第二十二話 貴族
保険をしておいてよかった・・・・
というわけで今日も保険っ。
しばらくは保険・・・いやこの時間での更新になるかも?
突然変異の能力者の名前を突然変異能力者に決めましたっ
見たところ外傷は無いみたいだしすぐに目を覚ますだろう。
(しっかしなんで10大悪魔があんな所に居たんだ?)
魔界の近くだがそれでもおかしいだろう。
(さぁな。だが急いでいたようだし何かが起きているんだろうな、魔界で)
アルが心配だが、アルなら大丈夫だろうとも思っていた。
というわけで、目の前の少女について考えるか。
髪は燃えるような赤髪だ。
なんというか、悪魔にやられなさそうだなイメージ的に。
いや偏見だろうけど赤って強そうだろ?
服は・・・よくわからないな。
ずっと人里離れたここで暮らしているからなぁ。
ただ全体的に高そうだし、胸には家紋?みたいなモノもあるから貴族かもしれないな。
対して俺は四年前からずっと着回している服。
・・・・考えるのはよそうか。
少女の簡単観察を終了、しようと思ったら俺の目が何故か少女の足を勝手に見ていた。
(・・・・失格)
(おいまてマオー!!今目を動かしただろ!)
変態発言は放置して俺の目を勝手に動かしたことについて俺は問いただす。
(クロが見なかったからだろ。お前は可愛い女の子の足が気にならないのか?)
この変態がっ!!
(俺にはシロがいるからな)
そりゃ可愛いとは思うが、それ以上は特に思わないな。
シロの方が断然可愛いし。
(あーはいはい惚気けるのは構わないが、そろそろ黒猫の能力を使っておくんだな。人間の目が覚めるぞ。)
目を動かせる件について聞けなかったが、まあいいだろう。
今日が初めてだし、使い方が変態だし。
種仕掛無を発動させ俺の髪とノワールの毛が白色に見えるように欺いた。
変態の余計な行動のせいで後回しになったがこの少女をどうするか。
目が覚めたら家を聞き出して送る、が一番いいな。
変態なら主要な都市は行ったことあるだろうし、行ってなかったとしても近くまで送れば十分だろ。
俺としてはあまり人と関わりたくないしな。
「んぅ・・・ここ、は?」
どうやら目が覚めたようだ。
「目が覚めたか?」
目が覚めているのは分かっているが、確認のためだ。
「えぇ・・・、ってあんた誰よ!?」
少女は物凄い驚いていた。目が覚めたら知らない誰かが居たらそうなるか。
「お前が悪魔に襲わそうだった所を助けたただの通りすがりだ」
「う、嘘!あれは10大悪魔だったはずよっ。ただの通りすがりが助けれるわけないわっ!」
(おい10大悪魔って有名なのかよ・・・)
(まぁ災厄をもたらすからな。それに欠員があるのは下位の大悪魔だけで、上位は変わってないからな。
さっきの奴は序列第三位の殲滅の大悪魔で、過去に何度か都市を破壊しているから有名だしな)
第三位がなんであんなとこにいるんだよ!
「俺は逃げるのに便利な能力を持っているからな。それで逃げれただけだ」
実際にはあいつがどっかにいっただけなんだが、嘘はいってない。
瞬間転移を使えばすぐに逃げれるからな。
「でもあんた天使様いないし化身じゃないわよね?
っもしかしてあんた悪魔化身!?」
少女は壁まで後ずさって怯え出した。おいおい。
「俺が悪魔化身だったら何で助けるんだよ!悪魔化身は悪魔と契約してんだから悪魔に逆らうわけないだろ・・・。
俺はただの突然変異能力者だよ」
天使がいなかったらすぐに悪魔化身なんて発想はあんまりじゃないか。
いや、悪魔化身だってのはあってるんだけどな。
「そ、そういえば突然変異で能力を使える人もいるって聞いたことがあるわね・・・」
少女はホッとしたのか座り込んだ。
「分かってくれたらいいんだ。で、お前はなんであんな所にいたんだ?
魔界の近くなんて普通は用がないだろ。例え用があっても一人は危険だってわからないのか?」
10大悪魔がいたのは予想外だろうが、普通に悪魔に会っていた可能性もあるのだ。
「それが・・・分からないのよ。
気がついたら森の中にいて、出口を探していたらあの10大悪魔に会ったのよ」
いきなり森の中、か。
(相手を何処かに転移させる能力ってのもやっぱりあるのか?)
俺は変態の知恵袋を頼っていた。
(あるぞ、俺も転送させる能力は持っているからな。
ただ無差別に転移させる能力なんて聞いたことないから、恐らく身内が犯人だろう。
俺が知らないだけかもしれんが)
身内ねぇ。
「なぁお前ってどこかの貴族なのか?」
「あんたこの家紋を知らないの!?」
いや知らん。こちらとら人里離れて暮らしてるんでな!
情報も入ってこないし・・・。
「知らないが、突然転移したんだったら身内が犯人の可能性があるな。
貴族だってんなら尚更な」
「だったら心当たりがあるわ、多分お兄さまの仕業でしょうね。
一応警戒はしていたけど、まさか能力者を使ってくるなんて思わなかったわね」
いや能力者を警戒しておけよ・・。
「おいおい、何言っているんだ。能力者こそ一番警戒するべきだろ?」
「あんたこそ何言ってるのよ。貴族は貴族に対して能力使用禁止よ?
