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不死不殺の魔王(打ち切り)  作者: 酢兎
第二章 魔王
28/33

第二十八話 お出迎えともう一人の護衛

なんと二話更新!

明日の更新?知りません。

これで一日分を取り返したぜっ。

「あんたを責めても時間が戻ってくるわけじゃないしもういいわ」

回想に浸っていた俺はリプカの声で現実に戻ってきた。

「そうか。で、とりあえず中に入ればいいのか?」

無駄に高くて長い鉄柵があるが・・・いや本当に無駄だろ。

「その前に話を合わせましょ。

どうせお兄さまの都合が良いようになってるだろうし。

私が今日屋敷に居なかったのはイデオに行っていたからで、

そこで見つけた護衛があんたってことにするわ」

俺が鉄柵の無駄さを考えている最中にリプカは何か決めていた。

全然聞いてなかった・・・。

「そうだな、そういうことでいいぞ」

とりあえず適当に返しておいた。

けどリプカは満足そうに頷いているし大丈夫だろ。

「じゃ、行くわよ」

リプカが鉄柵に向かって普通に歩いて行った。

あのまま行くと普通にぶつかると思えるが・・・、しかし本当に無駄だよなそれ。

なんて思っているとリプカが鉄柵をすり抜けた・・・・・

幻の鉄柵の意味、ねぇ。

「何ボーっとしてるのよ。早く来なさい」

また鉄柵の無駄さを考えていたらリプカに急かされた。

無駄に考えても仕方ない、直接聞くか。

「なぁこの鉄柵ってなんのい」ガーンッ

すり抜けると思っていた鉄柵に無様に当たってしまった。

え?何?どゆこと??

「あっ・・・」

リプカがすっごくすまなさそうな顔をしている。

「おいどうい」ウウウウウウウウー

問い詰めようとすると今度はサイレンがなり始めた。

もう本当にどういうことだよ・・・。

俺が呆然としていると遠くに見える屋敷から大量の黒服の男と白服の女が現れた。

「おや、侵入者の通報があったので出てきてみれば朝から行方不明のお嬢様じゃありませんか。

そちらの・・・・方はお知り合いですかな?」

連中の代表らしき奴がリプカと話していた。

途中で口ごもっていたが、俺のことを絶対にボロイだとか貧乏だとかそんなふうに考えているに違いないな。

間違いではないが。

「急に居なくなったのは謝るわ。ちょっと護衛を探しに行ってて、見つけた護衛があいつよ」

なんとなーくあの代表とリプカは仲が良くないんだろうなと思った。

代表は見た目は穏やかそうな感じだが眼の奥に敵意を感じる。

リプカはソレに対して気付いているのかいないのか、苦手意識を持っているようだ。

「護衛、ですか・・・」

代表は穏やかそうな雰囲気をなくし、見定めるような目で俺を見た。

「あのような者がお嬢様の護衛が務まるとは思えないのですが?

