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第3部 流浪のヨーロッパ編 VOL40「ゴッドファーザーはここでは現実?」

ー流浪のヨーロッパ編VOL40ー

「ゴッドファーザーはここでは現実?」

ナポリ 2004年11月


ポンペイからナポリへ戻る。

は、腹へったあー。

今はとにかく中華しか思い浮かばない。

普段パンはほとんど食べず、

麺類、中華、和食が中心の俺は

外国旅行に来ると毎日パンばかりで

いつもかあーなりつらい。

3日に1回以上はたまらず

中華レストランに飛び込むことになる。

店の前に値段を書いたメニューを

貼り出していないとこには怖くて入れない。

2軒パスして宮本君と2人でナポリの夜を

ひたすら中華を求めて歩き続ける。

やあっと入った店は明るくキレイで、

にこにこ感じのいいチャイナ服の

若い女の子が注文を訊きにくる。

今まで会った中国人の女のひとは

気がきつくて無愛想な人が多いように

思うから、こういう愛想のいい人を見ると

数人会った程度の印象でその国の全員を

知ったように決めつけたらあかんなあ

とつくづく思う。

焼き飯がやたらとうまい店で満足であった。


ナポリが'04年になってすごく治安が

悪くなっていたことをこの後帰国してから

知ってビビる。

強盗や暴行などのような個人的なものでなく、

マフィアグループの抗争が激化、

報復が報復を呼ぶ事態に発展したのである。

白昼に街の真ん中のレストランで

食事中のところを射殺した、

といった事件を新聞で読んでゾッとした。

イタリア政府はちょうど俺らが行ったのと

ギリギリ入れ違いの11月下旬、

武装警官325人をナポリに増派し、

12月7日には約1000人の武装警官が

ナポリ郊外のマフィア幹部宅などを急襲し、

53人を拘束。

しかし事態は収拾せず、その4日後から

週末にかけさらに4件の殺人事件が発生した。

結局’04年の1年間で庶民を含む

120人以上!が殺された。

ナポリの抗争激化は81年にもあり、

273人!が殺された。

マ、マジか、、、、、。


「ゴッドファーザー」はナポリでは

映画の中だけの話ではないのか。

ホンマにどえらいところで

人通りのない暗あーい夜道を

「中華中華あー。」

と呟きながらさ迷い歩いてたもんやなあ。

コワっ!


やっぱり気のせいではなく、この街に

到着した直後に俺の本能がケーカイ警報を

発令してたのは正しかったのであった。

でも道行く人らには明るい表情が

多かったんやけどなあ??


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