが一言、簡潔に追撃する。まあ確かにずるい言い分ではあるだろうが行っておかないといけないことがある。
「確かにズルイかもしれないが真実だ。ユーリ達もライムやアーサー達のように他の奴とも戦っているがそいつ等だって本気用のガチデッキは持っているぞ?前回勝てたから今回も勝てる、デッキなんか変わっても一緒だって言う考えは危険だからな?今回は大事なイベント戦だ、全員がおそらくガチデッキで参戦する。俺だってそうだ。だから敵の強さはユーリ達自身が想像する二倍の強さだと思って対応しろ。過小評価は良くないが、過大評価する分にはなんの損もないからな」
「むう」
納得はいかないと言う雰囲気ながらもこちらの言い分をしぶしぶ認めるユーリ達、俺はもう少し釘をさすことにした。
「…特に攻略組のレギオンリーダーの力は別格だ。始めたばかりのお前たちと格が違う。…よく、アニメや小説などでは優れた才を持つ主人公が初めてゲームを初めていきなり攻略組とタメはったりすることもあるがそれはあくまで物語のお話だ。現実はその世界に掛けた思いの差だけ攻略組の方が圧倒的に強い。それを埋めるには努力して追いつくか、あるいは奇策を用意するか…そう言った常道とは違う戦い方で戦うしかない。自分が主役だと思って手を抜いたその場から、そいつはもう主役じゃなくなるんだ。常に全力で当たり、上を向いて越えてくことを忘れるなよ?」
「「「…」」」
「なんか、かっこいい言葉ですね師匠!!」
「だろ?まあ難しい話はこれで終わりだ、話を戻そう。それぞれの種目のルールは…」