少なくとも私よりも強い方でないと」

あの代表実は結構強いのか?何だか自信ありげだが。

「その点に関しては大丈夫よ。

・・・・この国であいつに勝てるやつはいないわ」

認めたくない感じで俺を見ながらリプカは説明した。

すっごい悔しそうに言われてもなー。そりゃ最強とやらを一瞬で倒したのはあれだけどさ。

「あそこで無様にも取捨選択の門チョイスゲートにぶつかって倒れている方が、ですか?」

「そうよ。・・・(私がいい忘れただけなんだけど今更言えないわよね・・・)」

代表の冷たい視線とリプカのすまなさそうな視線に見つめられている俺はどうすればいいんだろうな。

リプカのすまなさそうな理由も聞けた事だしもういいか。

「じゃあ何をすれば俺を認めてくれるんだ?」

俺は瞬間転移テレポートで代表の目の前に現れた。

「!?天使がいないのでただの人間かと思いましたが、能力者だったのですか。

しかし、それならば天使は何処に?」

リプカの方を見ると目が泳いでいた。

あ、これ何も考えてなかったな。

「俺は化身じゃない。突然変異能力者ミュータントだ。だから天使はいない」

代表は何かを考えているようだったが、

「そうですか、何にせよ能力者でしたらハティオ様とレム様とホオ様に相談なさるとよいかと」

とリプカにアドバイスをし、

「皆さん、どうやら侵入は誤報だったようです。ただちに持ち場に戻りなさい」

集まっていた連中と共に屋敷に戻っていた。


「俺が知らないだけで居るのか?」

「何がよ」

俺の質問に聞き返してくるリプカ。

「いや、護衛」

「いないわよ、あれは全部執事とメイドよ」

ん?何か勘違いしてないか?

「いやあれじゃない。屋敷に入った瞬間からずっとお前を見てる奴が居るんだが、護衛じゃないのか?」

「誰よソイツ。私は知らないわよ」

ふ~ん、一応試してみるか。

「害はなさそうだし放置でいいよな?お前を見守っているようだし、なっ!!」

リプカに触れようとするとソイツから頭に黒く細長い棒が飛んできた。

頭かよ!?

ちょっとびっくりしたがソレを掴むと俺はリプカに見せた。

「よかったな。優秀そうな護衛じゃないか」

「私の知らない所で勝手に雇われていたのね。後で聞いておくわ」

全身黒ずくめの奴は地団駄を踏んでいた。

悔しがるのは良いんだがそれでいいのか護衛。

あ、でも下手に手を出すと逆に不味いのか。

リプカが連れてきた護衛(俺)だもんな。

それにしては頭を狙ってきたわけだが、構わんだろ。

唯一気に喰わないのが

(あぶなかったー)

ノワールに当たりそうだった所か。

「すまん、気が変わった」

俺はソレを奴に向かって投げ返した。

「支障がない程度にね」

もう慣れたのか俺の行動にあまり突っかかってこなくなった。

やれやれ、つまらんもんだ。

種仕掛無トリックで見えなくなった攻撃を避けれなかった奴は足にソレが刺さっていた。

次からはノワールに気を付けるんだな。

リプカは俺の行動なんて気にしていないのか屋敷へと向かっていた。

俺は追いかけながら一応奴に贈り物を送っておいた。

死にはしないだろうが、一応な。



???「」


「何たる不覚でごじゃる」

まさか拙者に気付くだけではなく傷を付けるとは。

「最初はどうもその気はなかった様じゃが、拙者が投げた棒手裏剣が肩に乗っている猫に当たりそうになった時、

こちらを鋭い目で見てきた気がするでごじゃる。

あの猫が弱点なのじゃろうが、本気で狙うと命まで危ういでごじゃるな」

見えない攻撃の正体はわからないままでごじゃるし。

お嬢様と奴が去っていき、追いかけようとした時何かが目の前に現れた。

「足の怪我に塗るといい。新しい護衛だがやる気はないんで宜しくな。

後次に猫を狙ったら・・・」

と書かれた紙と何かの液体が入った薬があった。

やっぱり猫は弱点・・・、ね、狙わないでごじゃるよ!?

先ほどの足の怪我が痛くて困っていたので、ありがたく頂戴することにした。

塗り終わって気付いたでごじゃるが、

「毒だったらやばいでごじゃるな」

ちょっと心配したけどちゃんとした薬だったでごじゃる。

「しかも結構いい薬でごじゃるな」

棒手裏剣が刺さっていた穴が一瞬で塞がっていた。

足の怪我が完全に治ったのを確認すると見失う前にお嬢様たちを追いかけた。

簡単!今回のまとめ!


小物臭がする代表ともう一人の護衛に会いました。


取捨選択の門チョイスゲート

許可したものだけを通す。幻の様なもので許可したものはすり抜けれるが、

不許可のものは通さないように実体化する。

あ、古代の道具アンティークツールです。


ごじゃる口調難しい。

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