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晴れてハロルドとクレアの同意も取り付け、セレスティナはナイジェルの正式な婚約者になった。秋のさなかにパーティが開かれ、セレスティナは皆から盛大に祝われた。結婚式かと思ってしまうような豪華さだが、公爵一家の感覚では特に大したものでもないらしい。認識を合わせていくのが大変そうだ。

(でも……これからが、楽しみ)

隣に立つナイジェルと微笑み合い、セレスティナは幸せをしみじみと噛み締めた。これからもきっと、楽しいことがたくさん待っている。大変なことも、彼となら乗り越えていけるだろう。

秋らしく整えられたパーティを眺めて、セレスティナは一つだけ我儘を言った。

「ナイジェル様。来年の夏にはぜひ、氷の魔術で作ったシャーベットを頂きたいです」

ナイジェルは瞬き、苦笑した。

「そういえば今年の夏は作らなかったな。色々ありすぎた。……しかしシャーベットのことをよく知っていたな」

「メイドのアンから聞いたのです。その時から気になっていて」

「そうか。君の我儘は可愛いな。来年の夏にはたくさん作ってパーティをしよう。それか冬に、暖かい室内で食べるのも乙なものだ。……これから一緒に、色々なことをしていこう」

「楽しみです、ナイジェル様。……愛しています」

セレスティナからこの言葉を言うのは初めてだ。ナイジェルは驚いた表情になり、その瞳が甘く蕩けた。

「私もだ、セレスティナ。何度でも言う。君を、愛している」

そして二人は初めて唇を重ねた。

二人の前途を祝うように、秋空に歓声がいつまでもこだましていた。

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