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第3話:放漫なる天然少女の受難


「……う、ん……?」

次に目を覚ました時、美紀は鬱蒼とした森の地面に横たわっていた。

身体を起こそうとして――美紀は自分の身体に走った、強烈な違和感に目を見開いた。

「え……? なに、これ……っ!?」

まず、視界に入る自分の手足が、以前より一回りも二回りも小さく、瑞々しい。

状況を把握するため、慌てて近くの水溜まりに駆け込み、その水面を覗き込んだ。

「嘘……っ、これ、私……?」

水面に映っていたのは、まだ10代半ばほどの、あどけなさを残した見知らぬ少女の顔だった。

同じ時刻に、不運にもこの森で命を落としてしまった駆け出しの少女剣士。それが、この身体の主の正体だった。

しかし、驚くべきはそれだけではなかった。

「な、なんか……胸のあたりが、すごく重い……っ!?」

以前の美紀は、どちらかといえば控えめで、つつましい体型をしていた。

だが、今の身体は違った。驚くほどに豊満で、出るところが出まくった、圧倒的なナイスバディだったのだ。少女剣士の着ていたタイトな革鎧は、その暴力的な果実を収めきれず、今にもはち切れそうにパツパツになっている。

「わ、私、こんな破廉恥な身体になっちゃったの……!?」

真っ赤になって自分の胸を隠そうとしたその時、美紀の足が、何もない地面の木の根に引っかかった。

「ひゃうっ!?」

派手に前のめりに転倒する。

運悪く、その先には、ちょうど街道を通りかかった若い行商人の男性がいた。

ドサッ! という衝撃と共に、美紀の豊かな双丘は、行商人の顔面にスッポリと挟み込まれる形で着地してしまう。

「うわあぁっ!? な、なんだ突然!?」

「ふぇっ!? あ、あの、ごめんなさい! 違うんです、わざとじゃなくて、これはその……っ!」

慌てて飛び退こうとした美紀だったが、焦るあまり今度は自分の鎧の紐を踏んづけてしまい、バリリッ! と鈍い音が響く。

鎧のサイドが綺麗に裂け、今度は白い太ももと、下着のラインが完全に露出してしまった。

「ひゃんっ! 違うの、見ないでぇぇぇっ!」

女神の言っていた「器の個性」とは、これのことだった。

真面目で清楚だったはずの美紀は、転生した瞬間から、歩けば転び、転べば服がはだけて男を誘惑してしまう、超絶**『ラッキースケベ体質』の天然ポンコツ少女**に生まれ変わってしまったのだ。

「うぅ……恥ずかしくて死んじゃいそう……。でも、めげてる場合じゃないわ!」

美紀は破れた鎧を必死に手で押さえ、腰の剣を握り直した。

この身体は、女神様がくれた、シンともう一度結ばれるための唯一のチャンス。

「待っててね、シン……。どんなにハプニングが起きても、絶対にあなたを見つけ出してみせるから!」

こうして、中身は一途な人妻、見た目は放漫なドジっ子少女剣士という、前代未聞の美紀の第二の人生が幕を開けた。

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