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34:なんか作るだけ


「……ねっむい」


結局あれこれ濁すこともできず詰められるだけ詰められてたっぷりこってりと姉ちゃん達に取り調べされた。後半に関しては目的が変わって僕のプライベートな部分まで質問してきやがったので流石にそこまでこられると……って引き気味な顔で言ったらなんでか逃がしてもらえた。


ま、とりあえずそっちは置いといて……まずは出発するまでの期間で、僕の武装を整えるのが先決だ。それが終わったらここのギルドの地下で生まれたらしい『自然迷宮(ナチュラルダンジョン)』なるとこでレベリングもしてみたい。ふふふっ……やる事いっぱいだ。


昨日のうちに鍛冶場を借りる承諾は貰ってるので早速GOだ。何作ろっかな……アーティファクトは何個か考えてるけど、肝心の武器がなぁ。剣はもう1本確実に作るとして、他のサブ武器をどうするかなんだよなぁ。


ぶつぶつ考えながら鍛冶場へ歩く。うーん……今後はMPを重点的に上げていくつもりだしそれがアドバンテージになるような武器……あ、『魔力剣(マギアブレード)』とかか?いやでもアレなぁ…どうしようもないカスだもんなぁ……消費MPに対して稼働時間がノミ以下で尚且つダメージ量も少ないもんなぁ…はぁ、一旦保留でいいか。


ロシア支部の鍛冶場は結構使われているのか割と道具や床に年季が入っていてこれぞ鍛冶場と言った感じの場所だった。ようやくファンタジーっぽさが溢れてる場所にこれでちょっとテンションもアガってきた。


「じゃまずは……って、ん?なんだこれ?」


鍛冶のメニューを開こうとしたらメニューウィンドウ…いや、ステータス画面になんか見た事無い『!』マークが出ていた。なんじゃこれ……なんも思い当たる節無いんすけども。


警戒しつつマークの部分を押してみると、才能(アビリティ)の画面へ転換した。そしてマークが示すのは『考古学研究』の『未知への渇望』だった。これって確か……


=========================


『Congratulation! 貴方は偉業を達成しました! 条件を達成した為、封印されていた才能(アビリティ)が解放されます』


未知への渇望……現実の技術とユートピアエンドの技術を合わせることができる。(解放条件:ユートピアエンド内のアイテムだけで現代兵器を作成)



『……偉業達成報酬を獲得しました。称号【新天地】、【最初の偉業】特殊技能(ブレイクスキル)〈唯一先進〉を獲得』


新天地……武器及びアーティファクトを製造する度にLUCが1上昇する


最初の偉業……全てのステータスが15%上昇する


唯一先進(ゆいいつせんしん)……STMの回復速度がUP、AGI+500


=========================


……ふぅ。ちょっと落ち着こう、深呼吸して身体をほぐして水を1杯飲む…うん美味い。よし、それじゃ改めて……ほうほう、称号に特殊技能(ブレイクスキル)ねぇ……なるほどなるほど。


……ヤバない? え、なにこれ全然知らないんすけど!?いやしかし……何だこのぶっ壊れ性能は!? ステータス全部15%上げるっておま、結構とんでもないぞ!? あとこの武器製作時にLUCを1上げるってもうこれLUC上げなくてもよくなるの流石にちょっと凄すぎないか!?


あとこの特殊技能、ついでとは思えないくらい僕が欲しかった性能してるし……おいおい、こんなん無かったはずだろ!? やっぱ最後のあのアプデのせいか?? てか……この称号?てのが何個あるのか分からんけどこれ僕が頑張ってクリアしたアレにプラスでこれが足される予定だったなら……全部コンプリートしてねぇってことになるじゃんか!!!


……はぁ、まぁもういいや。今に始まったことじゃないし、こんなんで驚いてたら多分いつかぶっ倒れるだろうし、もう絶対気にしない事にしよう。とりあえず受け入れて……ふぅ、よしOK。で、これは勝手に装備?されてんのか?とりあえずステータス見てみるか。


=========================


Name:カナタ

Lv:80

出身:放浪者

称号:新天地(New)、最初の偉業(New)

job:武芸者

subjob:鍛冶師→稀代の鍛冶師

HP:2200(+713)

MP:2500(+1265)

STR:3000(+920)

STM:2400(+1495)

TEC:5000(+1380)

AGI:3300(+1627)

VIT:2000(+403)

LUC:4600(+1222)


=========================


あ、てか今まで作った分のLUCって追加されてんのな。ちょっとありがたいな。よし、確認も終わったしもうこの事考えんのは終わりっ!さっさと制作始めますか!!




そこから半日程、ひたすらに槌を振り続けた。アイデア云々より思いついたものを片っ端から形にして使えそうなものを選定する、といったまぁ非効率的な作業だったが、それでもLUCが上がるのなら別にたいした苦労じゃ無かったので気楽に作業できた。


そんでもって上手く出来たのはアーティファクトを含めて5つだ。まぁ尖った性能ばっかで正直使いこなせるか分からないけど、総合的には結構満足した成果だと思う。



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Name:双子座の(グロリアス・)光聖剣(ディオスクロイ)

Rank:S+

説明:攻撃ヒット時にHP200に相当するシールドを生成する双児宮右光剣(カストル)と、クリティカル時に現在のHPの値×10の追加ダメージを与える双児宮左光剣(ポルックス)の2本でひとつの武器。



Name:無想ノ剣

Rank:不明

説明:???



Name:使い捨て魔力剣(マギアブレード)

Rank:B

説明:使用時間を極端に少なくする事で基礎攻撃力を底上げした改良版。消費MP50で10秒間おおよそSに相当する武器と同じスペックになり、投擲やパリィをがメインになる。



Name:技能記録弾倉(レコードシリンダー)

Rank:不明

説明:瑠璃立羽(ルリタテハ)と尖翅藍閃(ヘレナモルフォ)専用の弾倉。技能(スキル)が発動する時の魔力の流れだけを吸い取る事で、一時的に弾倉に技能(スキル)を記憶することができる。これを装填することで弾数はかなり制限されるが技能(スキル)を弾丸として発射することが可能になる。



Name:魔力蓄積バッテリー

Rank:S

説明:MPを最大5000までチャージできる。装備することでこちらに蓄積された魔力から使用する。



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よし、僕の考えてた技能(スキル)を記録できるアイテムもバッテリーも上手く制作できたし万々歳だな。……この『夢想ノ剣』とやらは『鑑定』も反応が無いし見た事もない。何回か振ってみたけど使い心地は悪くないし『黒織姫』との二刀流でもいい感じに合わせれそうだ。


それにこの魔力剣(マギアブレード)も改善点全部解決できたし、これなら投擲にもその場しのぎでも使えるからもっと沢山作っとかないと。


それじゃ、早速試しに行こうかな。『自然迷宮(ナチュラルダンジョン)』の行き方は……あ、直通のエレベーターあるんだ。ここから近いし……先に飯食ってからにしようかな。ここら辺ってなんか美味しいとこなかったかなぁ〜



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