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星は教えてくれる

短短編です、

 ある夜、海が見たくって海岸に来た。

 空を星が渡った。スーッと流れてパッと消えた。ぼくは、亡くなったお母さんに会いたいと願った。

 星は教えてくれる。北極星は北の空を教えてくれる。さそり座は夏を、オリオン座は冬を教えてくれる。だから、星はお母さんについても教えてくれるって、思った。

 星は言った。「貝殻に耳を当ててみて」って。ぼくは砂浜の巻き貝を探した。丁度耳の大きさに合う貝殻を見つけて、耳に当ててみた。

「こういち、聞こえる? お母さんよ」

 昨年亡くなったお母さんの声だった。ぼくは、お母さんは今どこにいるの、って聞いてみた。

「お母さんは、今、遠い国に住んでいるの」

 もっとずっと貝殻の向こうから聞こえるお母さんの声を聞きたかった。

「もう、行かなきゃ」

 お母さんが遠い国に帰ってしまう。

 砂浜で一つの輝く石を見つけた。なんだか捨てるにはもったいないぐらいの輝きだ。

 ぼくはそれを拾ってにわの土に植えた。すると、二週間で芽がでた。

 ぼくは大事に大事に水をやり、肥料をやった。芽はどんどん大きくなり、実をつけた。

ありがとうございました。

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