第二十七話 実況
また残念な出来というかなんというか短いっ!
はやくうまくなりたいもんですたい。
「先に申し上げておきますが都合により実況、解説は私一人でさせていただきます。
まずは選手のお二方にルールを説明します。
とは言っても当闘技場のルールは一つ。
戦闘不能でのみ勝敗が決まります。降参などは認めません。
これさえ守ればあとはご自由にお戦いください!
次に観客の皆様へのちょっとした説明です。
デュラン選手は当闘技場初代王であり、この十年間一度も敗北したことはありません。
故についた二つ名が無敗王。
そんな無敗王への挑戦者として現れたサースト選手ですが今試合前にある条件を満たしてもらっています。
王に挑む条件とは、闘技場での10連勝をすることで王へと挑戦できます。
そしてなんとサースト選手は10連勝をを初めて成し遂げた挑戦者なのです。
更にはその試合全てを一撃で終わらしているとの事。
ついた二つ名は一撃必終。
私自身お二人の試合を見るのは初めてなので期待で胸が膨らんでおります!
さて皆様の期待が集まる中、サーストにデュランは敗れてしまうのか!それとも無念にもサーストが敗れるのか!!
無敗王VS一撃必終、注目の試合が今、始まります!!」
カーン
「おぉっと!?開始のゴングがなった瞬間にサーストがデュランにすごい速さで近づいていく!!
しかし対するデュランは構えもせずそれを見守っている!これが王の余裕なのか!!
サーストは勢いのまま拳を繰り出した!
一見ただのパンチ見えるがこれこそが一撃必終の秘密、時間操作系能力時の終わり!!
効果はシンプルで死まで時間を飛ばします。
つまりこれを食らった場合、時間経過による死が訪れてしまうわけでそれをくらったデュランは・・・。
両者互いに動きません!
しかし残念ながらもう既に勝負は決まっていたあああっ!!!
無敗王VS一撃必終の勝負。勝者、デュラン!!
・・・・皆様が疑問に思うのは当然です。
ですが先ほどの説明だけでは足りないことがあったのです。
それはデュランの能力。そう、彼も能力を発動していたのです!!
その能力は能力返し。
つまり、自身に向けられた能力を相手に返す能力を使ってデュランはサーストに時の終わり
を返した事によって、サーストは自滅したのです。
結果、勝者デュランとなったわけです!!!」
「あんた何やってるの・・・」
物々交換で手に入れたパンフレット片手に真下の戦いを実況していた俺にリプカが聞いてきた。
「いや、なんつーか思ってたより酷くてな。気を紛らわせるためにちょっとな」
俺が理由を説明すると何故か少し怒っている様子でリプカが質問してきた。
「・・・闘技場の王と言ったらこの国で一番強いのよ?それを酷いと言えるあんたはどうなのよ?」
「事情があるから殺せはしないが戦闘不能になら一瞬で出来るぞ?」
一瞬呆然とした顔を見せたがすぐに持ち直し、
「どうせ嘘でしょ。あんたが強いのは分かるけど流石にガイル国最強を一瞬なんt「終わったぞ」
言い終わる前に俺は下を指差しながら言った。
「え!?」
慌ててリプカが下を見ると、リングの上で倒れているデュランの姿があった。
「あ、ああああんた!!一体何してくれてるのよ!?」
「いや、信じてもらえなかったから実際にしただけだが?
それにただ寝ているだけだっての。超強力だけどな」
これで俺の実力(変態の能力頼り)も分かってくれただろう。
「あ・ん・た・は!!下見なさいよっ、大騒ぎじゃないっ!」
観客席は勿論、裏方の連中までもが騒いでいた。
「え?本当にこの国の最強なの?」
連中が言っているが「ガイル国最強戦士が爆睡!?」だとか
「いくらやっても起きないぞ!?」「この国はお終いだ!!!」とか・・・。
「そうよ!!この状況をどうするつもりよ!」
え、えー・・・。
「わかったわかった、起こせばいいんだろ」
不殺の対抗手段の一つとして教えてもらっていた眠りを誘うものの効果も確認できたしな。
・・・能力破壊者がなきゃ俺が逆に寝ていたが。
眠りを誘うものの発動を止めるとデュランは起きだした。
しかし・・・。
(あれで最強ってこの国は大丈夫なのか?)
(まあそう言うな。能力には相性があるから仕方ないもんさ。
が、この世界で俺に勝てるやつはあいつだけたがな)
確かに逆に考えれば魔王がたかが一国の最強に苦戦するのもおかしいな。
相性の問題もあるだろうし油断はしないけどさ。
「見たいもの見れたしそろそろ行くか」
闘技場の王はガイル国最強だけど弱い。
俺からするとサーストの方が強いと思うんだけどな。
相性が悪かっただけで。
「・・・もうこのまま飛んでいけばいいじゃない」
また面倒事が起きそうだから早く帰りたい、そう聞こえてきた。
「今日の所はもういいか。それじゃ屋敷とやらはここから見えるのか?」
「あの山の上にある赤い建物がそうよ」
見下ろす為だろうな絶対。
「じゃ、乗れ。結構スピード出るから安全の為にな」
俺は背を向けてしゃがんだ。
俺自身は風の抵抗など感じないがリプカは違うからな。
「・・・・・」
すごく微妙な表情でリプカは俺の背中に乗った。
ちゃんと消去で出した足場を消してから俺は飛んだ。
屋敷に向かってる最中、リプカが呟いた。
「あんたのこと、頼りにしてるわよ・・・」
最強とやらにはがっかりしたが、まぁいいか。
「人を守るのは初めてだけどな。適当に頑張るさ」
そうしてやっとリプカの、ルージュ家の屋敷についたのだった。
簡単!今回のまとめ!
ガイル王国最強とはなんだったのか。
時の終わり
触れたものの時間を死へと飛ばす。
死がない不死などには聞きませんが結構強いと思うんですけどね・・・。
サーストが死んだためもう出てこない。
能力返し
自身に対しての能力をそのまま相手に返す。
これもそうだけど能力には優先順位があります。
これよりも能力破壊者の方が優先されたので
発動を破壊出来ただけで、カウンター系能力だと能力を破壊出来ないものもありま・・・せんね。
唯一、勝っていたのが能力封じだけなので。
眠りを誘うもの
相手を強制的に眠らせる。複数、範囲発動も出来るよっ。
一度寝た場合、能力の発動を止めない限りずっと寝ます。
ちなみに従魔契約で御座いまする。




