第28章 B-29VSF-35B
海上自衛隊第4護衛隊群旗艦 かが艦橋
「こちらかが艦長の松尾一佐。艦各員につぐ。これから、大日本帝国海軍連合艦隊司令長官、山本五十六大将が我が艦に来られる。くれぐれも失礼のないように。」
そんな連絡が流れた後、かがの飛行甲板に海将補を載せたSH-60K対潜ヘリコプターが着艦した。
「さぁこちらです。山本五十六大将。」
「この空を飛ぶ飛行機械も素晴らしいが、あれは何だね?。」
「F-35Bであります。ステルス戦闘機と言いまして、敵のレーダーに映らずに敵領空に侵入可能です。」
「未来はこのような戦闘機があるのか。先程の飛行機械は我々帝国軍でも開発できそうだな。ドイツは試験段階に入ったと言われているが。」
「それで、B-29は今どこに?。」
「もう近場の飛行場から離陸し、この付近に来ているとの事だ。」
「目標はガダルカナル島ですかね。」
「そうならいいんだが、進路が東京方面に向かっていると推測できるらしい。こちらは連合艦隊の航空母艦赤城などから発艦した機で対応するが、君たちはどうするんだね?。」
「B-29の目的が東京空襲なら、我々はB-29の編隊を迎撃する覚悟です。」
「なら、これは君たちに譲ろう。我々もガダルカナル島に向かう予定だ。アメリカとの戦闘に備えて戦力は温存しておきたい。」
「分かりました。F-35B8機に空対空誘導弾を搭載、B-29の迎撃に当たれ。」
「了解。」
かが艦載F-35B戦闘指揮所
「この戦闘には、ラウル隊のF-35B8機を使用する。空対空誘導弾の温存により、一機に対して一発を使用せよ。」
「ですが、B-29は要塞とも謳われた、ということを知っています。誘導弾一発で仕留め切れるでしょうか?。」
「まぁあくまで撃墜する気はない。」
「F-35Bなら余裕だろ。あっちは1940年代、こっちは2000年代なんだからな。」
「という訳で諸君、君たちに東京の日本国民の命がかかっているのだ。必ずや、目的を達成してくれ。」
「了解。」
その後、空対空誘導弾を搭載したF-35Bが次々とかがから発艦して行った。そして数分後、編隊はB-29を護衛するグラマンF6Fヘルキャット8機に遭遇した。だが、大戦期の戦闘機と令和の戦闘機では質が違った。F-35Bは搭載している空対空誘導弾、AIM-120空対空誘導弾を発射した。グラマンF6Fヘルキャットも必死に戦うが、マッハクラスで飛んでくる誘導弾には逃げられず、次々と撃墜された。
「竹沼、本丸のB-29を撃墜するぞ。」
「分かった。こちらもAIM-120を別機に発射する。」
「?。」
誘導弾を撃とうとした瞬間、やっとB-29がこちらに気づいたのか、自機に搭載されている機関銃で対空射撃をしかけてきた。さすがは要塞というのだろうか。だが、F-35Bはジェット戦闘機のため中々当たらない。そのうちに、機体腹部にAIM-120空対空誘導弾が命中し、爆炎に包まれながらゆっくりと落下していった。
「こちらラウル隊隊長機、丸岡機。B-29の大多数を撃墜、墜落させた。生存可能性あり。至急、SH-60Kを急行願う。」
「こちらかがCIC、了解。救難部隊を行かせる。ご苦労だった。」
「母艦に帰投します。」
ガダルカナル島から約600程離れた地点
一方、ガダルカナル島に上陸したアメリカ海兵隊と未来のアメリカ軍を制圧する為、連合艦隊の重巡洋艦6隻
鳥海(重巡洋艦) 摩耶(重巡洋艦)利根 (重巡洋艦) 筑摩 (重巡洋艦) 愛宕 (重巡洋艦) 高雄(重巡洋艦)と海上自衛隊第4護衛隊群のイージス艦ちょうかい、護衛艦さざなみの合計8隻の合同艦隊が先陣を切っていた。
高雄型重巡洋艦4番艦 鳥海 艦橋
「艦長。"例”の艦からこの照準で撃てと。」
「分かった。この照準で撃て。」
「了解。」
その後、上陸真近のアメリカ海兵隊に鳥海の50口径三年式II号20.3センチ連装砲が襲いかかった。輸送艦に次々と被弾する主砲弾は、弾薬に引火し大炎上。他艦も次々と砲撃を開始した。海上自衛隊第4護衛隊群イージス艦ちょうかいの射撃観測装置で次々と正確な目標を定めていた。
海上自衛隊第4護衛隊群イージス艦ちょうかいCIC
「艦長。圧巻ですね。」
「まぁ202X年にはこんな巨艦砲無いからな。」
「そういえば、あっちの重巡洋艦の名前も鳥海でしたね。」
「この艦のご先祖さまだな。」
「何か、運命を感じます。」
「そんなこと言ってる場合ではありません。次の観測をと。」
「次は?。」
「少し修正、上陸部隊を狙えと。」
「了解。」
「艦長、反対側を見てください!。」
「あちらさんも来たな。」
「!。戦艦2、重巡洋艦4、駆逐艦5の艦隊です。」
「愛宕、利根が応戦しています。」
「よし、援護だ。搭載しているハープーン対艦ミサイルを敵艦の主砲に対して発射。」
「了解。」
高雄型重巡洋艦
高雄
愛宕
摩耶
鳥海
藤本喜久雄造船大佐が設計し、妙高型の攻撃力と防御力を維持しつつ、塔型艦橋を大型化し、妙高型の問題点であった居住性の悪さ(艦内容積の不足)を改善し、戦艦に次ぐ準主力艦としての高い艦隊指揮能を付加した大日本帝国海軍の重巡洋艦。
利根型重巡洋艦
利根
筑摩
利根型重巡洋艦は、大日本帝国海軍の重巡洋艦。同型艦は2隻。太平洋戦争直前に竣工している。水上偵察機を6機搭載するなど航空索敵能力を重視し、ミッドウェー海戦やレイテ沖海戦など、数々の大規模海戦に参加した。




