昼食へ
ちょっと今回短いです。
一瞬視界が光に埋め尽くされ、反射的に目をつぶった。
「二階に着きましたよ」
目を開けるとさっきとは違う部屋にいた。
「転移魔法って使えるんだな」
「ええ、限定的にですが」
「でもさ、魔眼って凄い力を持ってるっていうのに普通の魔法でできるんならさ、何で俺の魔眼は空間転移の能力なんだろう」
「何も転移魔法は無制限で跳べるわけではないので。この魔法は特殊な魔法道具と転移先にこの下にある魔方陣を設置してリンクさせておかないといけないんですよ」
「そうなのか限定的とはいっても自由に跳べるのは凄いんだ」
「そうなんですよ。さあ昼食を食べに行きましょう」
「そういえば、ここはどこなんだ」
「二階の転移陣室ですよ。幸い食堂も二階の転移陣室も二階の中央部にあるので近いのでここからなら今のトムでも直ぐに行けるでしょう」
「早く解決方法試してぇ」
三人はトムのペースに合わせながら廊下を歩いていた。食堂が近付いてきてカレーの良い匂いがしてきた。
「くんくんいいにおいだな~」
幼女じゃなくて四天王のシャルロッテが鼻をフガフガさせながら歩いていた。
「シャルロッテ様こんなところでいかがなさいましたか」
アーロンが似合わない口調で言った。それに反応してのそっとシャルロッテが振り返ってきた。
「ええとおまえは~………………………………特攻魔将のアババババだったけな~」
三十秒近く熟考したのに間違えただと。
「違いますよ、特攻魔将のアーロンですよ」
「そうだったな~」
「それより何してたんだ」
「おまえは~、確かトムだったけな。あのな~、なんか今日は良い匂いがしてな~、出所がどこか探してるんだな~」
「それだったら食堂でカレーって言う料理を作っててその匂いだけど」
「約束はできないけど一緒に食堂に来たら食べれるかもしれないけど」
「じゃあいくのだ~」
こうして四人になったのだけどカレーは足りるのか、いやコックさんならやってくれるだろう。俺は信じてる。
と、無根拠な信頼をコックさんに送りながら俺たちは食堂に着いた。
今は開かれている正面の扉から入って行くと、そこにはコックさんが待っていた。
「四人で来られましたか、でも大丈夫ですよ。試作している途中でとても良い匂いがしたのでこれはいっぱい作っていたほうがいいと思ったのですよ」
「さすがコックさん凄いね」
「そんなことを言ってくれるのはほとんどトム位ですよ。ではそこの席にお座り下さい」
みんなはそれぞれ反応を返して席に着いた。
そこへ直ぐコックさんが四人分のカレーを持ってきた。
「ではどうぞ、召し上がれ」
「いただきます」みんながそれぞれ食事の挨拶をして食べ始めた。
「食べながらですが午後からどうするか決めましょう」
「午後からってなにするんだ」
「トムの状況改善ですよ。一応案は二つあるんですが」
「どんなんなんだ」
「一つ目は魔王城周辺の魔物を狩るですね。もう一つは魔眼を解除するですね。トムならどっちでもいけるでしょう」
「そうだな」
「ならカレーを食べて英気を養いましょう」
そして皆カレーをおかわりした。