能力を使った貴族は地位を剥奪されるわ」
(その通りだ。それを知っているから天使は貴族に加護を与えない。
悪魔は昔はよく乗っ取って裏から人間たちを支配していたが、
それに気付いた貴族が居たんだ。
それで貴族たちの掟に必ず一人は化身を雇う事って追加されてな。
天使にはバレちまうから今は誰も乗っ取ってない筈だ)
んー、どうも情報不足ってのは不便だな。
今は変態がいるから大丈夫だが・・・。
いつかは情報集めもしないとな。
「じゃあ雇っていた化身が怪しいんじゃないのか?」
「それはないわ。あの人は聖なる領域っていう能力だもの」
(範囲内の任意のものを回復させる能力だな。
生物だけじゃなくて物も回復させるからかなり使える能力だな)
結構いい能力だな・・・。
「そうか、だったらその能力で転移させるのは難しいな。つまり別に能力者を雇った訳か」
(能力複数持ちの可能性ってあるのか?)
(能力を複数持っている奴なんて大天使、悪魔の一部だけだ。
もちろん例外があるけどな。
例えば俺の従魔契約で、あれを使えば能力を複数使えるわけだしな。
あと黒猫の姿写しも一応含まれるな)
(例外の能力は自己申告でしか分からないわけか・・・)
(あ、能力観察で見れば分かるぞ。
クロが火を操るものを使った場合、
・従魔契約による火を操るもの
って感じに出るからな)
ここまできてあれだが、別に俺が変に考える必要はないよな。
ぶっちゃけ目の前のこいつを置いていって魔界に行ってもいいんだし。
面倒な事になってきたし送れるなら送ってやって放置しよう、そうしよう。
「まあここで考えても仕方ないな。
俺はただの通りすがりだからな、貴族に関わりたくもないし。
お節介として能力で俺の知っている場所ならお前を送ってやるが、どうする?」
「それよりもここは何処なのよ」
あぁ言ってなかったか。
「ニーラウッドの真ん中辺りだ。ここから少し西に行ったところでお前は襲われていた」
「ニーラウッドって・・・近場じゃないの。
私はガイル国に住んでいるのよ。
でも真ん中辺りというなら3日ぐらいかかってしまうわね。
お節介の世話になるわ」
(マオー、ガイル国には転移できるよな?)
(あぁ)
「よし、すぐ着くから我慢してくれよな」
少女の手を掴んで、ノワールを呼んだ。
(ノワール、行くぞー)
「にゃん」
「わっ」
突然のノワールの登場に少女は驚いていた。
ノワールが俺の肩に乗ったのを確認すると、
(マオー頼む)
そして一瞬、景色が歪んだと思ったら俺は人混みの中にいた。
「本当に一瞬で・・・」
こういってるしちゃんと転移出来たのだろう。
「じゃあここでお別れだな。家に帰ってからの方が大変だろうが、まあ頑張れよ」
俺は少女の手を離して人混みに紛れた。
「ちょ、ちょっとあんた!・・・」
何か言っているようだが、放置した。
能力禁止の貴族が能力を使ってまで始末しようとした少女。
どう考えても家に帰った後が大変になるだろう。
・・・・・・・。
(何か考えているようだがちょっと良いか)
(なんだよ)
(もしかしてクロ。何も考えないでここに来たのか?)
(どういうことだ?)
変態が何を言おうとしているのか分からない。
(さっきチラッと出たが貴族は化身を雇っている。
その化身を貸し出している組織があるんだ)
(化身の組織か。興味深いな)
(・・・その反応だと何も考えてないようだな。
いいかクロ。ここは国だ。
そしてさっきの化身を貸し出している組織は大きな街なら必ずある)
・・・つまり
(もしかしたら化身が今ココに?・・・)
(その可能性がある。クロの種仕掛無を見破られた場合不味い事になるぞ)
黒髪=悪魔・・・
(すぐに移動するぞ!!)
適当な場所を思い浮かべている時、
「おい!そこのお前!!」
何やら二人組の男に話しかけられていた。
俺は急いで瞬間転移を発動した。
そのせいで何処に転移するか分からなかったが、どうやらソール街に転移したようだ。
よりにもよってここかよ・・・。
俺はうんざりして住処に転移しようとした時、
「やはり悪魔化身か!」
先ほどの二人組が後ろにいた。
・・・・どうやら追いかけられたらしい。
俺は住処に帰るのを諦め、目の前の二人組をどうするか考えるのだった。
簡単!今回のまとめ!
二人組に見つかっちゃった!
貴族の名前がついに明かされませんでした!!
自分でびっくり!皆もびっくり!
でもきっとすぐに帰って来る!
・聖なる領域
範囲内の任意のものを回復させる。ただし、時間がかかる。
範囲は自分中心で数十メートルぐらいで。
名前は出なかったけど
・物々交換
モノとモノを交換することが出来る。
価値は吊り合ってなくても構いません。
8/27物々交換を上方修正
追いかけてきた二人組の能力は次回!




