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キジトラ猫のトラさんが!夜空を見上げて想うこと。  作者: 神崎信


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シアワセの握手。

夕方••トラが、いつものベンチにテクテクと歩いて行く。すると•ベンチには先客が座って居た。

小学生位の男の子だ。男の子はベンチに座り本を読んでいるようだ。周りに親らしき人影はない••。

トラが男の子の側まで近付くと、男の子はトラに気付き•話掛けてきた(あっ!猫ちゃんだ!可愛いなぁ!触っても怒らないかなぁ?)と、言いながら•恐る恐るトラに向かって手を伸ばして来た!。

トラは男の子の前に座りながら男の子に向かって左手を持ち上げ伸ばした!。

男の子はトラの左手に触れて•優しく自分の手のひらで包むと••(猫ちゃんと握手だね!はじめまして猫ちゃん♩)と笑顔でトラに語りかけた!。

握手をおえると、男の子はトラの頭を優しく撫でながら、(お母さんが、もうすぐ•お仕事から家に帰って来るんだけど、さっき、お小遣いで本屋さんで本を買って、家に帰る前に少しだけ読みたくなったから••ここで読んでたんだぁ)。

トラは説明をしてくれる男の子の顔を•じっと見つめた!。

男の子は続けて(お母さんが家に帰って来て•僕が家に居なかったら心配するといけないから••もう、家に帰るね••)っと、トラに向かって言った。

トラは座りながら今度は男の子に向かって右手を持ち上げ伸ばした!。

男の子はトラの右手を優しく包み込んで•トラの顔を見つめながら(サヨウナラ••の握手だね••)っと、トラに向かい、どこか淋しげな表情を浮かべた。

男の子は立ち上がると••本を大事に握りしめ、お母さんの待つ家へと帰って行く。

トラは男の子の背中に向かって(ニャャ〜ニャャ〜)と鳴いた!。

男の子はトラの方を•一瞬振り返ると••笑顔を浮かべ•

トラに向かい手を振って••また前を向き歩いて行った。


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