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隻眼の竜  作者: 白木
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序章・・

「分かりました。でも、矢内さん、私も出来るだけのアドバイスはさせて頂きましょう」

「それは、是非!願っても無い言葉です。あの・・若先生・・済みません、無謀な事を先ほどは言いまして・・」


 矢内健二・・東神原連合会に、地味ではあるが、その名を知られた人物となる日は刻々と近づいて行く。

 矢内が心の師として川上氏を仰ぎ、師匠として磯川を仰ぐ。磯川にとっては、後にも先にも唯一と言える弟子であった。

 この頃から、矢内も次第にその働きぶりを会社から認められるようになって行く。野田課長も、それまでの配送業務から、業務ワークへ矢内を配転すると、少し彼も生活に余裕が生まれるようになって来た。やっと鳩競翔が出来る環境が整いつつあったが、いざ、種鳩を探す作業は、素人の彼には至難の技だった。この半年近く、色々な競翔に関する書物を読み漁り、東神原連合会中の相当の鳩舎へも訪ね歩いた。既に、東神原連合会では、知られた顔となり、彼も競翔する前に連合会に入会をしたのだった。

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