研究室で
更新遅れましたすみません。
ノワさんがどこからともなく鍵を取り出して扉を開けた。研究室の扉は思ったよりでかくてごつかった。
「周りのものに不用意に触らないでくださいね。あなたは大丈夫でももしかしたら他の機材が壊れるかもしれませんしね。下手に触っては爆発する類のものもありますから」
確かに俺は直るけど機材は直らないもんな。
「うん、分かった」
「着いてきてください」
研究室は最近使われて無かったのが分かるぐらい埃が積もっていた。でもよくある研究室のように紙が散らばってることも無かった。
機材に触らないために手をポッケトに入れたら紙が入っていた。
「ノワさんちょっと待ってください」
これたぶん爺さんからの追加の説明なんだろうな。
紙を読んでみた。
「まったくいきなり無茶しよってこれからは痛みを感じたらすぐその行為をやめるのじゃ、その存在を消滅させたくなければの。
でも無茶はやめんじゃろうから新しいスキルを一つ新しくつけておいたこれ以上はもう大きな干渉は出来んから気おつけるのじゃよ。
新しくつけたスキルは《特異技能スキル化促進》じゃ。名前が適当なのはあせって創ったからじゃ。まったく迷惑をかけよる。
魔王を殺さないかどうかはお主に任せるが狂化したら確実に殺害するのじゃぞ下級神と成った魔王は狂化すると恐らく存在強度3000程度まで上がり《界渡り》を覚えるじゃろう、そして狂化した魔王は意識が消滅し、ただの魔物と同様の存在になる。そして《界渡り》効果はもちろん世界を渡るスキルもちろんお主の世界にも行く可能性が高い。魔力はお主の世界のようなところでは 回復せんが狂化した魔王の魔力量は24京にも届くじゃろうはっきり行って魔力の無い一つの世界を滅ぼすのに100億も使わんからなかなりの数の世界が滅ぶじゃろう。しかもお主の世界はパスが少しつながっているから真っ先に滅ぶじゃろう。このことを忘れるでないぞ。
それじゃあ達者での。手紙に関しては問題なく送れるからの」
なかなか重い内容だ。ノワさんに相談しよう。
「ノワさんこれ読んでみて」
「さっきと同じ紙ですか」
「いや新しいのが届いてた」
「そうですか、それでは読ましてもらいます」
俺は魔王が狂わないように行動すれば良いのか。
「そうですか魔王様の狂化はほぼ確定的なのですか。此れからは私が直々にあなたを鍛えましょう、と言ってもあなたに付き添うだけですけどね。では測定を開始しましょう」
ノワさんはコードの着いたヘルメットを渡してきたので被った。
「しばらくそのいすに座っていてください」
ノワさんの指示に従っていすに座った。
「もう良いですよ、三十分程度ここで待っていてください」
そう言ってノワさんは研究室から出て行った。
暇だったので剣を調べてみることにした。剣を鞘から抜くとその刀身は透明な水晶のように見えた。
刀身を少し触ってみたら恐ろしいほどの力を内包しているのを感じた。
恐らくこれは魔力、そして気づいた、この剣にまったく存在強度を感じないことに。しかし存在強度がでかい程多くの魔力を内包できるってゆうことのはずなんだけど。
でもいままで聞いた話で一つだけ存在強度が無いのにかなりの魔力を内包できる物があった、それは魔眼の特殊物質、つまりこの剣は魔眼と同じような感じで創られているみたいだ。
俺は静かに剣を鞘に仕舞った。剣の魔力は俺の魔眼の数万倍あったいったいどんだけの存在強度を圧縮すればこんな危険物になるんだ。
そこでノワさんが扉を開けて部屋に入って来た。
「もうそろそろ結果が分かりますよ。その機械にステータスカードをかざしてください」
「ノワさんステータスカードって何」
「そういえば、名前を言ってませんでしたね。さっきの所持スキルが分かるカードですよ」
「ああ、あれか」
俺はうきうきしながらカードを機械にかざした。




