5 同族殺し
こっちは気文が乗ったときに書きます(^_^;)
★★★★★★★★
ステータス
種族 ゴブリン
レベル 123 →125
HP 123000 →125000
MP 12300 →12500
スキル
【盗賊】
気配遮断、奇襲特化、暗所無敵化、略奪
【翻訳】
言語理解、言語統一
【小鬼】
再生能力、繁栄
【感知】
気配察知、急所感知、魔力感知
【偽装】
変化、変色
【飛行】
音速、飛翔、空中停止
【放電】
電気耐性、電流操作
【水】
水耐性、水流操作
【耐性】
全属性耐性+
【炎】 【龍炎】 →NEW
炎耐性、炎操作 炎回復、龍炎
【毒】
毒耐性、毒操作
【硬化】
身体硬化、装甲硬化
【変換】
物質変換
【威嚇】
牽制、威圧
【魔力】
魔力操作、魔力吸収、魔力変換、
【予知】
攻撃予知、防御予知、予知夢
【想像力】
イメージ補正
【創造】
物質創造
【大者喰】
補食、暴食
【思念】
思念伝達
【鑑定】
鑑定、解析
【恩恵】 →NEW
譲渡、祝福、付与
【龍滅】 →NEW
龍種補正、龍種撃滅
★★★★★★★★
『三つもスキル増えてる・・・』
《フレイムドラゴン》との戦闘の後、俺は近くの洞窟で安全を確保してからステータス画面を見て思わずそう粒やいてしまった。
これまでは基本的に一モンスターからは一つのスキルしか入手できなかったことからてっきりモンスターのスキルは一つだけだと思っていたが、どうやらそうではないらしい。《フレイムドラゴン》が例外なだけかもしれないが、何にせよ、新しく獲得したスキルは確認する必要があるだろうと思い、俺は【恩恵】と【龍炎】【龍滅】の項目を開いた。
★★★★★★★★
【恩恵】
譲渡 一時的に自信の力を相手に譲渡できる。
祝福 自身と同じ力を祝福として相手に与えることができる。
付与 自身への能力を相手にも使えるようになる。
【龍炎】
炎回復 炎により回復できる。
龍炎 ドラゴンの一撃。威力は使い手により異なる。
【龍滅】
龍種補正 龍種との戦闘における補正。
龍種撃滅 龍種を意思により撃滅可能。
★★★★★★★★
【恩恵】のスキルは文字通り俺以外の人間に対して作用するスキルのようだ。効果を見れば確かに強いけど・・・ゴブリンの俺にこれを使う機会があるのかは疑問なところだ。もしかしたらこのままボッチの可能性も否定しきれないし・・・ほんと、せめて一人くらいは味方がいて欲しいよね。異世界なら女の子がいいけど、流石にゴブリンの俺と行動を共にするような女の子はいないだろうし儚い夢だと思ってため息をついた。
それと、次のスキル【龍炎】についてだけど・・・これはどうなんだろう?もともとの【炎】との違いがわからないけど、たぶん《フレイムドラゴン》が放っていたみたいな炎と同じなのかな?それに炎回復って、炎完全耐性の俺に必要なのだろうかと疑問になりつつも、まああるに越したことはないと結論づけることにした。
あと、【龍滅】のスキルは・・・これは物騒極まれりだけどすごいね。戦闘補正と意思による撃滅って矛盾パないけど、かなり強力なスキルだ。
『とりあえずスキルを試したいけど・・・【恩恵】はどうしようもないよなぁ・・・』
相手がいないと使えないスキルなのでまず無理。そうなると残っているのは【龍炎】と【龍滅】のスキルだが、こちらも今の時間試しに出るにはリスクが高いのでもう少し日が沈んでからの方がいいだろうと判断して俺はひとまず眠ることにした。流石にドラゴンとの戦闘は疲れた・・・
夜、俺は音をたてずに闇夜を移動する。ここ最近【盗賊】のスキルなど使いなれてきたので、暗殺者ーーーアサシンのような気分で行動する。まあ、ゴブリンなのにアサシンとかバカみたいだけど、そこは気分の問題だしなによりもこういうモチベーションみたいなのがないと気力を保てないので仕方ない。
しばらく進むとやがて大きな崖を見つけて俺は慎重に下を見てからーーー唖然としてしまった。そこには見渡す限りに大量のゴブリンの群れ。下を埋め尽くすようなその光景に思わず後ずさってしまうが・・・そこでふと、レベルの表示が見えて俺は冷静さを取り戻した。
ゴブリン達のレベルは高くても10、低いと5くらいと、いままで相手にしてきたモンスターの足元にも及ばなかったのだ。
まあ、とはいえあれだけ数がいると面倒であることこの上ないのでなんとかしないとと考えてから俺は先ほどのスキルを思い出す。
幸い相手はこちらに気づいてないし【盗賊】の奇襲特化とレベル差でなんとかなるかと思い俺は狙いをつけて準備をする。
あまり力を込めないようにセーブして・・・俺はスキルの【龍炎】の龍炎を使用したが、そこで思わず固まってしまう。かなり抑えたはずの炎は大きな塊となって下のゴブリン達を巻き込みさらに崖の一部を削って爆発したのだ。しばらくしてから下を見て俺は寒気を覚えてしまった。
下にはゴブリンの姿はおろか、何一つ残っていなかったからだ。うん、【龍炎】は使いどころを考えよう。封印するほどではないけど、普通にレベル差があるととんでもないことになりかねないしね。そんな風にして俺は初めて出会ったゴブリンを消滅させてしまったのだった。