よくある?断罪3
あっさりと対処していくスタイル
書物に聖女が出てくるのは一番古い物で2000年まえから、聖女がなくなってから10~100年のうちに次の聖女が現れる。
性格も様々な聖女がいたとされる中、初期から変わらないことが一つだけある。
聖女が付ける腕輪が代々の聖女に受け継がれている。
この腕輪に秘密があった。
聖女は力に覚醒してから、死ぬまで癒魔法の行使を定められる。
そう死ぬ間際まで他人を癒さなければならない、奉仕の精神と言えば聞こえはいいけれど普通の人間には無理な行為だと思う。
特に聖女の力に目覚めるのは平民が多く、急に手に入れた力と権力で人格が歪んでしまうことが多い。
金銭や快楽を要求し、自身が納得しないと癒さない聖女は意外と多く存在している。
でも、そんな聖女達も次第に機械的に業務にあたりだす。
書物には感動的な出会いがあって、奉仕の精神に目覚めたって書いてあるけどそんなことあるわけない。
単純に腕輪が魔道具で、着用者の人格を魔道具に封じることが出来るだけ。
あとは、神殿なり国王なりの言いなりのお人形さんになるだけ、封印されている人格は眠っているような状態らしい。
人格破綻の聖女に強制的に使うほか、業務に疲れ限界を迎えた聖女にも使用される。
限界を迎えたら腕輪で休んでねって、どんなブラックよ!
今回の聖女にも腕輪をつけさせていたので、魔道具を発動させて傷を治させた。
「ありがとうございます聖女様、おかげさまで無事傷がふさがりましたわ」
「な、なんで体が勝手に動くのよ、こいつを治したくなんてないのに!」
あら?意識があるようですわね?
まぁ言われた通り体が動くようなので問題ないでしょうね、一生このままだとしたらとてもいい罰になるわね~
「王妃殿下、第二王子殿下、聖女様、皆さん陛下の決定をないがしろにして国を乱したのですから覚悟があっての事ですわね。王太子に内定しているアレク様の足を引っ張ったんですもの、それ相応の罰を覚悟してくださいましね」
「僕の大切な人を傷つけたんだ、母と弟といえどただではすまさないからな。レオにペロンを刺すように指示をしたのは母上と聖女だとあっさり自白したよ。骨が少し折れたぐらいでなさけないよね。しかも指示を出したのはそれぞれ寝室だって言っていたよ、これはどういうことなんだろうね」
アレク様、あれは少しではないですよ。レオの手足の関節が5個くらい増えてますよ?
私のためにやってくれると思うとときめいちゃいますわ!
王妃殿下自分の子供と同じ年齢の子とですか、そうですか。
王妃の不貞とか、これは毒杯待ったなし!