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夜明けの千鳥足たち

原稿用紙2枚程度です。

 夜明けの街に千鳥足が踊ってる。朝帰りのサラリーマンが始発電車を待っている。駅のシャッターはまだ閉まっている。

 ようやく地下鉄のシャッターが自動で開くと、それまでシャッターにもたれかかっていたサラリーマンが草臥くたびれたスーツの皺も気にせずすっくと立ち上がり、階段をふらふらと降りていく。危なっかしい。

 一人や二人ではない。おそらく両手で数えるぐらいの老いも若きも男も女も始発電車がホームに入ってくると、シートをめがけて飛び込む。優先座席をベッド替わりに横たわるおじさんもいる。女性だっている。

 僕は大学の英語のアサイメント(課題)のレジュメ(プリント)を取り出し、自分のジャーナル(日記)に目を通していた。

 チラチラ、視線を感じる。僕はレジュメを少しだけ小さくたたんで隣の視線に入らないようにした。

「ココハtoデモダイジョウブ」

 横をチラッとみると、厚切りジェイソンのような風貌の金髪短髪の外国人がほくそ笑んだ。

「アリガトウゴザイマス」

 なぜだかこちらまで片言の日本語になる。

「アハハ、アナタ、ニホンジン。ソンナ、カタコト、オモシロイ」

 日本語が流暢なのかそうでないのかよくわからないが、彼が僕の書いたジャーナルを一文一文チェックしてくれると言う。ここは甘えておこうと、ジャーナルを彼に渡した。

「ワタシ、ココノエキノ、ノバ、ノセンセイ」

 と言って駅で降りた。(了)

 


書き出しはもっとインパクトあった方がいいですね。反省。

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