元気があれば何でもできる
一分後
少しずつバランスを崩して目のほうに集中させていく。もう足の先のほうはほとんど存在を知覚出来ない。
ノワさんは静かに見守っていてくれてるようだ。
この調子で進めていこう。
十分後
下半身のほうはほとんど存在が知覚出来なくなってきた。少し怖くなってきたがそのまま進める。
三十分後
ほとんどすべて頭に集まってきた、あとは目に集中させるだけだ。
でもやっぱり密度が上がれば上がる程どんどんやりにくくなるな、でもあとちょっとだ、頑張ろう。
そして両目に集めきった時、急に激しい頭痛がした。
「何だこの頭痛、痛覚は消滅したはずじゃ」
俺は痛みに耐えられず気絶した。
少しくらくらする。少し躊躇いながらも目を開けた。
「知らない天井だ」
言わないといけない気がしたので言った。近くで人が立つ気配がした。
「目が覚めましたか。どこか痛みませんか」
声が聞こえたので確かめてみた。全身に意識をまわしてみたがどこにも痛みを感じない。
「大丈夫です、ってノワさんか」
振り返る前に存在を感知しながら振り返ってみた。
「わっ、あれさっきより威圧感が増してないか」
さっきはちょっとしか感じなかった威圧感が凄いことになってる。
「あなたの存在強度が極端に下がったからですよ。魔眼化は成功のようですね、目をよく見せて下さい。色や模様である程度は能力の見当が付きますから」
さてはてどんな能力だろ。
「ええっと、おかしいですね左右の眼の色が違います。普通は左右同じ色や模様になるはずなんですが」
「もしかして失敗とか、俺最後いきなり頭痛がして制御離しちゃったんですよだから分配にずれが出たんじゃないのかな」
何で頭痛したんだろそう言えばこの部屋どこだろ。
「それはないですよ、確かにあなたの存在強度は私の感じれる限りなく薄くなっていますから。しかしなかなか面白いですね、もしかしたら左右違う能力を持っているかも知れません、詳しく調べてみるべきですね」
「色は何色なんだ」
「右が水色と言うか空の色ですねあれよく見ると薄く十字模様がありますね模様がある目の方が強いと言われてますよ。左は完全な黒地に白抜きで六本の線が一点で交差してますね。まったく見当が付きません」
「じゃあどうやって調べるんだ」
適当に使ってみてとか言うのは絶対にいやだな。
「少し面倒臭いんですが一応方法はありますよ。でもここでは出来ませんし時間も掛かりますがいいですか」
時間が掛かるのかしかしそんなの関係ない。
「早速行こう」
「そうですか分かりました、立てますか」
今更になって自分がどこにいるのか知らないことに気付いた。
「ノワさんそう言えば此処どこですか」
「医務室ですよ」
ノワさんは淡々と答えた。




