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走る方舟の憑依玩霊達(ファントムズ)  作者: 丸ーニィ
第三章三部 ZPD襲来!!

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二百四話「神(AI)vs神(AI)」




 メサイヤーと言う黒幕の名前にワナワナと震えるのは、ポゼッションバトル運営会社パルドワーカーCEOダニエル。


 彼はモニターの前で祈り語る。



「何て不届者なのだ! よりにもよって救世主の名を語ろうとは……死が救いとでも言いたいのか! 」



「確かに、正に人類にとっては暗黒の救世主とも言えるな」



 ダニエルの憤慨にアンキャナーは同意を見せる。


ここで二依子はここまで語ってまだ説明出来ていない物事が有ることに気が付く。



「でも結局、亡霊さん達の存在が何なのか何も説明出来てないんじゃあ……え、アレ? まさか……」



 アンキャナーは二依子が「ある事」に気付いた、その察しの良さに深い関心を示す。


そして言う。



「もし君が気が付いた事が"亡霊達の真実"ならば……メサイヤー側はどう動くと思う? 」


「もし彼等メサイヤー勢力からすればきっと……」


「亡霊達こそが"出会ってはいけない存在"なのではないか? 」




アンキャナーは燃える地下帝国の戦火を凝視しながら言う。


そして……改めてこの戦いの意味を語る。



「彼等メサイヤー勢力は亡霊達に自分達の存在を"認知"されてしまったのだ、強がって見せている裏では内心穏やかではないだろう……」


「そしてこの戦いを"マッチメイクした誰か"がいたとすれば、"私の存在ですら過程の一つ"といった所だろうな……いやはや面白いね」



アンキャナーはこの戦いの行く末が、亡霊達における全ての謎に迫る事を暗示している確信があった。



✽✽✽✽✽✽




「これは一体どう言うことなのです! 」



 場面は変わり地下帝国作戦司令室に視点が移る、帝である紀伊が紀伊ママと共に現状の行く末を見守っていた。


 彼女は最終的にこの地下帝国の最終脱出シークエンスであり、この地下帝国の真の形である「超大和型戦艦"紀伊"」と言う姿を晒し、海原へと脱出すると言う行動の決定権を持ち、その機会を伺っていた。



 ……だがその行為が結果的に人間達に亡霊という存在を強く認知させることで混乱を招き、下手をすれば人間側から攻撃を受け、最悪轟沈も有りうる危険行為だと言う事も熟知していたのである。



 しかしその一旦である人間側の勢力が今、地下帝国のゲート近くで "陰陽師と自衛隊との交戦" と言う状況が混沌を極めており、紀伊達の司令部では只々見守るしか無かった。


 


「聞いてくれ! 紀伊ちゃん……見つけた! バアル・シャマインだ!! 今、入り口付近で通信電波の反応をキャッチした」



 ここで紀伊に進言する亡霊が居た、ザジ達の仲間であり希望の方舟号のキャンパークルーである亡霊"ラマー"だ。


 彼はエピファネエース達が送り込んできた刺客ZPD02"バアル・シャマイン"を追跡していたが、今回の謎の交戦で完全に位置を捕捉したのだ。



「でかしたのです! 今まで潜伏していたのに急に出てきたのは好機なのですが、外は今手が出せないのです」



 紀伊には既にゲートの守護部隊がヘルケイオスによって壊滅していると言う現実が厳しく刺さる。



「おい……外で戦って奴等って陰陽師の頭目さんじゃないか?! 誰か通信を繋いでくれ! 」



 外での交戦状況が理解できずラマーは混乱していたが、ここでこの陰陽師達に協力を得られないか交渉を試みる。


 陰陽師の頭目に近しい人物と言えば二依子である……直ぐ様二依子に連絡が入る。



「二依子ちゃん、俺だ! キャンパーメンバーのラマーだ、ちょっと頼み事があるんだが良いか……」




✽✽✽✽✽✽



 地下帝国入り口付近では以前バアル・シャマインによって操られた自衛隊員と陰陽師の交戦が続いていた。



「操られ状態でロクに隊列を取らないのが幸いじゃな、しっかり隊列を組んで各個撃破されようものならワシ達なんぞもうとっくに制圧されとる、だがしかしのう……」



 バアルシャマインによって操られている自衛隊員は、撤退を図るバアル・シャマインを護衛する様に動き始める。


 これは自衛隊の自動操作する憑依ボットに、僅かにインプット出来る行動である。

 現段階では憑依ボットには高性能な集団統制は行動処理の限界であるようだ。


 

 しかしここでさらなる脅威がやって来る。


「ZPD07……アムン到着した! さっきはよくもやってくれたな陰陽師! 」


 ここでやって来たのは三名の男、彼等は大きな箱を開き中からアムンを展開すると、男二人が気絶するかの様に倒れて残る一人はアムンの制御行う形で準備すると。

 アムンが動き出し頭目達に向かって襲いかかってくる。

 これはバアル・シャマインが滋賀に取り憑いていた様に、未来霊が二人に乗っ取りをかけてアムンと成っていた。

 滋賀の時と違うのは乗っ取りを仕込んだ人間には常に眠らせている点だろう。

 憑依アプリの安定性を突き詰めた結果かもしれない。


 「ゲゲエ!! あの時の羽蟲みたいなファントムドローンじゃ! 追いかけて来おった!! 」


 頭目達はここで窮地に立たされる!

相手はかなりの強さの強襲型のファントムドローン。

式神達を寄せ集めて戦うにしても苦戦は必至。

 そして……


「こちらバアル・シャマイン、アムンの協力を感謝する、我は回線を維持しつつ帰還を果たす!! 」


 そうバアル・シャマインは逃亡を図るのである。

以下にこのハッキングドローンが大事なのが見て取れる。


「不味い!! 今逃げられては勝ち目は無い、何としてでも追撃を!! 」


 式神部隊が展開される、だが完全に展開するには準備が足りず、操られた自衛隊達に妨害されて身動きが取れずにいた。


「誰でもいいのじゃ!! あのファントムドローンを攻撃するのじゃ!! 間に合わなくなるぞ!! 」


 頭目の切実な号令、だが今だ妨害の手が緩まず万事休す!!


 ……がしかし、ここでバアル・シャマインに向かって来る大きな物体があった!!



 「「 艦首ドリル"阿万"(あま)展開!! 戦艦AWAJISIMA吶喊!!! 」」



 バアル・シャマインに衝突する巨大な戦艦島模型!!

 憑依バトルでも登場した修験者集団操る「戦艦AWAJISIMA」である!!


 「何だコイツは!!! 」


 狼狽える様子のバアル・シャマイン、全く予想していない強襲を受けたのである。


 「我等!! 役小角ゆかりの修験者集!!」


 「予言の詞に基づき!! この戦に馳せ参じる!!

 結構前からスタンバってましたあああ!! 」


 驚愕する頭目達と陰陽師集団、世界危機に馳せ参じはヘンテコ戦艦模型はバアル・シャマインに全力射撃を叩き込みつつ変形を開始!!


「戦艦AWAJISIMA!! 艦娘モード!! 」

「AIアマテラス起動!! (イザナギに続く二代目AI)」


 艦娘モードとなったAWAJISIMAが必殺拳「沼島ナックル」を装備し、バアル・シャマインに襲いかかる!!


「このアマテラス!! 異国の神なんぞに負けません!! 鉄槌を喰らいなさい!! 」


「「 第三艦橋!! 」」


「「 乱れ突き!! 」」


 右手に沼島ナックル、左手に阿万ドリルを付けた艦娘AWAJISIMAの連続猛追撃が始まったのである!!


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