またの・・・
次にトムは存在強度が高まったことにより増えた魔力を使って特殊結晶で鎧を作ることにした。
軽く兆を超えた魔力があれば全身の鎧を作ることは簡単だろう。
現在トムは狂化後の魔王の存在強度を越えてしまっているがいつも通り気にしない。
早速作ろうと思ったが何故か爺さんの声が頭に直接響いた。どうやら一度来いということらしい。
転移で爺さんの下に向かう。
「爺さんなんか用か」
「いやの、わし以外に神性を帯びた者が今までいなかったので不測の事態が生じての」
「不測の事態か」
「お主の存在強度が5000以上になった時からお主の本質が変化し始めたのじゃ」
「どういう風に」
「お主はこの世界と世界の間の世界の基準でわしと同格の存在になってしまったのじゃ」
「世界と世界の間の世界っていうのがよく理解できない」
「わしも上手く説明出来んのじゃが簡単に言えば最初に世界と世界の間の世界があってそこにわしが発生したということじゃ。正確にはそのときは世界と世界の間の世界ではなかったのじゃが」
「つまり何も無いか世界が一つしかないとこに爺さんは発生したんだな」
「その通りじゃ。細かく言えば前者じゃがそんなところは今は関係ない。わしが発生した当初から世界を造り始めた。そのころはちゃんとした物理法則の適用されるちゃんとした世界を造っておったのじゃが大体100年ほど前に地球を覗いてみれば物理法則は人類のかなりの割合に広がり魔法などは存在しない。そういう常識が固まっておった。だから人々は異世界に思いをはせたのじゃろう。だからミツルギを造ったのじゃが、その今まで世界を造ってきた過程でいくつもの創造をやっての、元から力のあったわしは創造神になった」
「初めから創造神だったわけじゃないんだな」
「そしてこの世界での神への変化条件は神性の有無と一定以上の力。あの世界の存在強度じゃ。数値で言えば5000前後ぐらいなのじゃ」
「じゃあ存在強度を下げたら元に戻るのか」
「それは無い。種族としての神になるからの。そしてこの世界の神とは固有の能力を持っているはずなのじゃ。権限と言ってもいいのじゃ」
「つまり俺にその権限ができて、完全に干渉できなくなったんだな」
「その通りじゃ。おぬしの権限は眼の時間と空間か存在強度・特殊物質関連になると思うんじゃがの。あと一応念話とかそういう類のものはむしろ前より使いやすくなっておる」
「それだけならあんまり問題じゃないよな」
「特に重要なのが神に共通する事項じゃ。能力は不滅。解除法はまだ発見しておらん」
「つまり全てが終わってからの問題か」
「そうじゃ。それ自体は幻術でいくらでもごまかせるから問題はその後なのじゃ」
「大体理解した。全部終わってからも精神の保護はとらないほうがよさげだな」
「そういうことじゃな」
「じゃあそろそろミツルギに戻る」
「気をつけるのじゃぞ」
「だな」
トムは荒野へ転移した。




