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月のヒ  作者: 雪乃ジョウ
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6

え...


彼が額を合わせて一瞬のことだった


月だ。


ケインは目を見開き私を見つめる


(...月?)


月ってなんだ?そもそも、この状況をまだ掴みきれていない。ただ目だけをキョロキョロさせていると、

「月」というワードに驚いたナギが走ってきた


(え、え?)


ゴツンっ!!


鈍い音が響く


い"っっっった...!


月だ!


そう言いながらクールキャラのナギが目を輝かせている。が、それどころじゃなく痛い。骨に響く痛みに悶え、うずくまる


大丈夫!?


なわけが無いだろう。ナギの頭は石頭を超えて玉鋼なんじゃないかと思うくらい、それくらい痛かった。どうやらナギはケインにお叱りを受けているようだ。テンションを上げすぎるなと


(絶対許さねぇ、)


ルーナごめん!つい、


ケインに怒られて相当反省しているのか、翡翠の目をうるうるさせているので、とりあえず頷くだけ頷いておく


(この痛みが治まるまでは、許さない...)


許さない。はずだったが、上目遣いでじっと見てくるので、殺られる前に許すことにした


ナギ、花。俺が冷やすからさ


わかった、任せて


謎すぎる会話が気になり、おでこを抑えながら顔を上げると


「フルール カイッカ」


ナギが変な言葉を言い始めた


え?何を言って...っ


まぁ見ててよ


ケインがナギの掌を指差す


すると彼の掌からするする茎が伸び、2枚ほど葉をつけ、最後にはポンっと花が咲いた


(これは...一体)


ナギ、お花の部分だけ頂戴


ん。


「フリーカ ブリューテ」


よし、凍ったかな。ルーナおでこ出して


(一体何が...)


はいっ!どう、冷んやりする?


(何が起きているんだ...)


土砂降りの雨はもう止んでいる

























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