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ある日、何か降って来て  作者: 黒ザクロ
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城内散歩

朝食を食べ終わった俺は城内を散歩するというアーロンに着いて行く事にした。

「なあ、アーロンいったいどこに行くんだ」

「特に目的地は無いぞ」

「そういえばそうだったっけ」

「散歩で目的地を作らないのは重要だ。俺の場合は時間を決めてその半分を過ぎたら帰るようにしてるが個人の自由だろ。目的地云々も俺個人の意見だしな」

「そうか、アーロンってさこの城の中詳しいのか」

「いいや、適当に歩いてるだけだからあんまり内部構造には詳しくないさでも知ってる奴が少ない通路位なら知ってるけどな」

「それって隠し通路的なものなのか」

「ああ、そんなんもあるなでもそこらへんは魔王様直々に誰にも言うなって忠告されたからな」


そう言ってアーロンはガッハッハと豪快に笑った。

笑い事じゃないとかそういうとこじゃない段階だよな。中には魔王の部屋直通の道があったりするんだろう。

「どういったところにその道はあるんだ」

「いえるわけねぇだろバカ」

「ま、そうだろうな」

「それにいまはもう憶えてないけどな」

「四天王のノワ様に魔法でけしてもらった」

「そんな魔法もあるんだ」

「相手の同意が無ければ基本的に使えないがな」

「そうなのか、ところで何階に行くんだ」

「4階か5階に行くつもりだが」

「5階は行っちゃ駄目なんじゃないのか」

「用事がありゃ行っていいんだよ」

「用事ってなんだ」

「トムのことだよどうするにしろこのままの状態でずっとすごすわけにはいかないからな」

「確かにな具体的になにするんだ」

「一応案はあるが着いてから言うわ」

「分かった」

「そういえば昨日持ってた剣はどうして置いてきたんだ」

「俺、剣使えないんだが、俺をここに送った過保護な人が俺に持たせたんだよ。それにここは魔王城だから大丈夫かなって」

「何で魔王城だったら大丈夫なんだ」

「そこらへんに強い人いっぱい居るじゃんか」

「じゃあどうして剣なんて持ってたんだ」

「うーん、言っていいのかな。分からんからノワさんに聞いてくれ」

「しょうがねーな」

「わりぃな」

「別に良いさ、トムお前自身は話しても良いって思ってくれてるんだろ」

「ただいまの所一ついえるのが俺は勇者にはなりたくないって事だけかな」

「魔王様は勇者でも死にたくないってちゃんといえる奴はちゃんと助けてるぜ外道を除いて」

「それは分かってるさ。来てすぐ勇者と戦ってたの見たから」

「お、運が良いな。でどんなだった」

「あれは戦闘じゃない。一方的過ぎて引いたわ。でも負けるのは無いって分かってたんだよ」

「なんでだ」

「四天王が全員残ってたから」

「ああ、納得。おっともうそろそろ5階だ」


前を見ると5階への階段があった。階段の真ん中ぐらいには薄い透明な膜があった。

「アーロンなんか薄い膜見たいなんが階段の真ん中ぐらいの段にあるんだが」

「トムお前結界が見えるのか」

「結界なのか面白いな」

「この結界は興味本位で入ってくる奴が居ないように張ってあるんだ」


結界通るときどんな感覚がするのか楽しみだ。

と思いながら階段を上っていったが何の感覚も無かった。そういえば昨日の夜も通ったな。

「もうそろそろ着く頃だ。大丈夫か階段上るたびに息切れしてるが」

「大丈夫じゃないけど、頑張る」

「そうか、でもあと後ちょっとのしんぼうだ、あそこの部屋だよ」


ちょっとここで待ってろ。そう言ってアーロンは部屋の扉の前に立ってノックした。

「ノワ様すいません特攻魔将アーロンです、トムのことで相談があって来ました」


中からちょっと待ってくださいと返事があった。

「アーロン、トムおはようございます」

「おはようございますノワ様」

「おはよう、ノワさん」

「こんなところで立ち話もなんですから、どうぞ入ってください」


ノワさんの部屋はシンプルだった。

「いったいどうしたんですか」

「ええっとトムの奴が目を魔眼化した影響で存在強度が下がって階段の上り下りで息切れというか歩くだけで息切れするときもありますね」

「それは大変ですね」

「アーロン、さっき言ってた案ってのはなんなんだ」

「ああ、それはただ魔物を狩ればいいってだけなんだが」

「確かに有効ですが、トムの魔眼の効果を知っているんですか」

「知らない、魔眼って凄いから狩れると思ったんですけどね、むりですかね」

「いえ、理論上はトムは魔物を狩れますよ」

「そうだ、ノワさんアーロンに俺がここに送られた目的とか話して良いですか」

「良いですよ」


あっさりOKが出た。

「アーロン俺は、この世界を崩壊させないためにここへ来た」

「世界が崩壊。またとっぴな話だな」

「まあそうだけどな。でそこには魔王が関わってるんだ。魔王は元々人間で人間としての精神しか持ってないから最終的に暴走して世界を滅亡させる。それをとめるのが俺の役目だ」

「それって最悪の場合魔王様を殺すって事か」

「いまからいうことは魔王もノワさんも知ってることだと思うけど。昨日持ってた剣あるだろ、あれって魔王を殺せるっていうか、中級神ぐらいなら軽く殺せるくらいの威力があると思う」

「そうかちゃんととめるものが現れたんだな。これで魔王様も安心できる」

「そういうもんなのか」

「ああ、魔王様は十数年前、いや数十年前からそのことを懸念してたみたいだから。でもお前の寿命中に魔王様が狂化するかどうかは分からんのじゃないか」

「それは大丈夫。俺完全な不老不死だから」

「いったいどうやったんだよ」

「俺をここに送ったっていう過保護な人は自称神で世界へ自分で干渉するのが禁止されてるとか言ってたな、雰囲気的に自分で過干渉しないようにしてるっぽいけど。おっと話がそれた、俺は自称神にたまたま選ばれてそれで死んだらさすがにひどいと思ったらしく不死身と魔王を一撃で殺せるっていうことが定義された剣をくれたわけだ」

「トムが来たのはたまたまなんですね」

「そういうことだったのか」

「それでは魔物狩りに行きますか」

「いやその前に昼飯食おう。食堂でコックさんに俺の世界の料理を作ってもらうように頼んでおいたんだ、お昼に頼んだからもう出来てると思うからノワさんも一緒に食べない」

「いいですね、行きましょう」

「そこで頼みがあるんだけど担ぐか転移魔法で食堂まで飛ばしてもらえませんか」

「どうしてですか。ここに来るまで歩いて普通なら10分で来れるところを40分掛かったんですよ」

「それは大変ですね、では二人とも手を」


ノワさんは俺たちの手を掴んで呪文らしきものを唱えた。








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