ネコと雨宿り。
トラが散歩をしていると、雨が降ってきた••、
なんとなく雨が降って来る、そんな予感はしていた。
雨脚が強くなって来た!ザァー•ザァー•降って来た。
トラは慌てて、木陰に避難した、葉っぱが生い茂る木の下で•しばらく雨宿りすることにした。
トラは(どれ位で雨が止むかなぁ〜、土管の中に避難したいけど••今、ここから動くと•びしょ濡れに•なっちゃうしなぁ〜)と、考えていた。
すると、トラの居る•木陰に向かって走って来る人影、
ハァハァと荒い息づかい••、男性だ!、その男性は木陰に入って来て••、(いや〜降られちゃったなぁ••天気予報ハズレやがった)と、ブツブツと言いながら服に付いた雨粒を手で払い退けている。
トラは男性に気付かれないように、その場を離れようと思った、その瞬間!、男性は側に屈んで居たトラの存在に気が付いた!。
男性は(あっ!猫!、逃げなくていいよー、雨に濡れて風邪でも引いたら大変だから、ここから離れない方がいいよ!)と、優しくトラに語りかける。
トラは(この人は優しそうだから、ここに居ても大丈夫そうだな!)と、思い、じっと雨が止むのを待つ事にした。
ひとり と いっぴき で 雨の匂いを感じながら••
雨は、だんだんと弱まり、そして完全に止んだ。
その時••葉っぱに付いた••大きな雨粒が••スゥ〜と••落下した••、大きな雨粒が••トラの額に落ちて来た!
ピチャ!、その瞬間••トラは目をつぶった!。
その様子を見ていた男性は笑いながら、(雨粒が見事に命中しちゃったね!)と、言った。
そして、男性はトラの前に、かがみ込み、着ている上着の袖口の部分で、雨粒で濡れてしまったトラの額を••ゆっくりと優しく撫でるように拭いてくれた!。
トラは、ゴロゴロと喉を鳴らした♩。
男性は立ち上がると、トラに向かい(じゃあね)と、言うと、どこかへ••行ってしまった。
男性の後ろ姿を見送りながら••トラは心の中で男性に向かって••(またね)と、つぶやいた。




